
GALLERIA XA5R-66XT 5600X搭載 モデルレビュー

ドスパラで販売しているサードウェーブのGALLERIAシリーズ、Ryzen 5 5600XとRadeon RX 6600 XTを搭載したBTOゲーミングPC「GALLERIA XA5R-66XT」の実機レビューをしていきます。

デザインや機能性をチェックしながら、ベンチマークテストで性能についても確認していきます
タップできるもくじ
概要とスペック
「GALLERIA XA5R-66XT」の特徴について紹介します。
特徴
- Ryzen 5 5600X搭載
- Radeon RX 6600 XT グラボ搭載
- NVMe M.2 1TB
- メモリは16GBと平均水準
- 拡張性のあるミドルタワー
- 出荷が爆速
同価格帯であるRTX3060Tiと似たような性能を持っているRX6600XTを搭載しています。基本的に3060Tiには僅差で敵わない場合が多いのですが、中にはより高いfpsが出るゲームもありました。
ざっくりと先に書いておくと、本機で検証したfpsは以下の通り。
ゲーム | fps |
---|---|
Apex Legends | 142.5 fps |
VALORANT | 433 fps |
Fortnite | 83.4 fps |
最高画質でこれなので、かなり快適にゲームできます。
メモリは16GB、SSDは1TBのNVMeと最近の標準をしっかりクリアする組み合わせ。
CPU | Ryzen 5 5600X |
グラボ | RX 6600 XT |
チップセット | B550 |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB |
HDD | なし |
光学ドライブ | なし |
電源 | 650W ブロンズ |
ケース | SKケース(ATX) |
サイズ | 220 x 440 x 480 mm |
重量 | 約14kg |
無線LAN | なし(カスタマイズ可能) |
LAN | ギガビットLANポート |
ファン | 14cm 静音FAN |
保証 | 1年 |
値段 | 189,979円(税込) |
外観とデザイン
注意事項
ここに記載されている内部構造やパーツたちは記事投稿時点にドスパラからお借りしたモデルを元にレビューしています。
場合によってはパーツに変更などが起きる可能性もあるため、購入する際はスペックをよくご確認下さい。
SKケースに関する基本的なデザインは別途レビュー記事をご覧ください。
ミニタワーであるSKMケースのレビューですが、ミドルタワーのSKケースは高さが異なるだけで基本的な構造は同じです。

背面マザーボードの端子盤。USB-Aが6口とほどほど。USB-Cがないのが残念といえば残念ポイント。
- PS/2
- USB3.1 Gen1 x 6
- HDMI(使用不可の部分)
- LAN
- 音声
ちなみにフロント側のUSB端子は4つとも全て USB 3.2 Gen1 Type-A です。

グラフィックボードの入力端子。DPが3ポート、HDMIが1ポートの合計4ポート。トリプルディスプレイやVRなどのセットアップにも万全な数。
- DisplayPort 1.4 x 3
- HDMI 2.1 x 1
内部構造をチェック
ケースの内部パーツについて見ていきます。

正面から向かって左サイドのパネルを取り外しました。

CPUクーラーはScytheですが、購入時の製品仕様によって異なりそうなので、購入前にチェックしてください。

そのすぐ右隣に位置するのがDDR4-3200のメモリ。8GBx2枚でトータル16GBです。

グラフィックボードは「ASRock AMD Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC」です。ツインファンで薄型サイズ。


グラフィックボードの真裏に隠れているのがNVMe M.2 SSD。銀色の保護カバー真下は熱伝導シートでSSD本体と密着しており、ヒートシンクとしての役割を果たします。
「Phison PS5012-E12S」で、1TBとそれなりの容量。

3.5インチマウントトレイが2つ。HDDなどをここに2台設置可能です。

逆サイドのパネルを開けました。配線は結構余裕があります。

電源ユニット。モジュールタイプではありません。
騒音レベルのチェック
閉め切った部屋で静かにしている状態と、3dmark TimeSpyでベンチマークを回している状態を、サウンドレベルメーターで比べてみました。
PCの真上付近から直接当たらないように固定して計測しています。
非常に静かです。アイドリング時と電源オフ時はほとんど差が分かりません。
負荷をかけるとちょっと高めの音でファンが回りますが、それでも静かな部類。
温度変化
3dmark TimeSpyのベンチマークを行った際の温度変化です。最も高いと思われる数値をチェック。
CPUの温度は最高で64.63度をマーク。グラフィックボードは最高で58度になりました。
CPUもGPUも温度は低いまま保たれています。特にGPUの温度が低くて優秀です。
ゲームのベンチマーク

ゲーミングPCとして最も気になるゲームのベンチマークスコアについて見ていきます。
下記スコアはMSI Afterburnerを使って、実際にプレイしたゲームのfpsをログに記録し、その平均値を書き出したものです。
いずれもフルHD・グラフィック最高品質でプレイ。ベンチマークがあるもの以外は、トレーニングモードではなく実際に1試合ゲームをして計測しました。
ベンチ | スコア / 平均fps |
---|---|
CINEBENCH R20 | 4347pt / 594pt (Single) 7.32x |
3dmark Timespy | 9261 |
VALORANT | 433 fps |
Apex Legends | 142.5 fps |
LoL | 234.5 fps |
Fortnite | 83.4 fps |
PUBG | 170.6 fps |
Overwatch | 149.1 fps |
Cyberpunk 2077 | 69.9 fps / 7.5 fps(レイトレ) |
アサクリヴァルハラ | 93 fps |
Borderlands 3 | 81.5 fps |
Horizon Zero Dawn | 17333 (96 fps) |
FF 14 暁のフィナーレ | 20547 (146 fps) |
FF 15 | 9443(フルHD)/ 3642(4K) |
注意点
ここでリストにしている数値はいずれも当サイトの実測値です。
ベンチマークは環境や計測方法によっても変化があるので参考程度にしてください
Time Spyの詳細スコア

トータルスコア:9261
Timespyの各スコア
- Graphics score: 9677
- Graphics test 1: 63.29 fps
- Graphics test 2: 55.31 fps
- CPU score: 7449
- CPU test: 25.03 fps
ゲームのベンチマーク結果について
VALORANTやLoLのような軽いゲームは240Hzモニターを十分に活かせます。
人気のあるApex Legendsは142fps、Fortniteは83fpsくらい。Apex Legendsは画質最高設定でも144Hzモニターと併せて快適に遊べます。Fortniteは画質を落とした方がよさそうですね。
FF14は146fps弱出ますので、かなり快適に遊べるでしょう。アサシンクリードヴァルハラ、Cyberpunkなどは70~90fpsとそれなりに出ています。
Cyberpunkはレイトレーシングオンの最高設定でベンチマークしたらなんと7.5fpsと、とても遊べるようなレベルではありませんでした。レイトレでプレイしたいなら素直にもっと上のグラボを狙わないと厳しそうです。
3060Tiと比較すると全体的に性能はややダウンといった印象なので、同値段帯だったら3060Ti搭載型を狙ったほうが良いかもしれません。
SSD

NVMe M.2で高速なSSD。読み込みは3438MB/s、書き込みは3018MB/sでした。
おすすめのカスタマイズ
購入時に行えるカスタマイズでおすすめなものです。
カスタマイズするなら
- SSDをGen.4対応のものへ
初期でついているSSDはGen.3ですが、本構成はGen.4の高速なSSDに対応しています。OSがインストールされることもあってクローンするなど面倒なことになりますから、最初からGen.4にした方が楽ですね。
レビューまとめ
- 良いところ
-
- Ryzen 5 5600X搭載
- ミドルレンジのRX6600XT搭載
- 多くのゲームが快適に動く
- 16GBのメモリ
- SSDは高速で1TB
- Gen.4にも対応
- 拡張性のあるミドルタワー
- 出荷が爆速
- 注意点
-
- レイトレーシングは厳しい
- 同価格帯の3060Tiに負け気味
Ryzen 5 5600X と RX 6600 XTを搭載した「GALLERIA XA5R-66XT」。Apexは144Hz、LoLやVALORANTは240Hz以上で快適にプレイできます。
レイトレはCyberpunkをみた限りだとかなり厳しそうですが、通常の画質最高設定なら60fps以上出るので全く問題ないでしょう。
3060Ti搭載の「GALLERIA RM5C-R36T」の方が1万円安くて性能も全体的に良いですね。SSDは少ないのですが、個人的にはこっちの方がおすすめ。