嗜血印 Bloody Spell レビュー。ダクソライクな爽快アクションは果たして買いか?
購入はセールを待て!
まずそう言っておきます・・私はセールで 60%オフの820円でした が、現在のボリューム的にはそれでも高いかもな という印象です。
まだアーリーアクセスの段階で、チャプターは3まで実装されています。実際3のボスを倒すまでかかった時間は 2時間。ヘルモードというやりこみダンジョンみたいなモードもクリアして トータル3時間。
正式リリース時には少し値段が高くなる可能性はあります。が、おそらくチャプター追加のようなメジャーアップデートでは値上げしないと思いますので、せめて後2・3回のメジャーアップデートがあってから購入しても全く遅くないはず。
ゲームとしては、まだ最適化の余地はありますがよくできています。伸び代はかなりあるゲーム だと思うので、とりあえずアップデートがきたらまたプレイしようかな。
嗜血印 Bloody Spell について
「嗜血印 Bloody Spell」は中国産のダクソライク・DMCライクなダークアクションRPG。さらわれちゃった妹を取り戻すべく、立ちはだかる敵の教団をバッサバッサと切り捨てていきます。
ランダム生成ダンジョンであるローグライクらしいのですが、いくつかあるテンプレを使いまわしているだけで既視感がすごく、基本的に一本道になるので ランダムとは言い難い印象 です。
主人公は血を操ることができ、その血を強化したり技を覚えたりして成長させていきます。成長要素はかなり豊富 で、武器ごとにも熟練度があったりと結構楽しめます。
アクションは結構爽快で、難易度もそんなに難しくないです。各所で激ムズみたいなことを書いてありますが、殴ったら体力が回復するアイテムつけるだけでゴリ押しできます。スタミナという概念も存在しないため、緊急回避し放題。
たまにこっちの攻撃には怯まずめちゃくちゃに攻撃してくる鬼ボス(特に人型)がいますがある程度距離をとって回避しながら戦えば案外楽に勝てちゃう。
死んだらソウルロストするわけですが、実はソウルを失ったところでそこまで実害がない。というのも、レベルアップは基本的にこの「血琥珀」とかいうアイテムを使って行うのですが、手に入れたら速攻使えば良いのでレベルはどんどん上がっていきます。ソウルためとかなきゃいけないみたいな縛りは序盤ではあまり発生しません。
また、武器防具や特殊アクセサリーもロストしないので、そんなに鬼要素でもありません。巷では超高難易度と言われていたので身構えていましたが、ダクソやSekiroの方がよほど難しいと感じました。
嗜血印 Bloody Spell の面白いところ
Bloody Spell をプレイした上で感じた面白いところについて紹介します。
爽快なアクション
アクションは結構爽快。素早く攻撃を繰り出せる短刀や、一撃が重く敵をふっとばすことにも長けた大剣、距離をとって戦える槍など武器は複数種類用意されています。常時2つをメイン・サブとして装備できるので途中で切り替えながら戦うこともでき、高速で様々な攻撃アクションが展開できます。この辺DMCっぽい。
スタミナがないので緊急回避し放題。スキルの内の1つで、ジャストタイミングで回避すると敵がスローになること能力があり、一方的に敵をボコるような状況も作り出せます。ガンガンダッシュできるのでストレスが少ないです。殴ったら体力が回復する特殊アクセサリーを装備すれば、ある程度敵の動きを理解しなくてもガチャガチャプレイでゴリ押しできます。
MPを使ったアクティブスキルも多く用意されており、ピンチの時にはまとめて敵を吹っ飛ばすことも。全体的にアクションパートは結構好みでした。
意外とギミック系も各所に配置されています。気を抜いているとほぼ即死することも。
多様な成長要素
Bloody Spell には成長要素が豊富に用意されています。
全てのパッシブスキルとアクティブスキルは切り分けられており、道中で手に入る「血琥珀」を使ってレベルアップしていきます。パッシブスキルを上げることで基本ステータスである体力や攻撃力、回避といった部分を強化することができます。
アクティブスキルは最大3つまでしか装備できませんが、全部で13も用意されています。
装備品もレア度やステータスが存在し、ハクスラっぽい要素も存在します。また、男主人公のままだと見た目もちゃんと反映されます。まだ装備自体そこまで多くないのですが、どんどん追加されると良いなぁ。
ちなみにとある装備で女性に変身することができます。防具は見た目に反映されなくなってしまうのがちょっと残念ですが、やりこみモードの景品として様々な女性コスチュームが用意されています。
対応する武器を装備して敵を倒すことで「熟練度」が上がり、そのポイントを使って新たなアクションコマンドを覚えることができます。武器それぞれに熟練度は設定されているので、全ての武器を使ってみる楽しみもありますね。
メインクエストの他にやりこみモードも
チャプター3まで実装段階で、メインクエスト自体は2時間くらいでクリアしてしまいました。が、他にひたすら敵を倒し続けるウェーブモードと、5層のダンジョンに挑むヘルモードがあるのでもうちょっと遊べるようになっています。
ひたすら敵を倒し続けるウェーブモード。100ウェーブまで存在するようですが、10ウェーブくらいまでしかプレイしてません。とにかくひたすら敵を切るモード。
5層からなるダンジョンに挑むヘルモード。名前は大層ですが、別に敵が強くなっているわけでもありません。メインストーリーで言うステージ1が、敵ランダム配置となって5回繰り返されるだけです。
クリア報酬で女性のコスチュームが3種類手に入ります。また、ソウルを稼ぎやすいのでレベルを上げるならこのモードが最適でしょう。
嗜血印 Bloody Spell のイマイチなところ
Bloody Spell をプレイした上で感じたイマイチなところについて紹介します。
やっぱりボリューム不足
メインストーリーで2時間ちょい、ヘルモードクリアして1時間。ウェーブモードやレベルカンスト達成などやりこみの余地は残っていますが、特にそこまでやるタイプではないので終わった感がすごい。
今後アップデートでステージやボスなども増えていくはずですので期待しておきたいところ。ただ現状でいうと2,050円でこのボリュームは少ないと思います。セールを待ちましょう。
中国語が混じる
翻訳が中途半端なため、日本語・英語のどちらにしても中国語がいきなり混じってくることが多々あります。さすがに分からないので途中中国語が出てきたらそっこう飛ばしてました。
正式リリースに向けて翻訳系のデバッグは進むと思いますので、そんなに心配する案件ではありませんけどね。
タイトルのモード選択が中国語なのでいきなりちょっと混乱するの面白い。
素直にアクションを楽しむ分には全く問題ありません。
なぜDLCを出すのか?
アーリーアクセスなのに何故DLCを出すのか・・Bloody Spellには新たに主人公の妹がプレイアブルキャラクターとして追加されますが、これが有料なんですよね、しかも1,010円という高さ。
アーリーアクセスでお金とってるんですから、DLC出すのは正式リリースしてからなのでは・・?そうは言っても、これ、よくある手法です。でもボリュームが少ない状態でプレイアブルキャラクター追加でお金とるのはどうも納得いかない。
着せ替えスキンでお金とるのは100歩譲ってOK。
まとめ:現段階ではやや高いが期待したい
- 良いところ
-
- 爽快なアクション
- 多様な成長要素
- やりこみモードも用意されている
- イマイチなところ
-
- ボリューム不足
- 翻訳が多言語混じり
- DLC出すな
ボリューム少ないなぁと思ったものの、アクションゲームとしての出来栄えは中々のものです。武器も多彩、アクションも爽快、成長要素も多いので、作り込みが終わったらかなりの良ゲーになるのではと期待しています。グラフィックもかっこいいし、モデリングもよく出来ています。
Steamのレビュー件数からしてもそこそこの本数売れているので、今後もしっかりメジャーアップデートされるものと思われます。ただし、プレイアブルキャラクターや追加ステージをDLCで出すようなマネだけはやめてくれ・・。アーリーアクセスとは一体何なのかという話になります。
セールで買ったほうがいいよ!