画面録画ソフトEaseUS RecExpertsのメリットと使い方
画面収録に便利なソフトウェアEaseUS RecExpertsを使うメリットやその使い方について解説していきます。
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EaseUS RecExpertsとは
EaseUSはパソコンのパーティション作成、データバックアップ、データ復旧などのツールが有名ですが、実は画面録画用のソフトウェアもリリースしています。
RecExpertsでは画面収録ができますが、全画面や一部切り取っての収録などが可能です。また、マイク音声とシステム音声を同時に録音したり、ウェブカメラ映像を併せて録画する、録画中に書き込み機能などが使えるといった特徴があります。
無料版はありますが、保存できる映像が1分と超限定的なのでほぼ試用にしかなりません。使いたい機能がある場合はその時間内に色々と試してみることになります。
ここでは使ってみて気づいたメリットやデメリットについて書いていきます。
RecExpertsのメリット
使い方が直感的で分かりやすい
RecExpertsの良いところはシンプルかつ小難しい設定もなく、すぐに使えるところ。GameBarは使いにくいし、OBSは設定が難易度高めといったハードルがあります。
ではちょっと使い方なぞを。
公式サイトで最新版をダウンロードします。Windows版とMac版でダウンロードするページが異なるので注意してください。Macでいくらexeファイルをダブルクリックしたところでインストールが進みません(やりました)。ちなみにライセンスも違うっぽいので注意です。
RecExpertsが開くとこのような小さな設定画面が表示されます。基本的には見た通り直感的に操作できるようになっています。
まずモニター上にフルスクリーンとエリアとありますが、これは録画範囲の設定。
見えにくいですがフルスクリーンだと画面の端にオレンジの太点線が見えており、これが収録する範囲を表しています。RecExpertsを起動していると常に出てしまって鬱陶しいため、必要な時だけソフトを起動するのがおすすめ。
エリアを選択すると画面が暗転し、スナイパーレティクルのようなカーソルに変わるので録画したい部分をドラッグして選択します。
これが便利なのは例えばメッセージの通知欄をあえて切っておくとか、タスクバーを見えないようにするといったところですね。もちろんあとで編集時に対処しても良いのですが、最初から必要ないものを消しておくと編集が速くなります。
ただし16:9ではなくなる可能性もあるため、黒帯などが出てもいいのか考えておきましょう。
右にある3つの大きなアイコンでカメラとマイクのオフオンをトグルできます。
ウェブカメラをオンにするとモニター上にウェブカメラの映像が表示され、これはドラッグして位置を移動したり、サイズを拡大縮小したりできます。
左のメニューからオーディオアイコンをクリックすると、システムサウンドとマイクの波形がそれぞれ確認可能。
そのすぐ下のコントローラーアイコンをクリックすると、どのゲームウィンドウを録画するか選択できます。ゲーム…とは言っていますがどのウィンドウでも選択できれば問題なく収録可能です。
その下のアイコンは拡張録画モードといって、上記のような画面が表示されます。私あんまり知らないんですが録画させないようにブラックアウトさせるシステムなんてあるんですね。
さらにその下のアイコンはウェブカメラ。これをクリックするとカメラ設定画面が表示されます。
カメラ映像は別録画ではなく収録映像に焼き込まれてしまいますので、後で微調整することができません。なので最初にきっちり位置決めするなら問題ありませんが、編集時に調整する可能性がある場合は別でカメラ映像を録画しておく方が無難かも。
その他、ウォーターマーク(透かし)を入れたり、自動分割機能、自動停止機能を設定することができます。タスクスケジューラーや自動分割は必要に応じて行えばOK。
録画中に書き込める機能
収録をスタートすると右下にバーが表示されます。ここで右から3番目にある鉛筆のようなアイコンをクリックするとアノテートオプションが展開されます。
このようにカラーまで選択できるようになっています。ちなみにしれっと収録できる残容量が表示されてるの分かりやすくて良いです。
鉛筆ツールで自由に描画、丸や四角や矢印といった図形を描く、文字をタイプして入力、ブラシツールなどが用意されています。鉛筆ツールはマウスで操作するとちょっとしんどいので液タブとかあるととても良さそう。
描いた文字などは画面が遷移してもトップレイヤーに残り続けるため、手動でゴミ箱ツールを選択して削除するとか、消しゴムツールでけしけしする必要があります。
ホワイトボードというモードがあって、これをクリックすると画面が真っ白になります。それだけ。
ホワイトボードに書いたコトはホワイトボードモードを終了すると全部消えてしまいます。これは残しておくかリセットするか選択できたら良かった気がしますね。
RecExpertsの強い部分はこのように録画中や配信中にリアルタイムで文字書けることですね。
タスクスケージューラーによる管理
他の録画ソフトにない機能としてタスクスケジューラーが存在します。時間を設定して録画を自動開始できる設定。
例えば事前に講義やミーティングの時間がわかっている時にあらかじめタスクとしてスケジュール管理しておくことで録画し忘れを防ぐことができます。こういうのって直前まで覚えていても始まった瞬間に忘れるものですからね、ズボラな私にはぴったりです。
単発での設定もできますし、毎日・毎週と時間を定めることもできます。会議はともかく学生が講義を見直したい時に毎週特定の講義を録画しておくというのは有意義な気がします。自分が学生時代にオンライン授業が一般的だったら便利に使ってたと思います。メモとってたら話進んでるじゃないですか。
タスク終了のトリガーは録画の経過時間、時刻で区切る、または手動で切ると3つあります。これらはニーズに合わせて変更すれば良いのですが、自分がPCの前にいるなら手動で切るが一番良いと思います。ただそうでもない場合は録画が途中で切れてしまわないように長めに設定しておくと良さそうです。無駄尺が増えますが後で削っちゃえば良いだけなので。
録画エリアの設定ができるため、フルスクリーンでも良いし画面の特定の部分だけでもOK。また、音声もなし・システムサウンドのみ・マイクのみ・両方と選べます。それとウェブカメラのありなし。
RecExpertsのデメリット
無料版はほとんど試用にしかならない
収録はできますが保存が1分までとなっているため、ほとんど無料としては使えないです。
ウォーターマークも入らないのですが、1分で何ができるか…というとほとんど何もできません。言ってみたら1分以内のクリップを積み上げることで編集できなくもないですが、そうするメリットもないですし、それならPC備え付けの録画機能や他のOBSなどを使う方が良さげ。
ただしRecExpertsがどのような使い勝手なのか、設定はどれだけ細かくできるのかなどは体験できるため、購入を考えている場合はまず試用版を自分で触ってみるのが良いでしょう。
毎回起動時にフルバージョンへのアップデートを促されるのあたりも無料版としては提供してないなって感じです。
価格はやや高めか
お値段は以下のようになっています(記事執筆時点)。
期間 | 税込価格 |
---|---|
1ヶ月 | 2,629円 |
1年 | 5,269円 |
永久 | 9,229円 |
1ヶ月もうちょっと安くしてほしい。これ見たら1年か永久の2択でしかないです。2年使うなら永久の方が安い。機能を踏まえると9,229円はちょっと高いなと思いますが、未来永劫アップデートに対応してくれるのは期待できます。
他の録画ソフトの永久ライセンスは、永久と言いつつ大きなアップデートがきたら別料金な、みたいな不思議な契約もあるのでその点RecExpertsは良心的だと思います。
それとこういったソフトウェアにはよくありますがセールやクーポンで10%オフになるので購入するタイミングを見計らえば安くゲットできるでしょう。
返金ポリシーの落とし穴
30日以内なら返金可能と書いてあるんですが、実は返金のハードル高そうです。
返金ポリシーをよく読むと、機能に不満があるとか使ったあと必要なくなった場合などの返金は承りませんと明記してあります。
逆に返金可能な場合ってどんなの?と読んでみたら同一製品を間違えて2回購入しちゃったとか、ソフトが起動しない・技術的に使えないみたいなのが対象らしい。そりゃ逆に返金されなきゃおかしいって事例しか書いてなかったので、返金のハードルは高いと考えて良さそう。
なので、とりあえず購入して30日以内に不満なら返金…という手が使えない可能性がありますから、試用版をしっかり触ってから買うことをおすすめします。
その他気になった点
そういえばSwitchの画面をキャプチャーボードなしで録画できる…という話があったので実際に試してみたところ、どうやってやるのか謎でした。一応参考までに以下のURLです。
そもそもHDMIをPCに入力するというやり方がよく分からない。PCのHDMI端子って基本出力ですよね。他のレビューを見て回りましたが、自分で試した人いなさそうな感じです。
それと気になった点はちょっとWindowsとMacでインターフェースと操作性が違う部分。できれば全部一緒にしてほしいし、なんならライセンスは共有させてほしいと思いました。
さいごに
以上、EaseUS RecExpertsを見てきました。
OBSよりも扱いがだいぶ簡単だけど、GamerBarよりも機能が拡張された中間地点あたりに位置するソフトウェアです。拡張録画モード、タスクスケジュールやリアルタイム書き込み機能が他と差別化できる強み。
使い方がシンプルっていうのはそれだけで強いですね。その分細かい設定ができなくなりますが、レイヤーを沢山重ねることがないのであればシンプルな方が楽でしょう。
選択肢としては購入するなら買い切り一択かなと思いますが、やや割高感は否めません。しかしリアルタイム書き込みは他のソフトと併用するのは大変だったりしますから、本製品を試してみると良いかも。