ZOWIE S1 / S2 レビュー。 シンプルで洗練された左右対称形ゲーミングマウス
ZOWIEから発売されている左右対称形のゲーミングマウス「S1」と「S2」のレビューを行っていきます。
2つの違いは単純に大きさと重さで、性能的には全く一緒です
マウスは手の大きさによっても合う合わないがありますので、サイズにバリエーションがあるのは嬉しいですね。
そのフィット感あるシェイプやクリスピーなマウスボタンなどを強みとし、余計な機能を削ぎ落としてシンプルに仕上げています。
そんな Sシリーズ のデザインや性能について見てみましょう。
動画で見てみる
概要とスペック
こちらがMサイズとなる「ZOWIE S1」。
Sサイズの「ZOWIE S2」。
若い番号の方が大きめサイズ となっています。
ZOWIE Sシリーズは左右対称の有線ゲーミングマウスですが、サイドボタンは左のみなので実質右手向けとなります。
サイズは2タイプ展開していますので、手のサイズや握り方によって選べるのが特徴です。
機能的にはシンプルですがその分使いやすさに焦点を置いており、パフォーマンスに特化したマウスが欲しい人にとっては理想的な選択肢となります。
モデル | S1 | S2 |
---|---|---|
カラー | ブラック | ブラック |
シェイプ | 左右対称形 | 左右対称 |
接続 | 有線 | 有線 |
センサー | PixArt PMW3360 | PixArt PMW3360 |
DPI | ~3,200 | ~3,200 |
寸法 | 126 x 60 x 39 mm | 122 x 60 x 38 mm |
重さ | 87g | 82g |
ボタン数 | 5 | 5 |
ケーブル | 2m | 2m |
LEDカラー | なし | なし |
ソフトウェア | なし | なし |
同梱物
黒い外箱に赤い文字が映えます。ややボックスサイズは大きめ。
描いてあるマウスのアウトラインは実寸大ですので、箱を見ればサイズ感をなんとなく掴むことができます。
S1を開封したところ。
- マウス本体
- マウスフィート
- ステッカー
- 説明書
- 保証書
これで同梱物は以上です。S1 も S2 も内容は変わりません。
外観と性能
基本的に S1 と S2 のデザインは全く同じですので、 S1 を中心に見ていきます。
左右対称形の有線ゲーミングマウスですが、サイドボタンは左側のみなので右利きの方に向けたモデルとなります。
表面はマット仕上げで、力を入れて握るとグリップ力があります。油汚れはかなり付きやすいので 定期的な掃除が必要です。
サイズはこの通り。画像はクリックで拡大できます。
上記画像には実測値を記していますが、公称値と全く一緒でした。S2 の方が一回り小さくなっていますね。
重量はこの通りで、少し重い部類に入ります。
公称値だと S1 はケーブル抜きで87g、S2 は82gです。実測では上記の通り少し重い結果になりました。
S1 の正面。左右対称で、マウスボタンは若干高い印象です。
左サイド。サイドボタンは大きくて平べったく押しやすいタイプです。また、中心よりも後方側が高いシェイプとなっています。
右サイド。左側と違ってサイドボタンがありません。
真上から見たシェイプ。左右対称。
背面から、赤いZOWIEのロゴが小さくプリントされています。トップ部分は丸みを帯びているというよりも、どちらかというと台形に近いシェイプです。
前後に大型マウスフィートが2枚貼られており、センサー周りにも円状のものが貼られています。
見た目はあまりゴチャゴチャとしておらずシンプル。
ビルドクオリティ
作りはかなり堅牢で、強く押し込んでもビクともしません。
S1 の方は振っても全く音がしなかったのですが、S2 はホイール部分がちょっと横にカタカタと言いました。個体差があると思われます。
センサー
センサーは「PixArt PMW-3360」で、非常に多くのマウスでも使われている信頼度抜群のセンサーです。
ドライバーレスの本マウスでは 最大DPIは3,200 となっています。
LOD
S1 | 1.5mm |
S2 | 1.3mm |
LOD実測値はこの通りです。約1.5mmだと普通くらいですね。もうちょっと短くても良かったかもしれません。
S2 は約1.3mmとなぜかちょっと短くなってました。1.3〜1.5mmで誤差があるくらいでしょうか。
マウスフィート
大きめのマウスフィートで、素材はPTFE。滑りは結構良いです。マウスフィートは消耗品なので、替えが1セット付いてくるのが嬉しいところ。
マウスボタン
マウスボタンはセパレートタイプではなくボディと一体型です。
メカニカルスイッチで 押し心地はカチッとしています。ストロークは浅め。
サイドボタンは平べったく大きい作り。押し心地も結構クリスピーです。
硬めな押し心地 で、しっかりクリックしないと反応しません。
マウスホイール。16段階で回転するようになっています。1回転の幅がかなり大きいため、ブラウザのスクロールなど大変。
加えて、コリコリと回した感がちょっとオーバーにある感じで、音も結構大きめです。好き嫌いが分かれそうな部分。
しかし シビアなFPSでの使用を考えると意外と良いかも しれません。誤ってスクロールしすぎるようなことはありません。
左はポーリングレート切替スイッチ。右はDPI切替スイッチです。
ポーリングレートは 125 / 500 / 1000 の3段階用意されていますが、基本的に1000固定で問題ないと思います。
DPIは 400(赤) / 800(ピンク) / 1600(青) / 3200(緑) の4段階。すぐ上のLEDインジケーターの色で現在のDPIを判断することができます。
ケーブル
マウスケーブルはラバーで、ちょっと硬め。巻グセは中々とれません。
マウスバンジーは使ったほうが良いです。
ケーブルの太さは実測で2.5mmでした。
ラバーですが、太めなので 様々なマウスバンジーにちゃんとハマる でしょう。ケーブルが硬めなおかげで、地面に垂れ下がることなく空中に留まるので使いやすい面も丁度よいです。
「Sシリーズ」で嬉しいのはこの上向きになったブッシュ部分。おかげでマウスケーブルが地面に干渉しにくくなっています。
これが下向きだったり真っ直ぐ向きだったりすると、ケーブルが地面に擦れて摩擦を起こし、結果として滑りの悪さに繋がります。
ソフトウェア
S1 と S2 にはソフトウェアが存在しないため、USBでパソコンに接続すればそのまま使えるプラグ・アンド・プレイとなっています。
マクロやボタンアサインの変更などは出来ないですし、RGBで光ることもない。機能性的には少ないですが、その分 シンプルで使いやすい です。
大会などで持ち運びが多い人にも向いてますし、シンプルさを追求するミニマリストにも向いています。
S1 / S2 のサイズ感の違い
奥のオレンジ色のシルエットが S1 のサイズ。手前のマウス画像は S2 となっています。
本当にほぼそのままサイズが違う といって良いでしょう。
同じレンズ焦点距離、位置も正確に同ポジにして測ったはずのでおおむね合っていると思います
マウスの持ち方と使用感
S1 と S2 はサイズが違うのでそれぞれ持った時の感覚が異なりますが、基本的には同じシェイプですので 手の大きさとメインの持ち方によって選んだ方が良い でしょう。
モデル | かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち |
---|---|---|---|
S1 | ◎ | ◎ | ◯ |
S2 | ◯ | ◎ | ◎ |
かぶせ持ち
S1
S1は中サイズかつ、シェルのトップ部分がやや平たく作られていて、かぶせ持ちをした時に手が無理のない形になります。
S2
S2でかぶせ持ちをすると、若干手の腹が地面に擦れるか、もしくはメインマウスボタンから指がはみ出そうになります。手が小さい方は良いですが、中サイズでしっくり来るならS1の方が良いでしょう。
つかみ持ち
S1
マウス後方部分が高くなっているためつかみ持ちはかなりフィットします。後ろのキツめな傾斜がほどよく手に馴染みます。
かぶせ持ちとつかみ持ちを切り替えることのある人はS1の方が良いかも。
S2
S2でつかみ持ちをすると、指を曲げる分、前方にはみ出してしまうといったことがなくなります。
サイズ的には小ぶりで重量も軽くなるので、つかみ持ちメインの方はS2が良いかもしれません。
つまみ持ち
S1
万能なつまみ持ちはSシリーズでも問題なく持ちやすいです。ただS1でつまみ持ちするにはS2と比べてやや重くなります。
S2
つまみ持ちでは後方のコブのサイズといったシェイプ的な部分はそこまで大きな影響を及ぼさないため、重量が軽くコンパクトなS2の方が向いています。
レビューまとめ
サイズ違いで2タイプ発売されているSシリーズ。
手にフィットするサイズかどうかは、手の大きさや持ち方など個人によって様々です。全く同じ性能で2タイプ用意してくれているのが嬉しいですね。
ドライバーレス・RGBライティングレスとシンプルな作りですが、必要な機能はしっかり揃っていて、競技系ゲームで力を発揮するマウス。
スクロールホイールの回転幅が大きいため、マルチな用途に使うとなると若干ストレスを感じることもありますが、ゲームに特化するなら最高です。