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ワイヤレスゲーミングデバイスの充電状況をUSBテスターで検証してみた

最近ワイヤレスゲーミングデバイスで増えてきたUSB-C端子。今まで主流であったUSB端子に比べると急速充電が可能となっています。

しかし、ゲーミングデバイスって急速充電に対応しているの?という点が気になったので、USBテスターを使って電圧や電流を調べてみました。

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基礎知識

充電について理解するたまに必要かなと思う基礎知識たち。自分もかじった程度です。

ぶっちゃけ覚えなくていい知識も混じってますが、知っておいて損はないかなと。

電気のこと

  • 電圧(V):押し出す力
  • 電流(A):流れる量
  • 電力(W):電気の量

電圧 × 電流 = 電力 です。

電圧と電流、これらの数値は大きければ大きいほど高速で充電できることになります。

USBのこと

規格V/AW
USB2.05V/0.5A2.5W
USB3.05V/0.9A4.5W
USB3.2(Type-C)5V/3A15W
USB PD20V/5A100W

とりあえずUSBは進化するとだんだん電流上限が解放されてるんだなということです。

USBは互換性のために電圧5Vから変えられません。そこでType-Cおよびライトニングコネクタがある機器で使えるUSB Power Delivery(PD)が登場しました。これにより押し出す力である電圧を可変することができ、より急速充電が可能となりました。

AnkerのモバイルバッテリーなどはPower IQという独自技術を採用しています。これはUSB PDやQualcomm QCなどと互換のあるポートで、USB Type-Aでも15W(5V/3A)で充電することが可能です。

USB-C系は相当ややこしいので、あんまり深くは触れないようにしておきます…。

USBテスターの確認方法

使用するのはRouteRのUSBテスター。Type-AType-C、2種類を用意したので使い分けていきます。

テスターをケーブルの途中にさすと、VとAとWが表示されます。基本5V前後は変わらないので、AとWの量を見てどれだけ電気がデバイスに流れ込んでいっているのか判断します。

ケーブルは長ければ長いほど電流をロスるっぽいのですが、だからといって極端に短いケーブルで検証しても現実味がないので普通に1.8mのやつ使ってます。

用意したケーブルとか

まずケーブルは手元にあったROCCAT Elo 7.1 Airに付属したUSB-A→Cケーブルをメインに使いました。このケーブルはRazer Blackwidow V3 Miniを充電した際に5V/1.3A(実測値)まで充電できていることを確認済みです。

USB-C→CケーブルはUSB PD 60Wに対応したAnker Powerline IIIの0.9mを準備。

モバイルバッテリーはUSB PD 60Wと、USB-Aの5V/2.4Aまで対応したAnker PowerCore III 19200を用意。

電源アダプターはAnker PowerPort Atom III Slimを使いました。

Anker大好きだな…。

USB-Cによる充電への影響

近年のワイヤレスゲーミングデバイスではUSB-C端子が流行ってきましたが、だからといって急速充電に対応しているわけではありません。

USB-Cは急速充電に対応できるものの、基本的にはコネクタの形状のことです。なので、充電側、ケーブル、そしてデバイス側の全てが対応していなければ急速充電にはなりません。

ほとんどのデバイスはいにしえのUSB2.0で充電できる2.5Wが関の山となっています。PC経由の場合は電圧が落ちることが多いので、もうちょい低めかな。電源アダプターやモバイルバッテリーから充電するともっと安定します。

Xtrfy M4 Wirelessは1.6~1.8Wくらい

最初はUSB3.0からの電流が上手く流れてないんじゃないか?と勘ぐったのですが、iPhoneを充電してみたら0.9A近く出たのでデバイス側の問題かと。

iPhoneをUSB3.0ポートから充電

急速充電の定義は、最近では100Wクラスで充電できるUSB PDの利用をさすことが多いと思います。しかし、ゲーミングデバイスに限って言えば2.5Wよりも速く充電できれば十分高速だと言えますね。

いろんなゲーミングデバイスを充電してみたけど…

私が所有しているワイヤレスのマウス、キーボード、そしてヘッドセットを充電テストしてみましたが、ほぼ全てのデバイスの上限値は高くても5V/0.5Aとなっており、実にUSB2.0で充電できる程度の電流しか流れません。

つまり、USB-C→Cケーブルを使おうが、USB3.0に端子を変えようが、アダプターやケーブルを高速なものにしようが意味はないということになります。

USB-Cで急速充電…とうたっている製品が本当に高速で充電可能なら入力電流が0.5Aよりも高いはず。SteelSeries Aerox3はクイック充電と宣伝していますが、実際のところ5V/0.4Aでしか充電できませんでした。普通です。

Aerox3の充電状況、1.6W~1.8Wくらい

0.5Aの中でも0.47Aでるものや、0.3Aちょっとしか出ないものもあります。出力側のパワーがあれば安定するはずですけどね。

ちなみにどのデバイスも充電容量が多くなってくると過充電を防ぐために入力電流が制御されて少なくなります。たぶん80%越えてくるとゆっくり充電になる。

唯一高速で充電できたデバイス

Razer BlackWidow V3 Mini HyperSpeed レビュー。65%ワイヤレス

私が持っているデバイスで唯一高速で充電できたのは「Razer Blackwidow V3 Mini」でした。5V/2Aで入力できます。

なぜかUSB3.0につないでも5V/0.5Aしか入力されなかったんですけどね。

AnkerモバイルバッテリーのIQポートから充電したところ、5V x 1.3A = 6.6Wくらいの電力が表示されました。

2Aには届いてませんが、他のデバイスが5V x 0.5A = 2.5Wが最高値だと考えると実に2.5倍以上のスピード。

さいごに

今回の検証したところ、現状のワイヤレスゲーミングデバイスを充電するのに高速なケーブルやアダプターは不要ということが分かりました。

どれだけ頑張ってもPCから充電する2.5W以上は出ませんでした。まぁ正直なところ一晩放置しておけば大概のデバイスは充電できてしまうのでそんなに問題でもないかなとは思います。

でも充電スピードなんて短ければ短いほどよいので、今後のデバイスは積極的に急速充電対応してくれたら嬉しい。

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