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BenQ beCreatus DP1310 レビュー。ワンボタンで映像切替できる神ドッキングステーション

BenQ BeCreatus DP1310 レビュー

2台の機器の映像をボタン1つでポチッと切り替えられるハイブリッドドッキングステーションBenQ beCreatus DP1310を紹介していきます。

このデバイス、ちょーっと説明が難しくて、もっと評価されるべきでは?というものなので、できれば詳しくみんなに分かるように解説したいと思ってます。

使ってみて気づいた「おわこれ便利じゃん」という発見が結構あったので、私のセットアップや環境を含めて書き記していきます。

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ドッキングステーションとは?

まずドッキングステーションとはなんぞや?というのはですね、簡単にいうとパソコンにより多くの機器を接続できるように拡張するためのデバイスのこと。

特にノートPCで力を発揮します。私はMacbook使ってますけど、端子がすごく少ない。だからUSBとかすぐ埋まっちゃって、あんまり機器を多く接続できないのがネックです。

そこにドッキングステーションを繋げてあげると、ドッキングステーション側についているUSB端子を活用することができるので、より多くの機器を繋げられる…というわけ。

もちろんUSBだけじゃなくて、LAN、HDMIなども接続できます。これはドッキングステーションの持ってる端子にもよりますが、DP1310では13もの端子が用意されています。

DP1310の特徴について

今回紹介するDP1310の最も大きな特徴は、2つの機器から映像信号を入力し、スイッチングしてどっちを出力するか決められるという映像切り替え機能を持っているところ。

ディスプレイのアウトが3つ用意されており、トリプルディスプレイまで対応します。私はデュアルしかないのでそこまで使っていませんがそれでも十分恩恵を感じています。

DisplayLinkという技術に対応していて、ソフトをインストールすることによってMacbookなど本来外部ディスプレイの数に上限があるものでもトリプルディスプレイが実現できます。

ただし、HDCPという著作権保護技術に非対応なのでNetflixのようなコンテンツは真っ黒になってしまい見えませんので、毎回DisplayLinkを切る手間があります。

また、スイッチングできるのはメインの映像アウト1つだけなので、他の2つの出力は固定になります。この辺間違えそうなポイントなので覚えておいてください。

どんな方におすすめか

DP1310はほどよいサイズ感なこともありますが、ノートPCでの使用を前提として設計されていると思ってます。

デスクトップWindowsでは通常グラフィックボードから映像端子を繋ぎます。しかし、USB-C端子搭載のグラフィックボードの種類は限られます。さらに給電の必要がないのでもったいないという側面も。

グラボのパワーを活かすならWindowsはHDMIでインして、ノートPC系がUSB-Cに入るのかなと。または、USB-CにSteam DeckやAsus ROG Allyなどのゲーム機を繋げても性能を活かせそう。

私的におすすめなのは以下のセットアップ。

こんなセットアップがおすすめ
  • ノートPCとゲーム機の切替
  • デスクトップPCとノートPCの切替
  • PS5とSwitch・Steam Deckのようなゲーム機同士の切替

デスクトップしかないよって場合は、USB-C端子が活かせない可能性があります。DP1310を活かせるノートPC、それに加えてPS5やSteamdeckといったゲーム機を持っている方には超便利だと思います。

BenQ
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同梱物

同梱物は以下の通り。

同梱物
  • 本体
  • 電源ケーブル
  • 電源アダプタ
  • USB-Cケーブル 1m(USB3.1)
  • HDMI2.1ケーブル 1.8m(8K対応)
  • クイックガイドや保証書など

電源ケーブルとアダプタはかなりでっかいので置き場所は工夫しないといけません。私は机の下にサンワダイレクトのケーブルトレーを取り付けているので、そこに置きました。

USB-CケーブルとHDMI2.1ケーブルは両方スペックの高いものですが、太くて折り曲げ耐性があります。

ケーブル本数が少し多めに必要になるので、手元にない場合は買っておかなきゃいけません。同梱されてる2本じゃやっぱりHDMIが足りないです。また、取り回しも変わるので長さが届かないなどで意外と出費があるかも。

保証は1年間です。

デザイン

DP1310のデザインを簡単に見てみますと、全体的に高級感のあるアルミ素材です。比較的ミニマルな見た目で、でかいグリーン系のボタンがワンポイント。

このデカさがいいですよね。遠くからでも押し込みやすいんで、エイムガバガバでも決まるっていう。

トップとボトムは両サイドとも凹凸のある放熱性能に優れた形状。

滑り止めパッドがあるので防滑性も考慮されています。パッドは簡単に取り外し可能で、場所を変えてつけなおすことができます。

横置きでも縦置きでもいけるので、デスクセットアップに合わせて隙間に置くことが可能です。

端子チェック

それぞれ端子を見てみます。

フロント側の端子
  • 10Gbps USB Type-A 7.5W x 2
  • USB Type-C PD 36W x 1
  • 3.5mm オーディオジャック x 1
  • 切替スイッチ
リア側の端子
  • 480Mbps USB Type-A x2
  • 1GbE LAN x1
  • 10Gbps USB Type-A 7.5W x1
  • HDMI2.0 アウト x1
  • DisplayPort 1.2 アウト x1
  • HDMI2.1 イン x1
  • HDMI2.1 アウト x1
  • USB Type-C IN PD 100W x1
  • DC

緑と水色の囲みで別れてて分かりやすいんですが、これはそれぞれのインがどのモニターに出力できるか表しています。

ツートンカラーがメインアウトで、左にさしたHDMI2.1のインと、右にさしたUSB-Cのインを切り替えられます。実際にグリーンのボタンで切り替えるのはこのアウトから繋げたモニター1枚だけってことですね。

USB-Cはさらに2つの画面をディスプレイに出力することができます。

via BenQ

メインのHDMI2.1アウトの映像は最大で4K120Hzまたは8K60Hzで出力できます。トリプルディスプレイでも4K120Hzは対応しています。その他のアウト2とアウト3は最大4K60Hzです。

フルHDだとどうなんだい…ということで、HDMI2.1にWindowsを入力して試したところ、最大で240Hzでした。私のモニターは360Hzなのでフルスペックを活かせなくなっちゃうのがネックかな。ただ240Hzモニターなら全く心配いりません。

私のセットアップで解説

私の場合、MacBookPro M1をUSB-Cのインにいれます。これで充電しながらMBPの映像を送れるんです。まじでDP Alt Mode最強

  • 右のUSB-C INにMacBookを接続
  • 左のHDMI2.1 INにはWindowsからのHDMIを接続
  • 真ん中のHDMI2.1 OUTからは4Kモニターへ接続
  • HDMI2.0 OUT2を、フルHDディスプレイに接続

トリプルモニターは使っていないので、以上のデュアルモニター仕様。

これでどうなるかというと、4Kモニターには通常Windowsの画面が出力されています。Macを使いたい時はグリーンのボタンを押して切り替えることで4Kモニターが一発で切り替わります。

切り替え時間はまあまあかかります。Windows→Macは6秒くらいで結構遅いんですけど、Mac→Windowsは3秒弱と速めです。

フルHDの方にも画面が拡張されてるんですが、そちらは手動で入力切り替えしなければなりません。これも一緒に切り替わったら理想でしたが、そこまではやはり難しいものがありますね。

私今までって、MacbookのUSB-Cを直接4Kモニターに入れてたんですよ。BenQ EW3280Uって4Kモニターなんですけど、非常に優秀で最初からUSB-Cによる給電と映像送りができたんです。

ですが、これだとMacで複数のディスプレイが使えませんでした。DisplayLink技術を搭載したDP1310を使うことで、他のモニターにもMacの画面を拡張して、デュアルディスプレイ以上で使えるようになったのがデカいです。

それと、EW3280Uのリモコンって少しですがもっさりしてるんで、毎回入力切り替えするの結構ストレスでした。これをボタン1つで切り替えできるの最高です。めちゃくちゃ楽。

USB端子が爆増して快適に

映像切替便利だぞって話だったのですが、さらに良いのはUSB端子がドカンと増えること。MBPだと全然端子が足らなくて毎回困っちゃってたので、たぶんみんなドッキングステーションとか使ってると思うんですけど、やっぱり端子が増えると最高に快適。

マウスやキーボード繋げたり、HDD繋げたり、LANもささるんでWiFiよりも安定するし。私としてはSDカードのスロットあったらなお最強でした。

フロント側にもUSBがあって、36Wのところからはスマホとかも急速充電できるのでケーブルはごちゃごちゃ少しするかもしれませんが充電しやすいです。

ちなみにこれらの端子はUSB-Cで接続している機器でしか使えません。私のセットアップの場合はMacですね、WindowsからはHDMI信号を入力しているだけなので、その他の端子の機能群は使えません。

本当はそっちもデータ通信できて、HDDとか共有できたら最高でした。キーボードとマウス共有できるようなKVMモードがあると便利だしね。でも設計的にそれは無理なので致し方なし。

ゲーム機との切り替え

DP1310はゲーム機との接続でも強みを発揮するので、そっちのセットアップも見てみましょう。

  • MacbookをUSB-C INに接続
  • PS5からのHDMIを左側のHDMI2.1 INに入力
  • 真ん中のケーブルを4Kモニターに接続

これでMacbookとPS5の映像をボタン1つで適宜切り替えられるようになりました。自宅で作業もするけどゲームも同じモニターでするよって場合には簡単セットアップで良いです。

また、MacbookではなくSteam deckをUSB-Cに繋ぐことで、ゲーム機器同士の切り替えも可能です。Steam DeckはどちらかというとPCに近い機能を持っているので、LANポートやUSB端子にマウスやキーボードを接続するといった部分も役立ちます。

DP1310のレビューまとめ

以上、BenQ beCreatus DP1310のレビューでした。

BenQ beCreatus DP1310
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • ワンボタンで映像切替可能に
  • USB-Cでトリプルディスプレイ
  • 4K120Hz/8K60Hz対応
  • Dolby Atmos対応
  • USB端子が増える
  • DP Alt Modeによる給電兼映像伝送
  • 前面USB-Cによる急速充電ポート
デメリット
  • ノートPCがないと本領発揮せず
  • SDカードスロットが欲しかった
  • 価格が高い
  • フルHDは240Hzまで
  • アダプタがデカい

セットアップの組み方が人によって違うので、ややとっつきにくく感じるかもしれませんが、モニターに接続できなくて毎回ケーブル入れ替えてたりするなら救世主になるかもしれません。

Windowsの環境的にはあんまり変化ありませんでしたが、MacBook側は激変しました。複数ディスプレイ表示可能なのはありがたいし、USB端子が増えたおかげで気軽にキーボードやマウスを接続して使えるようになりました。

ただしフルHDは240Hzまでの対応なのに注意です。私はメインモニターでは360Hz使っているのですが、今回接続しているのは4Kモニターであるため問題ありませんでしたが、360Hzや540Hzモニターと接続しようとしている場合は注意が必要です。

ドッキングステーションなのに映像切替もできるなんて最高だ。

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BenQ BeCreatus DP1310 レビュー

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