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Finalmouse Starlight Pro Tenz ボタンのかたつき・サイドの軋み修復ガイド

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やっとFinalmouse Starlight Pro Tenzが手元に届いたんですけど、あれあれ、どうやらメインボタンにものすごいカタツキがあるぞ…?

Finalmouseの被害者を救いたい。そんな思いで今回は私が行った改善方法について触れていきます。

自分で分解・修理すると保証が効かなくなりますので自己判断で行ってください

タップできるもくじ

現象

左のメインマウスボタンを指でトントン叩くとカタカタ揺れますか?揺れなきゃたぶん大丈夫。

私のはカタカタ鳴ってました。

この原因はマウスボタン側のスイッチを押す柱の先端と、実際のスイッチ部分が密着せず離れてしまっているために起こってます。

また、メインボタンの修復中にいろいろ試した結果、軽く握っただけでサイドがギシギシ鳴るといった現象も起こりましたがこれについても修理していきます。

修理に必要なモノ

用意しておきたい物ですが、

  • 精密ドライバー
  • ピンセット
  • HID-Labs ゴーストグリップシート
  • グルーガン(必要かどうかは分解して判断)
  • スパッジャー(なくても良い)
  • 無水エタノール(たぶんなくても良い)
  • 綿棒(たぶんなくても良い)

こんなところです。

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精密ドライバーはトルクスネジ対応のものがなければ買ってください。★印みたいな形のビットです。

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細かい作業をするのでピンセットがないと発狂します。なんでもいいから用意。

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0.15mmという厚みで透明なのがいろいろ修理する上で超便利でした。他にもシール台紙とかクリアフィルムなんかでも代用できます。

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分解してから基板がちゃんとはまっていたら特に買う必要はありません。

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スパッジャーはマウスフィートを外すのに役立ちますが、たぶんなくてもいけると思います。

私はあった方がいいと思う。他にも使い道たくさんあって便利です。

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無水エタノールと綿棒はグルーガンを外すのに良いらしく、使ってみましたがなくてもいけそうな気がしてます。

修理方法

なにはともあれまずは分解しなきゃ始まりません。

分解・修理は自己責任で行ってください。自分で修理を試みると保証が効かなくなります

分解していく

分解はかなり簡単です。

後ろ側のマウスフィートを2枚ともスパッジャーで外していきます。爪でも大丈夫かも。

finalmouseのマウスフィートは結構硬くて丈夫なので、端っこから外してあげれば他のマウスみたいにおしゃかになる可能性は少ないです。

そしたらネジ穴が出てくるので、精密ドライバーのトルクスビットで外してあげます。

私の持っている電動ドライバーではTH5というビットで外せました。

結構深くまで止められているので、ネジは完全に外してください。

後ろ側を少し開けて、べースプレートを手前に引きながら、トップシェルを奥に押すと簡単に外れます。

これで分解完了。

基板のはまりを確認

ベースプレートの四隅にはツメがあって、基板はその下にはまってなければいけません。

ちなみにですがFinalmouseのStarlightシリーズは全てグルーガンを使って基板が固定されています。

私のはこんなことになってました。ツメにはまってないにも関わらずグルー固定されてます。

GameGeek

ひどすぎて目を疑いましたケド

もしこんな状態になっていたら、このグルーを外してから基板をはめ直します。

基板に直でドライヤーなどで熱を当てるのは怖いので、無水エタノールが良いと聞いたから綿棒で塗ってみました。効果はよく分からないけど溶けやすくなってるのかも?

とりあえず爪でもカリカリしてたらポロッと取れたので、別にエタノールとかなくても大丈夫な気がする。固すぎたら塗ってみてください。

押し込んではめてあげたらOK。

グルーガンを加熱して元と同じようにグルー固定してあげます。

これで完了…ですが、最終的に組み立てた後、サイドの軋みがひどくなる場合があります。

なぜかと言うと下の基板ちゃんとハマってなかったがゆえにボトムが横に押し広げられていたのが正常に戻ったからですね。

後半で紹介しているサイドのギシギシを直す方法をお試しください。

ちなみにですが、ボトムとトップを接合するネジはどこまでも回るっぽいので、抵抗を感じて締まってきたな…と思ったらいいところで止めないと回しすぎて壊れる可能性があります。

ボタン側のフィルムを確認する

トップシェルのDPIボタンを止めているネジを外します。

これでまず後ろのシェルがスルッと外れます。

次にマウスボタンのガワを外します。

そうするとトップフレームのみになりますが、ボタンの部分に黒い糸のようなものが巻き付けられていないか確認してください。

これはおそらく個体差があるのですが、左マウスボタンがかたつくなら左側にこのような処理が施してあると思われます。

どうもMylar Padとか呼ばれているようです。

これはポセイドンですが、右マウスボタン側についてました。

これは何かというと、単純にフィルムの厚みでマウスのストロークを制限し、スイッチと密着するように微調整してるんですね。

右の黒いフィルムのようなものはたぶん0.1mmかもうちょい薄いくらいなのかな。

左はそれを束ねるゴムみたいな伸縮性のあるステッカーのようなもの。

実は色々試してみたんですけど、HID-Labsのゴーストグリップシートが0.15mmなので使ってみたら、かたつきがなくなりました。

ストロークが気持ち浅くなった気がしますけど、許容範囲内です。

0.1mmくらいのシートで調整すればカタツキは解消できると思いますので、家にあるもので工夫すればどうとでもなりそうです。

なぜ元のフィルムじゃダメなのかという話ですが、元々は調整されていたはずだけどフィルムが潰されて0.1mm?じゃなくなってしまったからじゃないかと思ってます。少なくとも私の個体ではですね。

ちなみに元の黒いフィルムを二つ折りにしてはめてみると、ストロークがかなり短くなってしまうので、かたつきはなくなりますがクリック感が硬くなります。

許せるならそれでもOKです。ここは納得いくまで微調整してみましょう。

サイドボタンのポストトラベルを減らす

サイドボタンを押し込んだ時に気持ちよくカチッとクリックできていなければ、内部で微調整して改善することができるかも。

サイドボタンの基板の裏側、つまりマウスの中心側にHID-Labs グリップシートを挟んでカタツキを減らします。

全然変わらなければまた2枚重ね、3枚重ねにしていきます。たぶん2枚で十分。

トップシェルをはめて改善しているか確かめてください。

この辺り、もしサイドがギシギシいってるならトップシェルの幅が広がっちゃってるなど複合的な原因の可能性もあります。

サイドがギシギシ鳴るのを直す

サイドを握り込むとギシギシ言うことがありませんか?

むりやり強く押し込んで鳴るぶんには仕方ありませんが、軽くつまみ持ちしただけで気になるレベルで鳴るなら直せるかもしれません。

これはトップシェルとボトムベースの幅に微妙なズレができてしまっているためです。

トップシェルを全て分解し、フレームのみにします。

両サイドの部分に少しずつ力を入れて内側に押し込んで曲げていきます。

これ結構リスキーなことしてるので慎重にやりましょう。

これはちょっとずつ行い、ボトムベースにはめてみて改善されていそうか随時確認してください。

ぱっと見では曲がったのかどうかよく分からないので。

最終的に組み立てた時に、ボトムから見てトップシェルが大きく膨らんでいるように見えず、ギシギシ言わなければ終わりです。

ただし、これを行うと今度はまたマウスボタンの隙間が広がってカタカタ言い出す可能性があります。

その場合は台紙の厚みを変えるなどして微調整を行ってください。

さいごに

ちなみにホイールは今回まっすぐめだったんですよね。

ホイール大丈夫じゃん!いいね!と思ったらコレですよ。一体何回分解したことか。

サポートに返品するの時間かかるし嫌ですよね、自分で直せたならセーフです。

1つ直したと思ったら他の部分に影響するなどいたちごっこになって面倒な部分もありますが、最終的になんとかなればOK。

参考になれば幸いです。

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