Cooler Master MM711 レビュー。小型で光る約62gの軽量ゲーミングマウス
「Cooler Master MM711」は、同社より発売されているハニカム構造軽量ゲーミングマウス 「MM710」のRGBライティングバージョン。
基本的なスペックは MM710 のままコンパクトかつ軽い小型設計。それに加えてRGBで光るようになっています。
MM710 は欲しかったけどちょっとパンチが足りない・・。そんな風に感じていたあなたにとって最高のマウスになるかもしれません!
概要とスペック
コンパクトなサイズと後部に向けて盛り上がったシェイプが特徴の「Cooler Master MM711」。
以前発売された「MM710」のRGBライティングモデルとなります。PixArt PMW3389センサー搭載。
重さは 実測で約62g でした。MM710 は実測で55g程度のはずなので、「MM711」はRGBモデルとして 約7g重量が増えた ことになります。
7gの差は中々体感しにくいかもしれませんが、FPSなどにガチで取り組んでいる方は少しでも軽い方が良いので MM710 をおすすめします。
購入したのはグロッシー仕上げのホワイト。「Model O」の時はグロッシーだと指紋がけっこうついてしまったのですが「MM711 」はサラサラとしていて触り心地がとても良いです。
指紋はほとんどつきませんが、その分かなり滑るようになっています。
カラー | ブラック・ホワイト(マット/グロッシー) |
センサー | PixArt PMW3389 |
寸法 | 116.5 x 62.4 x 38.3 mm |
重さ | 約62g(実測) |
ボタン数 | 6 |
アクセラレーション | 50G |
最大DPI | 16,000 dpi |
ポーリングレート | 1000 Hz |
コネクター | USB2.0 |
ケーブル長 | 1.8m |
LEDカラー | RGB |
ソフトウェア | あり |
同梱物
案外小さめな外箱。米アマで買いましたが、簡単な袋みたいなものに入って届いたのでちょっとベコっています。これくらいなら許容範囲。
- マウス
- 予備のマウスフィート
- 説明書
予備のマウスフィートが最初から付属しているのは嬉しいポイント。
説明書は読まなくても問題なし。
デザインと性能
寸法は 116.5 x 62.4 x 38.3 mm です。小サイズになるので、大きさ的に手に馴染まない方も一定数いると思います。
ハニカム構造の穴が他のマウスに比べて大きく、Cooler Masterのロゴの形をしています。マウスを掴んで使っているときにこの「ハニカム感」というか穴の感じが分かるので、この感触が嫌いな人には向いてないでしょう。
ネットで見た時はかなり寸胴だな~と思ったのですが、届いたものを眺めていると意外にも悪くないシェイプです。重さは62gと、RGBライティングありとしてはまずまずの軽さ。
左右対称シェイプですが、サイドボタンは左側のみ。
左サイドからの見た目。後方に向かって形がこぶのように盛り上がっています。つかみ持ち にかなりフィットする形状です。
サイドボタンは押しやすい位置にあります。
サイド部分は後方だけハニカム化されています。このホールは大きめに設計されており、マウスを持った時にこのサイドの部分の穴を小指あたりで感じます。
前方からの見た目。
後方のこの見た目が一番特徴的。ふくらみが大きく、幅もかなりワイドです。
マウスフィートは3点貼りタイプ。前方に大きめのが1つ、後方に小さいものが2つ。
テフロンで滑りは結構スピーディ。最初から付属してくるマウスフィートとしてはかなりのクオリティ。
マウスボタン
メインボタンはオムロンスイッチ、クリックしたときのカチッとしたクリスピー感は普通。
サイドボタンは三角形に突起しているため、とても押しやすい形状です。代わりに、親指にサイドボタンを常時感じることになります。
クリックのカチカチ感はちょっと鈍め。
DPIスイッチは小さい上に、押そうと思わなきゃアクシデントで押すこともない位置なので問題ありません。
実は問題なのがマウスホイール。私のロットが悪いだけなことを祈ります。写真を見てもらっても分かる通り、マウスホイールにすごい遊びがあります。かなり斜めになってますね。マウスを振るとホイール部分がカタカタと音がなります。
ケーブル
とても柔らかいマウスケーブルが採用されています。パラコードにかなり近い柔らかさです。
古い Razerマウスバンジー にもハマる太さでした。
ブッシュ部分は四角い形をしているので、パラコード化するときは付け替える必要がありそうです。
コネクタは Cooler Master らしい紫色。こんなところってほとんど見ないけど個人的には細部にこだわるのは好きです。
ライティング
「MM710」と「MM711」の違いはこのRGBライティングの有無です。ソフトウェアを通じて発光パターンや色を調整することが可能。
ハニカムから溢れ出る光はさすが綺麗。この光のために7gの重さを我慢できるかどうか。それが「MM710」か「MM711」のどちらを選ぶかの決め手になります。
ソフトウェア
Cooler Master の公式サイトからソフトウェアをダウンロード・インストールして利用します。
ボタンのキーアサイン変更画面。
RGBライティングの発光パターンや色を調整可能。カラーサイクルのスピードが速すぎるのでもっと遅くして欲しい・・。
DPIやポーリングレートなど細かい機能調整。
マクロを作成して割り当てることができます。
オンボードプロファイルは5つまで。
機能面でいうとかゆいところまで手が届くソフトウェアに仕上がっています。
他のマウスとのサイズ比較
Finalmouse Ultralight2 と比較
「Finalmouse Ultralight 2」はかなりの小型マウスで知られていますが、「MM711」も同じくらい小さいです。ただし、横幅に関して言うと MM711 の方がだいぶ大きい。
2つのシェイプを重ねてみました。「MM711」の方が後方の背が高いことが分かります。
UL2とはシェイプがかなり異なるため、UL2がダメだった方でも試してみる価値はあるかもしれません。
Glorious Model O- と比較
「Model O-」は「MM711」よりも長くて軽いRGBマウス。個人的に「Model O-」の方が買いですが、つかみ持ち派はMM711のシェイプがおすすめ。
「Model O-」の方が長いですが、後方のふくらみは「MM711」の方が高いことが分かります。
持ち方とそれぞれの使用感
後方の背が高いデザインなので、つかみ持ちに最も適しています。つまみ持ちもいい感じ。横幅がワイド。しかし、かぶせ持ちのフィット感はあまりよくないです。
かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち |
---|---|---|
△ | ◎ | ◯ |
かぶせ持ち
かぶせ持ちは後方のコブがあるのでフィット感はイマイチ。
つかみ持ち
後方の背が高いのでつかみ持ちがフィットします。手の腹にコブの手前がグッと当たる感じ。
つまみ持ち
次につまみ持ち。小型マウスなので相性は悪くないように思えますが、グリップ幅が広いので力を込めにくいかも。
レビューまとめ
- 良いところ
-
- 62gとかなり軽いRGBマウス
- PixArt 3389センサー搭載
- つかみ持ちにしっくりくるシェイプ
- グロッシーでもサラサラな触り心地
- パラコードに近いケーブル
- RGBライティングは美しい
- 替えのマウスフィートが付属
- ソフトウェアは良好
- イマイチなところ
-
- ガチ勢はより軽いMM710を
- ハニカムの穴が大きい
- ビルドクオリティが微妙
シンプルにざっくり言うと、ガチなら「MM710」、カジュアルなら「MM711」を選ぶと良いです。基本的な性能は変わらないので、RGBライティングと7gをトレードオフできるかどうかで購入を決めましょう。
小型でつかみ持ちに適したサイズなので、手が小さい方やつかみ持ち命な方はぜひ手に取ってみて欲しいです。
私のコピーはマウスホイールがかなりガタつく残念なやつでしたが、それは当たり外れの問題かと思います。
マウスとしての性能は良いと思うので、ビルドクオリティさえ一定に上げてくれればかなり良いマウスになるでしょう。