
Endgame Gear XM2w 4K V2 / 8K V2 レビュー

Endgame Gearの定番シリーズXM2に、Wireless 4K V2と8K V2が登場。
この2つの違いはワイヤレスか有線か。XM2wと、wがついているのはwirelessの意味です。
どちらも同一のシェイプをベースにしたモデル。
V2はフルモデルチェンジというよりマイナーアップデートに位置付けられます。
外観や基本設計は従来モデルを踏襲しつつ、センサーやエンコーダーといった内部パーツを中心に見直しが入りました。
見た目から受ける印象はほぼ変わりませんが、細かい部分の完成度がアップ。
もともと完成度の高かったXM2シリーズを、現行スペックに合わせてブラッシュアップしたものです。
V1持ってたらあえてアップデートする意味は薄い気がするけど、今買うならV2一択となります。
タップできるもくじ
スペック
スペック
基本仕様
| カラー | Black, White, DarkFrost, White Frost |
| 全長 | 122 mm |
| 幅 | 66 mm |
| 高さ | 38 mm |
| 重さ | 60.6g (WL) / 51,8g (有線) |
| 接続方式 | 2.4GHz / 有線 |
| MCU | Nordic nRF52840 |
| センサー | PAW3950 U+1F95A |
| DPI | 30,000 |
| IPS | 750 |
| 加速度 | 50g |
| ポーリングレート | 4000Hz |
| LOD | 0.7 – 1.7mm |
| Motion Sync | |
| バッテリー | 335 mAh |
| ソフトウェア | インストールタイプ |
スイッチ
| メインスイッチ | Kailh GX |
| クリック応答速度 | |
| サイドスイッチ | Kailh GM 2.0 |
| ホイールスイッチ | Kailh GM 2.0 |
| エンコーダー |
購入先
XM2w 4K V2とXM2 8K V2の違い

XM2w 4K V2とXM2 8K V2の違いは非常にシンプルで、前者がワイヤレスの4Kポーリングレートモデル、後者が有線の8Kポーリングレートモデルとなっています。
有線モデルのXM2 8K V2は理論上より高速な応答性能を持ち、入力遅延を極限まで少なくしたいユーザー向けのモデル。
一方でXM2w 4K V2はワイヤレスの自由度を確保しつつ、高いレスポンスを実現しています。
体感としてはどちらも十分に高速ですが、細かい差を少しでも詰めたいのであれば、8Kの方が優位になります。
ただしカジュアル的な目線で言うと実用上は4Kでも十分すぎる性能です。
また、クリック応答速度は8Kがなんと67μ秒という文字通り桁違いのスピードですが、4Kバージョンも320μ秒と十分速く、多くのユーザーにとって4Kと8Kの体感差は限定的な気がします。
そのため選び方としては、性能差よりもワイヤレスかどうか、充電が面倒じゃないか、予算を抑えたいかなどを優先する方がおすすめ。
外観と質感

外観は従来のXM2シリーズとほぼ同じで、無駄のないシンプルなデザインです。
派手な装飾はありませんが、その分だけ質感の高さが際立ちます。
コーティングはドライタイプでしっかりしたグリップ力があります。

手汗がある状態でも滑りにくく、素手でも安定して操作できるため、グリップテープなしでも問題ありません。
しかし、マットブラックタイプは皮脂汚れが結構目立ちますので、気になる方は白やフロスト系がおすすめです。
重量とバランス
重量はワイヤレスが実測で60.6g、有線版が51.8gとなっています。
近年で言うと軽いわけではありませんが、その分だけビルドクオリティの高さなどが担保されています。
ワイヤレス版を持った後に有線版を持ち直すとやっぱり9gって結構違うなと感じますね。

実際に使ってみると、両方ともバランスの良さが印象に残ります。
前後の重心が整っており、マウスを振ったときの挙動が素直というか。
フリック時のブレが少なく、止めやすいですし。
ビルドクオリティ

ビルドクオリティは非常に高く、ボディはかなりソリッドです。
強めに握ってもたわみや軋みはほとんど感じられません。
剛性がしっかり確保されており、長期使用でも安心できる作りです。
スクロールやクリック周りも含めてかたつきは少なく、全体的に作りの精度が高い印象です。
このあたりはEndgame Gear製品に定評のある部分で、このマウスを選ぶ理由の一つとしてしっかり機能しています。
形状と持ち方
XM2シリーズの最大の特徴は、後方にボリュームを持たせた左右対称形状です。
いわゆるケツ高シェイプで、手のひらにフィットしやすい構造になっています。

つかみ持ちとの相性が非常に良く、手全体で支えながら安定した操作が可能です。
最初は大きいと感じるかもしれませんが、馴染んでくると手への一体感が生まれ始めます。
トラッキング系のエイムや中〜低感度での操作に向いています。
手のひらで支えながら動かすため、エイムのブレが抑えやすいのも特徴です。
つまみ持ちも不可能ではありませんが、OP1シリーズと比べるとサイズ感があり、手のひらを使ったコントロール寄りになります。
かぶせ持ちにもある程度対応できるため、持ち方の自由度は比較的高いです。
結果として、OP1よりも万人向けに寄ったシェイプと言えます。

8K V2のケーブルブッシュは上向きに設置されており、ケーブルがマウスパッドに擦れにくい構造になっています。
スイッチ

クリックにはKailh GXスイッチが採用されています。
ストロークは浅めで、フィードバックがはっきりしているシャープなクリック感です。
押下圧はややしっかりめですが、その分だけ誤クリックが起きにくく、安定した入力が可能です。
連打や細かいクリック操作でもタイミングを取りやすい設計です。
クリックの一貫性が高く、左右でフィーリング差が出にくいのも好印象です。
また、XM2シリーズはマウスボタンが大きめな設計ですが、どこを押しても一定のクリック感となるのも強み。
クリックモードと応答性能

クリックには複数のモードが用意されています。

GXスピードモードでは接点が離れた瞬間にクリックが発生し、遅延を削減できます。
GXセーフモードではチャタリング防止を重視した動作になります。
用途に応じて応答速度と安定性を切り替えられるのはなかなかありませんね。せいぜいデバウンスタイムが関の山なので。
XM2 8K V2では8000Hzポーリングレートとの組み合わせにより、非常に高い応答性能を実現しています。
サイドボタンとホイール

サイドボタンはしっかりめに飛び出しており、親指の腹でも押しやすくなっています。
クリックはストローク深めで、悪くはないけどすごく良いとも言えない感触です。

相変わらず小ぶりなホイール。
回転させたときの振動は少しありますが、クリックも非常にしやすいし 割と優秀なスクロールホイールかと。
バッテリー

バッテリーは335mAhのものです。
有線版には当然ながら搭載されていません。
センサー性能

センサーにはPixArt PAW3950系が採用されていますが、一般的なものではなくカスタムバージョンです。
体感としては劇的な変化というより、従来の精度をさらに安定させた方向のアップデートです。
もともと3395世代でも完成度が高かったため、今回は最適化寄りの進化といえます。
トラッキングの破綻はほぼなく、安心して使える精度です。
特に高速フリック時の追従性と止めの精度は安定しています。
V2で変わったポイント

今回のV2は主にセンサーとエンコーダーのアップデートが中心です。
形状や基本的な操作感は従来モデルをそのまま引き継いでいます。
そのため旧モデルから乗り換えても違和感はほとんどありません。
劇的な進化を求めるモデルではなく、堅実なブラッシュアップという位置付けです。
逆に言えば、完成された製品に余計なアレコレを施さず、素直にアップデートしている点は評価できます。
OP1シリーズとの違い

同じEndgame Gearでも、XM2とOP1は方向性が明確に異なります。
OP1は細く低めで、指先主体の軽快な操作に優れています。
XM2は後方にボリュームがあり、手のひら全体で支える安定感が特徴です。
操作性重視ならOP1、安定性重視ならXM2という住み分けになるかなと思います。
とはいったものの、手のサイズ感、エイムスタイルや感度設定によって評価は変わるため、自分のプレイスタイルに合わせて選ぶのが重要です。
個人的には手の中でどっしりマウスを感じたいならXM2、細身をリラックスしながら持って精密な操作をしたいならOP1って感じでしょうか。
総評
XM2w 4K V2とXM2 8K V2は、完成された形状を維持しながら必要な部分だけをアップデートしたモデルです。
劇的な進化はありませんが、細かな完成度は確実に向上しています。
新規で選ぶには安心しておすすめできる一方で、旧モデルからの乗り換えは用途次第です。
安定した操作感を求めるユーザーにとって、XM2シリーズは依然として非常に強い選択肢です。
堅実に完成度を積み上げてきたマウスとして、今でも第一線で通用する仕上がりになっています。












