Black Shark 2 レビュー。圧倒的コスパのゲーミングスマホ
最近ではPUBGやFortniteといった、元々PC・コンソール機向けのゲームをスマホでプレイするのが普通になってきました。
しかし、長時間スマホでゲームをしていると問題になってくるのが
- 発熱
- バッテリーの消耗
- 画面のカクつき
FPSなどスペックを要求するようなゲームだと高負荷によってスマホが発熱し、持てないほどの熱さになることも。
重いスマホゲーを超快適に長時間プレイできるのが ゲーミングスマホ というわけですが、その中でも圧倒的なコスパを誇る「Black Shark 2」をレビューしていきます!
概要とスペック
ゲームに特化したゲーマーのためのゲーミングスマホ「Black Shark 2」。
- ハイエンドチップセット搭載
- 多層液体冷却システム搭載
- 大容量バッテリーと急速充電
- ゲーミングAI搭載
- 世界最速レベルのタッチ感度
このような特徴が魅力。悩ましい発熱やバッテリー問題を解決すべく、様々な設計で工夫されています。
CPU | Snapdragon 855 2.84GHz |
GPU | Adreno 640 GPU |
RAM | RAM12GB |
ROM | ROM256GB |
重量 | 約205g |
サイズ | 163.61 x 75.01 x 8.77 mm |
バッテリー | 4000mAh Qualcomm QC 4.0 USB-C |
カメラ | メインカメラ:48MP (4 in 1) + 12MP フロントカメラ:20MP |
ディスプレイ | 6.39インチAMOLED Gorilla Glass 5 |
解像度 | 1080 x 2340 |
SIMカードサイズ | nano + nano Dual Sim DSDV対応 |
通信方式 | FDD LTE TDD LTE TD -SCDMA WCDMA GSM |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth5.0, aptX & aptX HD & LDAC |
センサー | ジャイロセンサー 電子コンパス 重力センサー 距離センサー 環境光センサー スクリーン指紋センサー ForceTouchセンサー |
位置情報 | GPS(デュアルバンドL1+L5) AGPS GLONASS Beidou |
スピーカー | ステレオ(全面上下2か所) |
同梱物
高級感のあるマット仕上げの外箱。253 x 209 x 49 mmくらいの大きさ。
蓋を開けるとスマホ本体。この下段に付属品が全て入っています。
これで付属品は全て。加えてマニュアルなどが付属します。
SharkのSが緑色でプリントされた専用のイヤホン。密閉タイプではなく、iPhoneについてくるような開放タイプ。
コードの途中に音量調節ができるコントローラーがついています。
端子はUSB-Cなので、そのまま Black Shark 2 に差し込める ようになっています。
充電ケーブルは USB-C to USB-A ケーブル。長さは1mです。
ACアダプターは急速充電対応。
プラグが引っ込められない上にそこそこ大きいので、Anker PowerPort Atom III Slim などの薄型充電器を別買いするのがおすすめ。
Atom III の場合、ケーブルはUSB-C to USB-Cになるのでそちらも買っておきましょう。
イヤホンジャック変換アダプタ。反対側はUSB-Cになっています。iPhoneのライトニング – イヤホン変換と同じ道理です。
普通のイヤホンやヘッドホンを使いたいならこの変換アダプタを使用する必要があります。
先に言った充電器のように、追加で買った方が良いかもという製品はありますが 必要なものは基本的に全て揃っています。
ゲーミングスマホらしいデザイン
「Black Shark 2」のスマートフォン本体。カラー展開はフローズンシルバー・シャドーブラック・グローリーブルーの3色で、これは グローリーブルー になります。涼やかな見た目。
サイズは 163.61 x 75.01 x 8.77 mm 。iPhone XR / 11 と幅は同じで、縦に少し長くなっています。重量は 約205g と、スマホにしてはちょっと重め。
ディスプレイは 6.39インチ と縦に長い大画面となっています。iPhone 11 Pro Max に近いインチサイズ。
四方からの見た目。
背面の中央ロゴ付近が少し盛り上がっているデザイン。
カメラは背面に2台。画質はそんなに悪くないですが、過度な期待は禁物です。
半透明の付属ケースを装着するとこんな感じ。ケースは薄くてペラペラしていますが、その分取り外しがしやすいし触り心地も良いです。
ケースは色々売られているので、Amazonなどで探してみると良いです。
Blackshark 2 の特徴と魅力
- 長時間プレイできるバッテリー・急速充電
- 長時間プレイしても過度に熱くならない
- 画面が大きくキレイで見やすい
- 激しいエフェクトでもカクつかない
- タッチ感度の反応が良い
- 普段使いできるか
「Black Shark 2」はゲームのために設計されているので、長時間ストレスなく遊べます。
大容量バッテリー&急速充電
「Black Shark 2」のバッテリー容量は 4,000mAh です。
- iPhone 11 / 11 Pro で3,000mAh前後
- iPhone 11 Pro MAX で4,000mAh弱
最新のiPhoneと比べてもバッテリー容量が大きめなことが分かりますね。iPhone XR / XS はさらに少なくなります。
実はバッテリーの消費速度が結構速い。
ですが、Qualcomm Quick Charge 4.0 の急速充電に対応しています。27W/4.8Aで充電でき、 わずか5分間の充電で30分ゲームがプレイできる ようになります。
30分の充電で60%までバッテリーが回復する という高速ぶり。ですのでバッテリーの消費速度に関してはそこまでデメリットにはならないかなと思います。
モバイルバッテリーは必須です。
付属してくるアダプターは急速充電対応ですが、サイズが大きめな上、プラグが引っ込まないために持ち運びにはあまり適していません。
ですので、Anker PowerPort Atom III Slim といった薄型の高速充電器を別途買い足すと幸せになれます。
急速充電に対応していないアダプタを使うと「低速充電中」と出るので分かりやすいです。
多層液体冷却システムで熱くならない
多層液体冷却システムが採用されていて、端末の温度が高くならないように冷却パーツが多数組み込まれています。
これによって 14℃の温度低下 を可能にしています。
グラフィックが重めの高負荷ゲームを長時間プレイしていると スマホは異常に発熱します 。
この冷却システムによって、長時間ゲームをプレイし続けても ちょっと温かいな程度 にしかなりません。これはかなり大きい特徴。
PUBG・Fortnite・黒い砂漠mobileといったグラフィック的な負荷がかかるスマホゲームを長時間プレイする方にとって、ゲーミングスマホ「Black Shark 2」は 最高の武器 になります。
6.39インチのTrueViewディスプレイ
鮮明で美しい映像のTrueViewディスプレイ。
周りの環境に合わせて 色調や輝度を自動調整するAI も組み込まれています。iPhoneにもあるような機能ですが、自然にディスプレイ調整してくれるのは嬉しい。
6.39インチ だと、iPhone 11 Pro MAX よりも0.11インチ小さい程度。
iPhone XR(5.8インチ)とサイズを比較しました。Black Shark 2 の方が縦に長くなっています。横幅はほぼ一緒ですが、スクリーンのサイズは Black Shark 2 の方がやや広め。
大画面のゲームプレイを楽しめるようになっています。
ゲーミングっぽい見た目
ゲーミングスマホというだけあって、独特なフォルムとRGBイルミネーションが特徴です。個人的には全然OK、結構オシャレだなと思います。
このSマークのイルミネーションは消そうと思えば設定から消せます。レインボーに光らせたり、呼吸にしたりとプリセットも用意されています。
とはいえ、普段使いもするスマホです。色んな状況が考えられます。隠れゲーマーやビジネスでよくスマホを出さなきゃいけない人にとっては ややゲーミング感が強いかも という印象はあります。
ハイエンドチップを積んだモンスター性能
Qualcomm Snapdragon 855は、GALAXY S10などにも搭載されているハイエンドチップです。
このチップを搭載しているにしては「Black Shark 2」は 超破格 です。ぶっちぎりに安い。
Antutuベンチマークアプリを使って実機の数値を測定しました。
通常モードで測ったのが上記の数値。
これをスマホの性能をフルに引き出す「Ludicrous Mode」に切り替えて再度ベンチマーク。
かなりパワフルになりました。しかし、発熱が強くなるので「Ludicrous Mode」がオンのままでプレイし続けると本体がそこそこ熱くなってしまいます。
比較対象として、iPhone XR と iPhone 11 も実機計測したものをリストに入れておきます。
製品 | Black Shark 2 | iPhone XR | iPhone 11 |
---|---|---|---|
トータルスコア | 370660 | 334576 | 452530 |
CPU | 122147 | 114151 | 145070 |
GPU | 157176 | 145985 | 218986 |
UX | 75928 | 63331 | 74575 |
MEM | 15409 | 11109 | 13899 |
さすがにiPhone 11の新チップA13には及びませんが、iPhone XR よりも良いスコアを出しています。これに加えて発熱対策やゲーム機能などが追加されているのが強みです。
コスパはかなり良い と思います。
世界最速レベルのタッチ感度
タッチ感度については体感でしか語れないのですが、反応が鈍いなと感じたことはありません。ちゃんとキビキビと反応してくれます。
タッチレポートは 240Hz 、応答速度は 43.5ms となっています。この応答速度はスマホの中でもかなり速い方。当然PUBGやFortniteといった反射神経が必要なゲームでは 優位に立てます 。
「Black Shark 2」には 独自のキーマッピング機能 があり、これがとても便利。
まず圧力感知を設定し、どれくらいの強さで押した時にキーマッピングが反応するか決めます。
その後、Rの文字を押したいボタンの上に置きます。次に右側の四角い領域の大きさを調整します。右側の領域を決められた圧力で押した時に、Rのボタンが押されることになります。
押した時の「押した感(振動)」がなんだかクセになります。
ワンタッチ起動のSharkモードが便利
サイドのスイッチをスライドするだけで起動できる Sharkモード が最高に便利。
上記のスイッチをカチッと入れるだけ。そうするとSharkモードが起動し、スプラッシュ画面が流れます。
- バックグラウンドで起動している他のアプリを一気に閉じる
- 電話やメールなどの通知を全て切る
この起動画面がまたクセになる感じなのですが、一気にゲームモードに入った感がすごい 。
ものすごく白熱した瞬間に電話きたことありませんか?あれとても悔しいんですよね。着信や通知は切ることができるので、ゲームに集中するためにもってこいのモードです。
右上から画面をスワイプすると、上記のようなメニューが開きます。ここでパフォーマンスを確認したり、通知を切ったりの設定が可能です。
普段使いでも全く問題なし
スマホですから、ゲームだけするというわけにはいきません。その点、普段使いでも全く問題ないでしょう。通常のAndroidとなんら変わりありません。
カメラは外側に2つ、内側に1つ付いていて、そこまで悪くない画質です。ポートレートモードといった無理やり背景をボカす イカしたオシャレ機能 も付いています。
といわけで実際に写真を撮影してみました(クリックで拡大)。
実際大画面で見ると画質の甘さは目立つものの、ちょっとしたカメラとしてはそれなりにいけてると思います。
Black Shark 2 のイマイチな部分
イマイチかもと思った部分を書いておきます。
microSDがささらない
ディスク容量は 256GB と多めです。しかし、ゲーミングスマホをうたっているのに 容量を拡張できないのはイマイチだな~ と思いました。
最近のゲームは1本1本がそこそこの容量を専有します。スマホとして使っていくならアプリ・写真・音楽もバカにならない容量になります。
ここの拡張性はなんとかして欲しかったかも。それでも 256GB はあるので、ある程度整理していけばそこまで容量貧乏になることはないと思います。
ワイヤレス充電は非対応
iPhone XR以降、ワイヤレス充電の快楽を知ってしまったため、ワイヤレス充電非対応なのはちょっと残念 。ダメ元で Anker Powerwave にのっけてみましたがそれは当然充電されず。無念・・。
ものすごく便利なのでぜひ対応して欲しかった。「Black Shark 3」が出るなら検討していただきたいところ!
イヤホンジャックが欲しかった
イヤホンジャックがついていないので、イヤホン・ヘッドホンを使用するなら付属のイヤホンを使うか、USB-C変換アダプタを使う必要があります。
これがまた細かい部品なのでなくしてしまいそう。
正直なところ、イヤホンジャック付け足してくれても良かったのでは・・?と思います。防水対応しているわけじゃないですし、ジャックか防水かどっちか機能としてつけてほしかったかも。
まとめ:Black Shark 2 ならスマホゲーライフが超快適になる
長時間スマホゲーをプレイしても発熱せず、快適なまま楽しめるゲーミングスマホ「Black Shark 2」のレビューでした。
別売りの専用コントローラーがありますが、今回はレビューにいたりませんでした。かなり使い勝手は良さそうで、FPSを本気でプレイするつもりなら一度手にとって試してみると良いかもしれません。
- 良いところ
-
- 大容量バッテリー&急速充電
- 冷却システムが優秀で発熱が抑えられる
- 6.39インチの大きく鮮やかなディスプレイ
- スタイリッシュなデザイン
- ハイエンドチップ搭載のモンスター性能
- 世界最速レベルのタッチ感度
- 独自キーマッピングが使いやすい
- ワンタッチ起動のSharkモードが便利
- 普段使いでも全く問題なし
- イマイチなところ
-
- microSDがささらない
- ワイヤレス充電に非対応
- イヤホンジャックが欲しかった
ゲーミングスマホというデバイス自体初めて触ったのですが、ゲームプレイ時の発熱が抑えられるってだけでもかなり魅力的なアイテム です。
iPhoneでPUBGやって「あっつ!!そして充電ないっ!!」って何度なったことか。
これだけのスペック・機能で値段はiPhoneシリーズの半額程度に収まっているので、大真面目にiPhoneやめること考えてます。