Endgame Gear XM1 レビュー。つかみ持ち最強のシンプルマウス
noblechairs というゲーミングチェアブランドを展開しているドイツのブランド CASEKING が「Endgame Gear XM1」を引っさげてゲーミングマウス界に殴り込み!
昨今の光るゲーミングマウスとは異なり、無駄を一切削ぎ落としたとも言えるとてもシンプルな見た目と形状。重量はしっかり71gと軽量化されており、その出来栄えはかなりのものです。
- 光らなくて良い
- シンプルで良い
- 軽いのが良い
- 持ちやすさにこだわりたい
そしてそのシェイプはつかみ持ちに最も適しています(筆者談)。そんなミニマリストの希望を叶えてくれるゲーミングマウス「Endgame Gear XM1」をレビューしていきます。
概要とスペック
最新光学センサーPixArt PMW3389と、クリック応答速度1msを魅力とする「Endgame Gear XM1」。それだけではなくそのシェイプと持ちやすさが評判となっています。
突き詰めてシンプルなマウスですが、しっかり流行にはのって70gと軽量化されています。実測では約72g でした。軽いマウス欲しいけど、ハニカム構造やRGBライティングがいらないという方にはかなりおすすめです。
ボタンはトータル5つで、ソフトウェアを使ってもマクロなどは登録できません。なので FPSメイン の方に最も適しているでしょう。
カラー | ブラック |
接続 | 有線 |
センサー | PixArt PMW 3389 |
DPI | 16,000 |
寸法 | 122 x 56 x 38 mm |
重さ | 70g |
ボタン数 | 5 |
ケーブル長 | 1.8m |
LEDカラー | なし |
ソフトウェア | あり |
同梱物
ROCCAT KPU の外箱とサイズ感は全く一緒です。ドイツはこのサイズが流行っているのかしら。
同梱物もとてもシンプル。ちょっとした書類を抜けばマウス本体のみです。
デザインと性能
見た目はとってもシンプルで「元祖マウス」という印象。RGBライティングなどはありませんが、その分ハニカム構造化しないでも実測72gという軽さを実現しています。
寸法は 122.14 x 38.26 x 65.81 mm。グリップ幅は約56mmで、サイズ的には中サイズといったところ。表面はマット仕上げで グリップ感は良好。
ですが、しばらく使っていると指紋や脂汗がかなり跡になっちゃいます。手汗かく人はこまめに掃除しないといけません。
左右対称シェイプですが、サイドボタンは左側のみなので実質右手用です。無駄のない美しいフォルムをしています。
左サイドの見た目。見ての通り、マウスボタンはロープロファイルになっており、後ろに向かって隆起しています。この部分がちょうど手の真ん中にフィットするため、つかみ持ち でかなり持ちやすい印象です。
サイドボタンは低すぎず高すぎず、押しやすい良い位置。マウスの形状的には SteelSeries Sensei Ten に似ているようです。
右サイドからの見た目。左右対称なので、サイドボタンがないだけで左サイドと同じです。
メインボタン部分はロープロファイル設計。
後ろにはロゴがプリントされています。光りません!
マウスフィートは四隅に貼られています。ちょっと不思議な形。滑りは普通です。
全体的なビルドクオリティは結構しっかりしています。
マウスボタン
オムロンスイッチ採用、ほどほどのクリスピー感と跳ね返りです。特許技術で応答速度1msを実現しているようですが、正直なところ体感では分かりません。が、速ければ速いほど有利なはずなので、気持ち的な意味では効果あるかもしれません。
サイドボタンは前が小さめ、後ろが大きめになっています。外側に隆起していてかなり押しやすい。クリック感もあってかなり好きなサイドボタンです。
右端を見てもらえばわかるのですが、箱から出したくらいなのに既に指紋がついています。なるべく手を清潔にして触りましょう・・。
マウスホイールはやや小さめ、タッチは軽めです。軽い力でスムーズに回転させられるため、かなり高評価。
底面にはDPIスイッチがあります。DPIが4色で表示されるため、今どのDPIか瞬時に判断することができます。上の画像は分かりにくいけど、青色で光っています。
ポーリングレートも点灯しているランプの位置で確認可能です。これは便利なような気もするけどいらない機能だとも思います。
ケーブル
マウスケーブルはラバータイプで硬めです。マウスバンジーは必須 ですね。
最新のロットではユーザーのフィードバックにより改善され、布系のケーブルになっています。
パラコード化をおすすめしたいところですが、シュリンク部分を見てみると不思議な形をしているので一筋縄ではいかないかも。分解してないので細かいことは言えませんが、この台形の部分をオリジナルのケーブルから剥がしてパラコードの方に付け替える必要が出てきそうです。
ソフトウェア
公式サイトでソフトウェアをダウンロードして使います。
「XM1 Configuration Software」をダウンロードしてインストール。
ボタンセクション。マウスボタン3~5のバインドを変更できそうに見えますが、「無効」にするかどうかの選択しかできません。
DPIは自由に数値を入力して変更可能です。
ファームウェアをアップデートできるので、購入した際は忘れず行っておきましょう。
サポートへの連絡ができるようです。日本での代理店は「株式会社アーキテクト」ですので、なにかトラブルがあったらそちらに連絡することになるでしょう。
持ち方とそれぞれの使用感
前方向はロープロファイル、後ろに向けて形が盛り上がっているシェイプの「Endgame Gear XM1」。万人にフィットする形かと問われると、微妙なところ。
この形状は つかみ持ち に最も適していて、最高のフィット感を得られるかも。逆にかぶせ持ちとつまみ持ちならもっとフィットするマウスがあるでしょう。
ですが、このマウスの値段は高くないので試してみるのは大いにありです。
かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち |
---|---|---|
△ | ◎ | ◯ |
つかみ持ちが最高にフィットする
かぶせ持ち
かぶせ持ちは、前面がロープロファイルのため指の第一関節あたりが浮いている感じなのでちょっと微妙。手が小さめの人なら満足できるフィット感を得られるかも。
つかみ持ち
この形状はつかみ持ちが最もしっくりきます。超持ちやすい。
つまみ持ち
つまみ持ちも問題なし。背丈が低いので操作がしやすいです。
レビューまとめ:シンプルで軽いマウスを求めるならコレ
- 良いところ
-
- ハニカム構造なしで実測72gの軽さ
- 最新のPixArt PMW3389搭載
- 応答速度1ms
- ほどよいグリップ感のマット仕上げ
- 全体的に超シンプルな作り
- マウスホイールがとてもスムーズ
- つかみ持ちに最高のシェイプ
- DPIのLEDがついていて便利
- 安めの価格設定
- イマイチなところ
-
- 脂や指紋が残るので掃除が必須
- ケーブルがラバータイプで硬い
- ソフトウェアのクオリティがまだ今ひとつ
とってもシンプルだけど洗練されていて、値段もフレンドリー価格な「Endgame Gear XM1」。つかみ持ちにとってもしっくりくる左右対称シェイプ。
ケーブルはかなり残念なので、マウスバンジーを使いましょう。難易度は高くなると思われますが、パラコード化も良いですね。
1作目にしてこのクオリティ、Endgameブランドはこれから目が離せないことになりそうです。