BenQ Zowie XL2566K レビュー
ついにBenQ ZOWIEから待望の360Hzリフレッシュレートのモニターが登場しました。
人気の「K」シリーズの最新版となるモデルで、360Hzリフレッシュレート、応答速度0.5ms、そして残像低減技術DyAc+を搭載し、FPSゲーマーにとって最強レベルのゲーミングモニターとなります。
24.5インチのフルHD解像度としては値段も最高レベルですが、競技系ガチゲーマーならやっぱり最速最強のモニター欲しいですよね?
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概要とスペック
「BenQ Zowie XL2566K」は従来のXL2411KやXL2546Kといった「K」シリーズをベースに新しいTNパネルを搭載した高リフレッシュレートのゲーミングモニターです。
XL2411KやXL2546Kとの違いとして、パネルが新しくなったことに加えてオーバードライブが数値で微調整できるようになったり、HDMIが1ポート減ってDPが1.2から1.4になったなどのマイナーチェンジがあります。
モニター | XL2566K |
---|---|
ディスプレイサイズ | 24.5インチ |
解像度 | 1920 x 1080 |
パネル | TN |
リフレッシュレート | 360Hz |
輝度 | 320cd/㎡ |
応答速度 | 0.5ms (GtG) |
コントラスト比 | 1000 : 1 |
MBR | DyAc+ |
同期 | FreeSync |
端子 | DP 1.4 x 1, HDMI 2.0 x 2, ヘッドホン |
VESAマウント | 100 x 100 mm |
サイズ | 443-521 x 571 x 201 mm |
重量 w/stand | 9.7 kg |
HDR | |
フリッカーフリー | |
ブルーライト軽減 | |
購入先 | Amazon |
公式 | 公式サイト |
同梱物
BenQ ZOWIEではおなじみの黒ベースに赤色のアクセントが入った外箱。
モニタースタンドは支柱部分と土台部分に分かれていますが、ツールレスですぐに組み立てられます。
S.Switchというコントローラーはモニターに直接接続して使うことでプロフィールの切替やメニュー操作が楽になる神アイテム。
DisplayPortケーブルとHDMIケーブルの長さは1.8mほどです。
電源ケーブル。
黒くテカテカした遮光性のあるカバー。長期使わないときのホコリ避けとなりますが、実際家で使うことはあまりない気がします。
モニターのサイドに取り付けて画面外の視界をカットするアイシールドが2枚。
説明書や保証書などがついてきます。
同梱物は以上。
デザイン
「XL2566K」はFPSゲームをプレイするプレイヤーに人気な24.5インチサイズ、1920×1080のフルHDサイズです。
アンチグレアパネルで映り込みなどはほとんど分かりません。
Kシリーズは旧型から刷新された新デザイン筐体ですが、変わらずベゼルは太めです。
画面内と外を切り離すため画面に集中できる他、液晶パネルを保護する役目も担っています。
ベゼルレスの方が見た目的にもサイズ感的にも好まれることが多いのですが、耐久性などを考えるとベゼルありの方が良さそうです。
ちょっとしたことですが、ひっくり返して机に置いてもパネルが傷つかないとかね。
ディスプレイ背面にはヘッドホンハンガーが備わっています。
最初は手を伸ばすの面倒かと思ったんですが、ディスプレイを回転させればいいだけなので意外と使いやすいです。
モニターアームに乗っけているとそうもいかないので、その場合あまり使わないかもしれません。
ロックを通せる穴がありますが、これはネットカフェや大会会場、会社などパブリックなスペースに設置する時に必要となる機能です。
BenQ ZOWIEのモニターは家庭だけでなくそういった幅広い使い方まで念頭に置かれた設計です。
操作ボタン
背面左下にある操作ボタン。スティックボタンではメニューの移動を上下左右で行え、押し込みで決定します。
実際に操作する時は前からだと視認できず、手探りでボタンを触ることになりますから直感的な操作ができることは重要です。
スティック右横にある1・2のボタンはローテンションキーというカスタムボタンで、モード、DyAc+、AMA、入力を割り当てることができます。
S.Switch
ミニUSBケーブルでモニターに直接接続するコントローラーで、使い勝手がとても良いです。
背面に手を伸ばさなくてもプロファイルの切り替えやメニュー操作が行えるようになり、ストレスが激減します。
左右に押し込めるチルト機能付きのスクロールホイールで簡単にメニュー操作が可能です。
1・2・3にはそれぞれカスタムプロファイルを保存できますが、これらはモニター内のプロファイルを呼び出しているのではなくS.Switch自体に保存されるプロファイル。
内容を上書き保存したい場合はS.Switchのプロファイルボタンを5秒ほど長押しします。
これらのプロファイルはDyAc+あり・なしでもシームレスに切り替わります。
接続端子
接続端子は左から電源、ヘッドホン、S.Switch用ミニUSB、HDMI2.0 x 2、DisplayPort 1.4 x 1 です。
240HzのXL2546KのDisplayPort端子は1.2でしたが、XL2566Kでは1.4になりました。
1.2だとデータの転送レートが足りませんが、1.4だと規格に収まるため360Hzでの出力が可能となります。
HDMI端子の規格は2.0のままなので240Hzが限界ですが、PS5ではフルHDの120Hz出力が可能です。
XL2546Kでは3つHDMI端子があったのに対し本製品では2つに減りました。
アイシールド
モニター両サイドには取り外し可能なゴムがはめられていて、これをピンセットなどで外すことでアイシールドを取り付けられます。
ツメをはめて下に強くスライドして装着するツールレスタイプなので取り付けはかなり簡単。
画面外の情報を減らすことでゲームに集中する効果が期待できます。
取り付けてしまえば後ろに畳んでしまうこともできるのでつけっぱなしでOK。
ゴムキャップは小さくてなくしがちなので注意してください。
モニタースタンド
モニタースタンドは高さ・アングルの可動域が広めで使いやすく、各所にメモリがうってあります。
左右のスイベルは45度まで。
チルトアングルは-5度から23度までで、下方向はほとんど向けないものの上方向には余裕があります。
高さは最も低い状態から高い状態まで155mmの調整幅です。
90度ピボットも可能です。
新しくなった台座は角のとれたやや丸みのあるデザインで、スイベルと組み合わせてキーボードをモニター下まで近づける近接スタイルがとりやすくなっています。
スタンド中央の赤いリング状のホールにケーブルを通してまとめておけます。
機能と性能
ここからは「XL2566K」の機能と性能についてチェックしていきます。
360Hzリフレッシュレート
本製品最大の特徴といえる360Hzの高リフレッシュレート。
1秒間に360枚の画像を流すことで240Hzよりも120枚も多い、極めて滑らかな映像体験ができます。
特に画面の動きが激しいFPSゲームなどにおいて、高速な視点移動が見やすくなったり、動く敵を視認しすくなったりといった強みを発揮します。
実際に360Hzをスローモーション撮影するには私の手持ちの機材では足らないので体感的な部分でしか話せないのが心苦しいところですが…。
144Hzから比べると断然違うし体感もできますが、240Hzと比べてどうなのか気になるところですよね。
そこで240Hzと360Hzを横並びにしてミラーリングしてみました。
VALORANTの射撃場でエイム練習していると、360Hzの方が激しくカメラを振った後に人形の頭が視認しやすいと思いました。私のポンコツな目でもそう感じるので動体視力が良い人ほど差を感じるかもしれません。
目まぐるしい視点移動やフリックによる瞬間的なカメラの移動が多用されるゲームにおいては、やはりリフレッシュレートは高いほど良いんじゃないかと思います。
240Hzからだと感動するような変化とはいきませんが、コストはともかくとして対人ゲームで勝つためなら手に入れられる最強オプションを使いたいですよね。
私は使いたい
BenQ ZOWIE様からご提供いただいた動画で分かりやすい例があるので確認してみます。
ちょっとテスト環境(カメラとか撮影フレームレート)が分からないのでここにある素材以上のことは言えませんが、XL2546KとXL2566Kを横並びにしてミラーリングで撮影したものと思われます。
240Hzでは残像として視認しにくくなっているターゲットが360Hzでは静止画のようにくっきり見えていることが分かります。
360Hzを活かすにはゲームで360fps出せることが条件となるので、ゲーム次第ですがPCのスペックも求められるんですね。
VALORANT、LoL、CSGO、Overwatch2などは負荷の軽いゲームですが、ApexやFortniteなどはほどほど負荷がかかります。
Apexで240fpsが限界なら240Hzモニターで十分ですしね、その辺はPCスペックとプレイするゲームを加味して判断していきましょう。
優れた応答速度
XL2566Kの応答速度は公称値0.5msと数あるモニターの中でも極めて高速な部類に入ります。
応答速度とは大雑把に言うと「モニターの色が切り替わるまでの速度」のことで、遅いと残像感やぼやけに繋がります。
リフレッシュレートに応じて最低限必要とされる応答速度が異なっていて、360Hzであれば2.78ms以下であれば問題ありませんが、それでも速ければ速いほど強みとなります。
360Hzの応答速度
OSRTTというモニターの応答速度を測れる装置で実測値を出しました。
AMA(オーバードライブ)機能によって応答速度は大きく変化するため、XL2566Kで利用できるオフ・高・プレミアムの3つで、それぞれ10回計測したものを平均化しました。
応答速度ヒートマップの見方
Perceived Response Timeでは応答速度をmsで表していて、値が小さければ小さいほど優秀です。遅くなっていくとセルの色が緑→黄→赤と変化していきます。
Average Initial Timeとは従来の電圧のみによる計測で、変化の始めと終わりの10%を許容値としてカットした値で、最も速い数値になります。
Average Complete Timeとは許容値をカットせず、かつオーバーシュートした場合は変化先の色にキッチリ収まるまで計測した最も長い数値。
Average Perceived Timeとはオーバーシュートを考慮しつつ10%の許容値を定めたスコアで、InitialとCompleteの中間になります。
RGB Overshootではオーバーシュートした時の乖離率を表示しています。0がオーバーシュートなし、あるとどれだけ超過したかをRGBの数値で表し、値は小さければ小さいほど良いです。
Visual Response Timeは応答速度を分かりやすくスコアに換算したもので、遷移速度が速いパネルもちゃんと評価されるようになっています。100点満点表記。
Average Ratingで総合スコアを確認できます。
こちらの記事でより詳しくヒートマップの見方について解説していますが、それよりもさらに詳しい情報を知りたい方は英語のOSRTTのガイドかTFT Centralの記事を参考にしてください。
それぞれクリックで拡大できます。一部表記が欠けていますがソフトの仕様っぽいので仕方なしです。
いずれも360Hz、DyAc+オフ、ガンマ3、輝度11での計測です。RGB許容値は5としています。
「オフ」はオーバーシュートなしですが応答速度は平均7.46ms~7.59msと遅く、これは360Hzの2.78ms以下という基準を満たしません。
「高」だとオーバーシュートがちらほら出てきますが応答速度は2.59ms~4.34msへと劇的に改善し、ビジュアルスコアもかなり高くなります。
Initial Timeだけで言うと360Hzの応答速度をクリアしています。
「プレミアム」だとオーバーシュートがひどくなり、一見応答速度は高速化されたように見えますが知覚的にはむしろ「高」に劣るという結果です。
最終的に3つの計測結果をチャートにまとめてみました。
3つのモードの中だとPerceived Timeで最も速い、つまりオーバーシュートが少なく応答速度も速い「高」が望ましいです。
最適な設定はカスタマイズ
XL2566KからAMAのかかり具合をカスタマイズすることができ、0〜30の間で1単位で調整できます。
1回計測ですが、まず10で計測したところ以下のようになりました。
オーバーシュートはほとんど問題ないのですが、応答速度は4.93ms~5.12msとやや遅めなのでもっと追い込めそうです。
試しに大きく変動させて20で計測してみたところ、応答速度は2.38msと改善されたもののオーバシュートが増加し、ビジュアルスコア的には悪化しました。
もう少しオーバーシュートを減らしたいので次は15で計測してみたところ、スコアは10よりも高くなりました。
応答速度は2.96ms~3.92msとなり、プリセットモードよりも高速かつオーバーシュートも少なく、ビジュアルスコアは90台にのります。
最後にInitial応答速度で2.78msを切るために16へ変更して再テストしたところ、オーバーシュートが増えてビジュアルスコアは下がりましたが応答速度は2.74ms~3.92msとなります。
プリセットモードを含めたすべてのAMA設定の中で最も好ましいと思われるのはカスタマイズモードの16となりました。誤差はあるかもしれませんので、一応15~17あたりですかね。
120Hzの応答速度
PS5でゲームする場合は120Hzで使用することになるかもしれませんから、120Hzでの応答速度も調べました。
プリセットの中では最も優秀な「高」で計測したところ、応答速度は4.92ms~5.99msで、リフレッシュ間隔である8.33msには余裕があります。
360Hzのときには最高の設定となったカスタマイズの16でしたが、120Hzの場合はそうでもなく何度か計測を繰り返した結果「カスタマイズの9」が最適であることがわかりました。
「高」よりも応答速度は少し速く、オーバーシュートは同じ程度なので総合スコアとして高くなっています。
AMA(オーバードライブ)
AMAは Advanced Motion Accelerator の略称で、オーバードライブのことを指します。
オーバードライブとはモニターに通常よりも高い電圧をかけて応答速度を速める技術ですが、オーバーシュートといって色のにじんだ残像が発生する可能性も高まります。
AMAはトータルで3つのプリセット設定とカスタマイズモードがありますが、プレミアムになるとかなり怪奇的な色の残像になっていることが分かります。
応答速度の計測グラフをみた時に、上の黄色い横ラインを大きく越えている赤い山の部分が「いきすぎちゃった」部分です。
これが行きすぎれば行きすぎるほど映像に影響を及ぼします。
AMAが強くなるにつれて乖離率が高まり、プレミアムでは応答速度は速くなっているもののオーバーシュート率が高すぎて逆にトータルスコアが悪くなっています。
前章の応答速度でも触れましたが、360Hzならカスタマイズの16近辺が最も望ましいスコアとなりました。
残像低減技術DyAc+
ゲーム中の激しいモーションブラーを軽減するために開発されたBenQ ZOWIE独自技術の「DyAc+(Dynamic Accuracy)」は、残像感の低減に絶大な効果を発揮します。
映像が移り変わる間に黒フレームを挿入していて、超高速で画面を明滅させることによって人の目に映る残像感やボヤけを大幅に低減します。
裸眼では黒フレームは認識できず、スローモーション撮影や高速シャッタースピードでの静止画撮影によってのみ現象を視認できます。
DyAc+をオンにした状態で写真を撮ると、このように一部が黒く潰れます。シャッタースピードや撮影の瞬間によって加減は変わりますが、本来は画面全体が暗くなっています。
「Blur Busters Mostion Tests : Ghosting」で宇宙人が960ピクセル秒で移動している様子をレールに載せたカメラで8倍速ハイスピードで追尾撮影し、画像として切り出しました。
DyAc+のオフオンでぼやけが大幅に改善されていることが分かります。
こうしたMBR(モーションブラーリダクション)機能のデメリットは、瞬間的な明滅が繰り返されることで目が疲れやすくなるというものです。
ですので、ゲーム時とそれ以外ではDyAc+のオフ・オンでプロファイルを分けることを推奨しています。
ちなみにDyAc+とAdaptive-Syncは同時には使用できません。
視野角と発色
本モニターで採用されているTNパネルには、応答速度は高速だけど視野角が狭くて色の発色性がそこまで良くないという特徴があります。
視野角
実際に様々な角度から写真を撮ってみましたが、やはりTNパネルらしく角度がつきはじめるとだんだんと暗く、黄ばんで見えにくくなっていきます。
なぜか上から見たときは結構明るく見えました。
下から見ると影響は顕著で、色がめちゃくちゃになります。
正面から見ると発色はけっこう綺麗に見えます。
発色
「X-rite i1Display Studio」でカラーキャリブレーションした結果の色域は以下の通りとなります。
当サイトで計測した結果は他のサイトのレビューに比べて色域カバー率が高めに出ていますが、個体差か私が何か間違ってるのか…?
これらは黒を見やすくする機能 Black eQualizer がオンになっているとコントラストが変動してしまうため、ゲーム時以外はオフがいいです。
ゲーム目的としては優秀かと思います。
輝度
輝度について「X-rite i1Display Studio」を使って画面中央のみで測光してみました。
標準モード、DyAc+オフ、Black eQualizerオフ、コントラスト50、シャープネス5、ガンマ3、色温度標準での結果です。
一般的に見やすいとされる80〜120cd/㎡は輝度15%~25%ほどとなります。
私的にはこれは少し暗いと思うので40くらいに設定していますが、あまりに明るすぎると目に負担がかかります。
DyAc+をオンにすると明滅により55%以降で輝度が落ちますが、それより低い値では影響がありませんでした。
55%以降は10cd/㎡ほど低下し、80%以降は20cd/㎡ほど低下します。これはDyAc+高・プレミアム両方で同じ数値でした。
ほとんど体感上分からないレベルなので気にする必要はなく、DyAc+オフ・オンによって輝度の調整を迫られることはありません。
ゲーム向け機能
ゲームに役立つ実用的なモニター機能について紹介していきます。
Black eQualizer
シャドウとハイライトを調整して暗部を見やすくする技術「Black eQualizer」は明るい部分を飛ばしすぎず、色を捻じ曲げすぎずに暗部の視認性を向上してくれます。
0~20まで1単位で設定可能で、20まで上げると明るい部分が白っぽく浮いてきてしまうため10あたりから微調整していくのがおすすめです。
FPSなどでは暗部にいる敵の姿に一瞬早く気付けるかどうかが重要になりますので、自分にとって最も索敵しやすい数値を探し出しましょう。
ただし黒を見やすくする以上、正しい色合いになるとは限りませんのでクリエイティブ作業をする場合はオフがおすすめです。
Color Vibrance
色がどれだけ鮮明かをディスプレイ側で調整できる「Color Vibrance(色の鮮明さ)」。
これも 索敵しやすくする ことを目的として開発されたモニターカラーグレーディングです。
デフォルトでは10が基準値となっており、0〜20までに1単位で調整します。
0だとモノクロになり、20だと色鮮やかでクッキリ見えるようになります。
ブルーライト軽減機能
液晶から発光されるブルーライトを軽減する機能で、デフォルトではオフになっています。
ブルーライトが気になる方には嬉しい機能が、本機能を使用すると色味に影響を与えるので、個人的には使わないようにしています。
0~10で1単位で設定します。
プロファイル
XL2566Kには複数のプロファイルが用意されています。
基本プロファイル
DyAc+のオフオンやAMAの強さ、Black eQualizerの強弱などが調整されたプロファイルが全部で5個用意されています。
ここから選んでもいいですが、個別に設定を行って自分なりにカスタマイズできるゲーマープロファイルも3つ用意されています。
もしS.Switchを使用する場合、S.Switchの3つのボタンにも独自のプロファイルを保存しておけます。
これが一番便利で、私はゲーム用と日常使い用の2つを切り替えられるようにして使っています。
OSDクイックメニュー
ボタンを押すと、直感的で分かりやすいクイックメニューが表示されます。
ここには4つまでメニューを登録するとことができるので、「カスタム」→「クイックメニュー」の欄で どれを表示するかカスタマイズできます。
自分でよく微調整するメニューを登録しておくと便利。
XL Setting To Share
「XL Setting To Share」をダウンロードして使用することで、カスタムプロファイルを共有することができます。
自分で設定したプロファイルを書き出してアップロードするもよし、設定済みのプロファイルをダウンロードして読み込むもよしです。プロの方が公開している設定をそのまま使うこともできます。
自分のモニター設定をエクスポートするのも簡単で、名前を決めてゲーマープロファイルを選択してあげるだけ。そうすると該当ゲーマープロファイルに設定されている項目が書き出されます。
参考になるかはさておき、私のプロファイルは以下からダウンロードできます。
ゲーム向けではDyAc+プレミアムでBlack eQualizerを5に設定していて、ゲーム以外ではDyAc+を切ってBlack eQualizerを0にしているだけです。色の鮮明さはどっちも10。
モニターを選択した後、「インポート済み設定」下のゲーマープロファイルを選択し、ファイル一覧からインポートしたいファイルにカーソルを合わせると目玉マークが現れるのでそれをクリックします。
しばらくブラックアウトした後に設定が読み込まれ、設定保存するか聞かれますので保存でOK。
他にも、クラウドダウンロードのアイコンをクリックするとブラウザが開き、ZOWIEが用意した様々なゲームプロファイルをダウンロードすることができます。
クリックすると拡張子が.mccsというファイルがダウンロードされるので、これをインポートしてあげるとファイル選択一覧にリストとして載ります。
ちなみにZETA DIVISIONは特設ページで各メンバーのXL2546K用プロファイルを配布しています。モニターの型番が違っても対応機種のKシリーズであればマッチする部分を書き換えてくれるみたいです。
XL Setting to Shareを使うとプロファイルの作成上限は無制限 となるので、ゲームごとに細かく微調整したい方には嬉しい機能です。
レビューまとめ
- 360Hzという高リフレッシュレート
- 優れた応答速度のTNパネル
- DyAc+で残像を抑えくっきり映像
- PS5でも120Hz駆動
- カスタマイズできるオーバードライブ
- S.Switchでシームレス切替
- 丸みのあるモダンなデザインの筐体
- XL Setting to Shareでプロファイル共有
- ベゼルの太さは賛否両論
- 視野角が狭い
- 値段がかなり高い
「BenQ ZOWIE XL2566K」は既存のKシリーズのパネルが360Hzタイプになり、よりハイエンドなモニターへと進化しました。
すでに240Hzの「XL2546K」ユーザーがアップグレードするには大きな違いを体感できないかもしれませんが、速い視点移動が起こるようなFPSゲームでは目がターゲットを捉えやすくなると感じますし、リフレッシュレートの効果ってしっかりあるんだなと思います。
やっぱ市場にある最速オプションを使いたいですよね、絶対的なアドバンテージになるわけですし。
AMA(オーバードライブ)のかかり具合がカスタマイズできるようになったのもけっこう意義のあるアップデートで、高モードだと少し高めに出ていたオーバーシュートを抑えつつ応答速度をきっちり速めることが可能になりました。
このゲーマー向け最強モニターで2023年を制するのだ。