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Finalmouse Starlight X Nightfall 速報

finalmouse slx nightfall

Finalmouseから新型ゲーミングマウスStarlight X、通称SLXが公開されました。

今回のSLXは今まで発売していたULXシリーズのマイナーアップデートではなく、Finalmouseいわく過去最大規模のエンジニアリング刷新が行われたモデルです。

シェイプ、内部構造、素材、クリック検知、ワイヤレス設計、ファームウェア、センサーまわりまで大きく作り直されており、新世代モデルという位置づけになっています。

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主なスペック

項目内容
製品名Finalmouse Starlight X
接続ワイヤレス
設定ソフトXpanel
対応OSWindows / Mac / Linux
グリップ幅58.9mm
長さ124.8mm
高さ39.5mm
重量38g
素材Carbon fiber super composite
クリックシステムTMR-DS Dual State Analog Click System
スイッチHuano Blue Shell Pink Dot
MCUNordic nRF54LM20
センサーFinalmouse F1
バッテリーJauch 250mAh lithium

Finalmouseらしい軽量路線ではありますが、今回はいつものようにハニカムのみで軽くしたのではなく、配合を変えたカーボンファイバーと新しい内部構造によって軽さと剛性の両立を狙っているようです。

また、穴自体は空いていますが、マウスを握った時に最も手が触れないとされる部分のみになっています。

今回の内容は公開されているTechnical Overview資料を参考にしています。

11年ぶりの新シェイプ

今回の大きなポイントは、Finalmouseとして11年ぶりの新シェイプを採用していることです。

11年間1つのシェイプしか出してなかったのって色んな意味で結構すごいなと思いますが、SLXはその延長線ではなく、4年かけて新しい形を作ったそうです。

リアハンプをより強めにし、サポート感と安定性を高め、表面のつながりを滑らかにして圧迫感のあるポイントを減らしたとのことです。

めちゃくちゃ尖った持ち方用ではなく、手の中で違和感が消えるタイプのシェイプを狙っているとか。

写真からしか判断できませんが、確かにULXに比べてリアハンプが詰まって膨らんでいるように見えます。

38gでも剛性を捨てない新シャーシ

SLXでは従来のようなハニカムに頼るのではなく、新しいユニボディ構造を採用しています。

以前の構造はサイドが分割された4パーツ構成だったのに対して、SLXでは3コンポーネントのユニボディ構造に変更されています。

これにより、機械的な一貫性、構造剛性、組み立て精度、表面のつながりが改善されるそうです。

さらに、グラファイトコーティングチタンネジを15本使用。1本あたり約0.02gとされており、重量増を抑えながらシャーシ全体をしっかり固定する設計。

きしみ、たわみ、構造的な隙間をなくすことが狙いとして挙げられています。

Finalmouseはこれまで軽さで突き抜けてきた一方、個体差や剛性まわりがかなり気になることの多いマウスばかりでしたが、今回のSLXはそのあたりをかなり意識して作り直している印象です。果たして。

カーボンファイバー複合素材を採用

素材は航空宇宙系の製造パートナーと共同開発した新しいカーボンファイバー・スーパーコンポジットを採用しています。

密度は0.9g/cm³未満。水よりも低密度で、カーボンファイバー補強は約70%増加、マグネシウムの3倍以上の強度重量比を持つとされています。

軽いだけでなく、密度感や剛性感のある軽さを目指したようです。

ハニカムから変わった部分的な開口部も、プレイ中に触れない場所に限定して配置しているとのことで、主要な接触面はなるべく途切れないように設計されています。

これが本当に実機でどう感じるかは気になりますね。かぶせっぽく持つとやっぱりどうしても触れちゃいそうですからね。

TMR-DSアナログクリックシステム

SLXで最も気になる技術がTMR-DS。正式にはTMR Dual-State Analog Click System。

通常のマウスクリックは、スイッチが物理的に作動してから信号として処理されます。

そこに至るまでには、指が動き、ボタンが沈み、スイッチのリーフが圧縮され、スイッチが反応する…という物理的な時間があります。

Finalmouseは、この物理的なクリック前の遅延に着目したようです。

最初はもしかしてSPDT?とか思ったのですが、全然違いました。

SLXではクリック部の下に磁石を埋め込み、高精度TMRセンサーで磁束の変化を読み取ることで、プレイヤーがクリックしようとした瞬間を検知します。

これにより、クリックレイテンシを最大35ms削減できるとされています。XLATだと223μsらしいです。

さらに、アクチュエーション制御は0.01mm単位で、プリトラベル内に40段階のアクチュエーションステップが存在するとされています。これはすごそう。

キーボードでいうラピッドトリガーやアクチュエーションポイント調整に近い考え方を、マウスクリック側に持ち込んだと。最近だとSuperstrikeが同じくラピッドトリガーに対応していましたが、ステップ数が桁違い。

さらに面白いのは、SLXはHuano Blue Shell Pink Dotのメカニカルスイッチも引き続き使っていること。

つまりクリック感はメカニカルスイッチで作り、速度面はTMRセンサーで補うという構成です。

メカニカルクリックの感触を残しながら、検知だけをアナログ化する。

ここがSLXのかなり大きな差別化ポイントになりそう。

Nordic nRF54LM20と新ワイヤレス設計

MCUにNordic nRF54LM20を採用しています。25nmプロセス、高い処理性能、RF効率の改善、4Mbpsワイヤレス変調へ対応。

最近nRF54L15が増えてきたなと思ったのですが、さらにそれよりも先の次元で勝負してきた。

また、マウス側とレシーバー側の両方に高速USB MCUアーキテクチャを採用しています。

FinalmouseはこれをPerfectSync、PerfectPollingという言葉で説明しています。

PerfectSyncは、センサーポーリング、MCU処理、RF送信、USB出力を継続的に同期させる仕組み。

一般的な同期方式ではスムージングやバッファリングが入り、それが遅延につながることがあるため、SLXでは追加遅延なしで同期を狙うという考え方です。

PerfectPollingは、単なるポーリングレート競争ではなく、サブティック最適化、RFスケジューリング、高速USB割り込みを組み合わせた設計です。

このあたりは実測しないと判断しにくいですが、Finalmouseが単に8000Hzなどの数字だけで押すのではなく、処理全体のタイミング制御をアピールしているのがユニークですね。

Finalmouse F1センサー

センサーはFinalmouse F1。PixArtと直接共同開発した、Starlight X専用のカスタムセンサープラットフォームです。

解像度精度、IPS、電力効率、最大解像度の改善がされているようですが、具体的なDPI上限やIPSなどの数値は現段階の資料などでは書かれていませんでした。

センサー性能はデータシートだけで決まるものではなく、ファームウェア最適化やロボットテスト、シリコンメーカーとの連携を含めた実装で決まると説明しています。

センサー名やスペック表の数字より、実装のほうが大事…という主張です。

新型レシーバー

SLXではレシーバーも新しくなっています。

新しいレシーバーは厚みのある形状で、内部に持ち上げられた金属アンテナ構造を持ちます。

内部の下方にはスチールウェイトが埋め込まれているようで、PCBを安定させつつ机上でレシーバーが動きにくいようにしています。

マウス内部ではアンテナを前方に再配置し、セラミックチップアンテナを導入。さらにRFパススルー構造を改良することで、低い送信出力でも信号強度を高める設計に。

ワイヤレスの安定性、効率、バッテリー持ちの向上を狙っています。

SLXは何がすごいのか

SLXの見どころは、スペック単体というより多くが再設計されたところです。ちょっとシェイプを変えました、軽くしました、コーティング変わりました、だけじゃない。

  • 38gの軽量ボディ
  • カーボンファイバー複合素材
  • 新シェイプ
  • ユニボディ構造
  • TMRアナログクリック
  • 新型MCUとワイヤレス同期設計
  • 専用F1センサー
  • 新型レシーバー

Finalmouseが今回持ってきたのは、今までの延長ではなく、マウスの各サブシステムを全部作り直す新デザインです。

特にTMR-DSは、マウスクリックにおけるラピッドトリガー的な技術として、Superstrikeの対抗馬としてかなり注目されそうです。

ここは実機で検証したい部分です。

価格と発送

価格は179ドル、日本だと送料込み・関税込みで193.95ドルでした。

オーダーは5月30日11:00(PT)…日本時間だと5月31日03:00ですかね。この時間に始まりますが、フロストキーというアーリーアクセスコードを持っている人はすでに注文できるようになっています。

ただ、発送は~7週間かかるとなっているので…。これまたどうなることやらですよ…。

まとめ

Finalmouse Starlight Xは新世代フラッグシップと呼べるマウスです。

単なる軽量化やセンサー更新ではなく、形状、素材、内部構造、クリック検知、ワイヤレス通信まで含めて大きく作り直されています。

特に、11年ぶりの新シェイプとTMR-DSアナログクリックシステムはでかい。

38gという軽さを維持しながら、カーボン複合素材と新シャーシで剛性を高め、クリックの物理遅延まで削ろうとしている。

これまでのQCに対する不安を一層して欲しい。マジで。

Finalmouseの新世代が本当に競技向けマウスの基準を変えるのか?気になる1台です。

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