Ducky One 2 SF レビュー。普段使いにも最高な65%キーボード
Duckyのコンパクトなキーボードがとっても気になるけど、ちょっとキーが少なすぎる・・。
そんな悩みを解決してくれる絶妙な 65%キーボード の「Ducky One 2 SF」。
以前紹介した「Ducky One 2 Mini」という60%キーボードよりも少しキーが増えて横長になったモデルです。
コンパクトキーボードがとっても気になるけど、もうちょっとキーが欲しい!
そんな風に思っていた方には超最高なキーボードです。
- Cherry MXから軸を選べる
- ビルドクオリティが高い
- 真っ黒なデザインと美しいRGB
- Fnキーを使えば多くのキー数も扱える
- 5つの本体内蔵プロファイルにハードウェアマクロを登録可
- イラスト付きキーキャップが付属
そして、60%キーボードである「Ducky One 2 Mini」と比べると以下のような違いがあります。
- 付属コーラルキャップも文字透過処理済み
- DEL・PgUp・PgDn・矢印キーが増加
- 右側Windowsキーが削除
60%キーボードと比べても一列分しか横長になっていないので、これでもとってもコンパクト。
DELや矢印キーなどは、ゲーム以外の書き物や編集作業などでよく使うキーなので、作業効率がかなり良くなりました。
そんな「Ducky One 2 SF」の特徴や魅力について、Miniと比較しながらレビュー していきます。
概要とスペック
台湾のメーカー「Ducky Channel」によって製造されているゲーミングキーボード。
Duckyは2007年からキーボードの製造を開始し、以来高品質なキーボードを開発し続けている会社です。
今回紹介する「Ducky One 2 SF」は、有名な「Duck One 2 Mini」からキーが少し増えたものになります。
現状シェア数的には当然 Mini の方が圧倒的ですが、65%キーボード(SF)のキー数は作業効率的にかなりのメリットがあります。
フルサイズキーボードと比べると、F1~F12とテンキーがごっそり削られています。65%キーボードの名の通りのサイズ。
60%である「Ducky One 2 Mini」をベースに、エンターキーの横にはDEL・PgUp・PgDnの3つのキー。そして、右下には矢印キーが追加されています。
寸法は 325 x 108 x 40 mm とコンパクトなまま。Miniより横に 23mm 大きくなっています。
公式では重さが635gと称されていますが、実際に測ってみたらケーブル抜きで 619g でした。Miniからは29gほど重くなっています。
分かりやすくキー配列の違いを写真で並べてみました。
MiniではAltとFnの間にWindowsキーがありました。SFではそのキーがなくなり、矢印キーが追加されています。また、右SHIFTキーがそれに合わせて少し小さくなっています。
Windowsキーは左側にある1つで充分なので、右のWindowsキーがなくなっても困ることはありません。
キー軸はCherry MXシリーズから選べます。反応が高速なFPSプレイヤー向け銀軸や、超サイレントな静音赤軸まで種類は豊富。
私が今回購入したのは 静音赤軸(ピンク) です。何しても超静かなので夜にガンガンキーボード叩いても大丈夫。
ビルドクオリティは素晴らしく、タイピングするとキーがガタつかずに真っすぐスッと降りていきます。ベゼルは細く、RGBライティングも非常に美しい。
そして接続は取り外し可能なType-Cケーブル。持ち運びにもってこいです。
サイズ | 65% |
寸法 | 325 x 108 x 40 mm |
重量 | 619g |
スイッチ | Cherry MX |
キーキャップ | PBT ダブルショット |
ロールオーバー | Nキー |
ケーブルコネクタ | USB Type-C |
ケーブル長 | 1.4m |
ライティング | RGB |
ソフトウェア | なし |
マクロ | ハードウェア |
プロファイル | 6つの内蔵プロファイル |
フルサイズと60%キーボードの違い
比較対象は以前使っていた「Razer BlackWidow Chroma V2」。
ちょっとカメラのアングルが悪いので画像が歪んでしまっていますが、サイズの違いは分かると思います。
キー数は約67で、F1~F12キーやテンキーが省かれています
キー数は約104で、テンキーまであり、一般的なキーボードの形です
フルサイズと比べた時の65%キーボードの利点を挙げておきます。
- 小さいのでマウスと干渉しない
- 省スペースで作業場が増える
- 持ち運びに便利
動画編集や書類作成など、作業内容によってはフルサイズのキー数でないと効率が悪くなることもあります。
60%と65%キーボードの違い
比較対象は「Ducky One 2 Mini」。
キー数は約67で、F1~F12キーやテンキーが省かれています
キー数は約61で、エンターキーから右側とF1~F12キーなどが省かれています
どちらが良いかは当然好みによりますが、65%キーボードの特徴を挙げておきます。
- Delキーの存在
- 矢印キーの存在
- 右側のWindowsキーがない
動画編集や書類作成など、作業内容によっては矢印キーやDelキーを多用します。
60%キーボードだとFnを押しながらキーを押さないと使えませんが、65%なら単体でそれらのキーが存在しているので 作業効率がかなりUP します。
同梱物
化粧箱。
プラスチックカバーを外すと、半透明の袋に包まれたキーボードが。しばらく使わない、家を開けるといった時はこのプラスチックカバーをかけておくとホコリ予防になります。
キーキャップやケーブルなどの付属品は奥に入っています。
マニュアルは 中国語 or 英語。とはいえ、繋げれば基本使えるのであまり構えなくても大丈夫。
同梱物はこれで全部。
デザインとシェイプ
フルサイズキーボードに比べると断然コンパクトで可愛いしおしゃれ。ベゼルも細くて美しい。
これは箱から出した状態なので、キーキャップはこのように付いてきます。エンターキーだけコーラルピンクになっています。本来の黒エンターキーは付属品の方に入っているのでご安心を。
底面。ベース部分はプラスチックで出来ていますが、しっかりした作りです。後述しますが、右側に小さなディップスイッチが付いています。
ベゼルは滑らかな素材で触り心地が良いです。黒と白のツートンカラー。端っこのキーを押し込んでも歪んだりしません。
キーの安定感とスッと下におりていく滑らかさがすごい。タイピングがものすごくしやすいです。
背面。左側はDuckyのロゴ、右側はUSB Type-Cの差込口。
足を立てていない状態。そのままでも奥に向かって緩やかな傾斜があることが分かります。
サイドからの見た目。足を立てた状態。
角度調整には足を使います。トータルで3段階の調整が可能です。
好きな傾斜角度にしましょう。
PBTダブルショットキーキャップ
「Ducky One 2 SF」のキーキャップはPBTダブルショットです。
色はベースが黒に、アクセントでコーラルピンク。
電気耐性・熱耐性に優れたPBT樹脂を使い、2色の層を使ったダブルショット成形。ダブルショットで作られたキーは摩耗耐性があり、キーボードを使い込んでも印字が薄れたり削れたりすることがありません。
説明書には4レイヤーと書いてあったので、もっと高度な成形をしているのかも。
とにかく、安心してガシガシタイピングできますね。
Cherry MXの静音赤軸
今回オーダーしたのは静穏赤軸(ピンク)。
軸色 | 赤 | 静音赤(ピンク) |
クリック感 | なし | なし |
アクチュエーションポイント | 2.0mm | 1.9mm |
押下圧 | 45cN | 45cN |
キーストローク | 4.0mm | 3.7mm |
赤軸と比べると、アクチュエーションポイントがほんのちょっとだけ浅めでキーストロークも浅い。
そしてとにかく静かです。よくあるメカニカルキーボードのカチャッというクリック音はありません。
以前はRazerの静かめな黄軸を使っていましたが、それと比較しても驚くほど静か。ガチャガチャ乱打しても全くうるさくないので、ものすごく満足してます。
他にも選べる軸の種類は赤・青・茶・銀などいくつかあります。
ふもっふのおみせでは売り切れの軸は選択肢に出ません
Fnキーを使えば使用できるキーは増える
65%キーボードには矢印キーやDELキーはありますが、F1~F12といったそれなりに使うキーが表に出ていません。
それらを使うためには、Fnキーと同時押しすることによってFnレイヤーにアクセスします。
最初から付いてくるキーキャップなら、キーの手前側にFnレイヤーのキーがプリントされている ので分かりやすい。
Fn+Ctrlレイヤーもあるので、マクロを登録しておくのに便利です。
RGBライティング
「Ducky One 2 SF」はRGBライティングで美しく光ります。
あらかじめプリセットとして用意されたライティングエフェクトが9種類あり、これがどれも美しい。どれにするか悩むほどです。
1 | ウェーブ | 左から右へ波打つ |
2 | カラーサイクル | 1色ずつフェードで変わる |
3 | レインドロップ | 雨のようにランダムで光る |
4 | リップル | 押したキーから波が発生 |
5 | ランダムリアクティブ | 押したキーが光る |
6 | リアクティブ | 押したキーと周りが単色で光る |
7 | 呼吸 | 単色でゆっくり光って消える |
8 | フルバックライト | 全灯 |
9 | レーダー | Hを基準に光が回転する |
10 | ライトオフ | 消灯 |
プリセットは以下のキーを押すことで変更できます。
Fn+Alt+T
プリセット6~9のキー色はR・G・Bをそれぞれ10段階で調整できます。
USB Type-C ケーブル
ケーブルの長さは1.4mで、ほんの少し短いかなという印象。できればもうちょっとだけ長い方が良かった。また、硬いケーブルなのがネック。
私はカスタムコイルケーブルをオーダーして使っています。
ケーブルはカチッと入るのでそう簡単には外れません。
付属してくるキーキャップ各種
Duckyシリーズにはイラストの描かれたスペースバーが付属してきます。干支にちなんだイラストで、毎年デザインは変わるようです。
イラスト部分は切り抜きしてあって、ちゃんと透過処理がされているので光ります。
付属してくるコーラルキャップ。
実はこのコーラルキャップ、文字部分がしっかり透過処理されているので光ります。
「Ducky One 2 Mini White」のコーラルキャップは白印字だったので光りませんでした。
Ducky One 2 SFの操作
ざっくり説明していきます。
背面ディップスイッチについて
背面のディップスイッチを切り替えることで、Windowsキーをオフ・オンしたり、Nキーロールオーバーを6キーロールオーバーに変更できます。
DIP1 | DIP2 | DIP3 | DIP4 | 結果 |
---|---|---|---|---|
OFF | Windowsキー オン | |||
ON | Windowsキー オフ | |||
OFF | Nキーロールオーバー | |||
ON | 6キーロールオーバー | |||
OFF | Ducky Vender ID | |||
ON | Vender ID definable | |||
OFF | スタンダードモード | |||
ON | ディスプレイモード |
使うとしたら DIP1 の Windowsキーのオフ・オン くらいだと思います。
マクロについて
かなりアナログな印象のハードウェアマクロ。
説明書も英語なので、難しく感じて諦めている方もいるのではないでしょうか。一度コツさえ掴めれば思ったままにサクサクとマクロ登録できます。
マクロにFnキーを使ったバインドができないのが残念なところ。
ハードウェアマクロの使い方
ハードウェアマクロの使い方は説明すると長くなるので、別記事にて解説しました。MiniもSFも操作的にはほとんど変わりません。
まとめ
コンパクトなDuckyが欲しい!でもMiniだとキーが少なすぎるかも・・
そう思っている方に超おすすめできる65%キーボード「Ducky One 2 SF」のレビューでした。
矢印キーやDelキーが追加されたことにより、ゲーム以外の用途の効率がグッと良くなりました。ストリーマーや動画コンテンツクリエイターの方なども含め、様々なPC作業が発生すると思います。そんな方にMiniよりおすすめできるのがこの65%キーボード。
とてもコンパクトなので、マウスがキーボードに当たることもなくなりますし、体(肩)の開き方がナチュラルになります。
ゴツいゲーミングキーボードも格好良いですが、可愛いコンパクトキーボードもテンション上がりますよ。
ゲーム・作業兼用でも超使える最高クラス の「Ducky One 2 SF」、ぜひ手にとって見て下さい。