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Razer DeathAdder V4 Pro レビュー

Razer DeathAdder V4 Pro レビュー

Razerから登場した人気シリーズの最新作「DeathAdder V4 Pro」をレビューしていきます。

DeathAdderは長年にわたり根強い人気を誇るRazerを代表するマウス。新作が出るたびにスペックを更新し、着実に神マウスとしての地位を築いてきました。

DeathAdder V3 ProはProsettings.comで最高評価を受けており、今回紹介するV4はその正当な後継機。ここ10年で最大級の技術革新とまで謳われる1台です。期待せずにはいられません。

価格は28,980円とフラッグシップらしい値段設定。サイズが大きめなため手が小さい人には合わないかもしれませんが、性能面としては間違いなくトップクラスです。

まだ触ったことがないという方がいたら是非手に取ってみてほしい王道シリーズ。

タップできるもくじ

スペック

スペック

基本仕様

カラーBlack, White
全長128 mm
68 mm
高さ43 mm
重さ±56g
接続方式2.4GHz
MCUNoridc 52840
センサーRazer Focus Pro 45K 2nd Gen
DPI45,000
IPS900
加速度85g
ポーリングレート8000Hz
LOD0.7 / 1.0 / 2.0mm
Motion Sync
バッテリー
ソフトウェアインストールタイプ

スイッチ

メインスイッチRazer Optical 4th Gen
クリック応答速度
サイドスイッチ
ホイールスイッチ
エンコーダーOptical

購入先

定価28,980円
販売先Amazon
公式サイトRazer
Razer(レイザー)
¥28,980 (2025/10/15 03:47時点 | Amazon調べ)
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楽天市場

デザイン

Razer DAv4 Proのカラーリングは黒と白の2種類展開。

細かい部分はともかく、見た目の大きなデザイン変更はほとんどなく、いつものDeathAdderらしい安心感があります。

ロゴがバックハンプにばしっと刻印されています。

注目はコーティング。Viper V3 Proあたりから採用されている表面加工が唯一無二。しっとりとした質感ながらグリップ性能が高く長時間使っても疲れにくい。さらに汚れが全然目立たないのも大きな強みです。他社とは一線を画す強みです。

筆者は今でもVV3Pをよく使いますが、理由はこのコーティングが大きいです。他のマウスに行っても気付いたら戻ってきてしまう…もし未経験なら一回握ってみて下さい。

マウスソールは前後に1枚ずつ。これはDAv3 Hyperspeedと同じ形状となります。

ソールの厚みはほぼ0.8mmほど。

底面はソールで隠れている部分のみハニカム構造で肉抜きされています。

主な性能について

サイズ

DAv4 Proのサイズは128 x 68 x 44mmです。

センサーを左右に結ぶラインをグリップ幅とした時、その実測値は63mmほど。高さはどこを測っても43mmが最も高かったです。

BenQ ZOWIEで言えばEC-1クラス。しっかり大きめなマウスです。

シェイプ

左からv2, v3, v4

従来のデスアダー系とは大きく変わらない形状をしています。右手の力を抜いてリラックスした形がそのまましっくりフィットするエルゴノミクスシェイプ。

実際にはDAv1・v2からはマウスボタン周りを含めてデザイン刷新されているため、3以降が一緒と言えます。コーティングも含めて最も近いのは少し小型になるDAv3 Hyperspeed。ですが、サイズ的に近いのはDAv3 Pro。

DAv3と比べると、サイドボタンの形状が少し変化してマウスソールの形に変更が入りました。

やや角度のついたトップ傾斜、あまり主張しないなだらかなバックハンプ、いつものDeathAdderシリーズという印象です。

マウスボタンは中央が少しくぼんだセパレートタイプで使いやすいですね。

個人的にはDAv3 Hyperspeedのサイズでv4出してくれてたら更に神ってた。もしかしたら今後出るかもな…。

重さ

重量は黒の実測が56.5g。白はペイントの影響で1g重いとされています。

DAv3

前作のDAv3 Proは61gだったことを考えると、約5g弱としっかり軽量化されました。

すごい軽いってわけではありませんが、でかめエルゴであることを考えると全く問題ない重量感だと思います。これよりも一回り小さいDAv3 Hyperspeedに近い重さ。

後はマウスソールを汎用点ソールにしたらもうちょい軽くなりますね。Unusual Way SportsのFox Gazeという点ソールを7枚取り付けてみたところ、55.5gとなり約0.5gの軽量化を達成しました。

センサー

センサーはRazer Focus Pro 45K Gen2。

45Kという名前の通り、最大DPIは45,000。現行の主流であるPAW3950が30,000DPIなので、それを大きく上回る数字を叩き出しています。

DPIの高さが性能の指標の1つと考えるとかなり時代を先取りしたセンサー。トラッキング性能に関してはピカイチと考えて良いでしょう。

Razerのセンサーは常に次世代の基準を提示していると言っても過言ではありません。時間が経つと一般にその技術が降りてきて民間利用可能になるみたいな。

センサー位置はセンターよりごくわずかにリア側に位置しています。

ポーリングレートもTrue 8Kで非常に高速です。これまでは4パケットごとに1回の送信という形でしたが、今は1対1の送受がなされています。

マウスボタン

今回大きく進化したのはスクロールホイールです。本マウスではメインボタンのスイッチだけでなく、ホイールにもオプティカル機構が取り入れられました。

先にメインボタンのスイッチから見ていきますが、こちらは数年前からオプティカルに置き換わっています。

振り返ってみると第1世代の時はかなり微妙でしたが、今では第4世代スイッチとなりクリック感は毎回向上しています。第3世代と比べてもハッキリと進化を感じられます。これはスイッチというかマウスボタン部分の構造的な違いもあるかと思いますが…。

スイッチはややロープロファイル気味な大きさで、過去と比べてもストロークがやや短めでシャープなクリック感。プリトラベルやポストトラベルが減っており、跳ね返りの振動などの影響も軽微となっています。その分、DAv3と比較するとちょっとだけクリックが硬く感じるかも。

音に高い金属音が混じってくるので好き嫌い分かれるかも。

応答速度をXLATで計測してみようとしましたが、ドーターボードがリボンケーブルで接続されているタイプは手動トリガーがうまく動かないとかなんとか。しばらく粘ってみたのですが、期待していた数値が出ないため撤退しました。ただRazerだったら多分測らないでも速いだろうなと。

RTINGSの調べでもクリック応答速度とセンサー遅延はv3よりもかなり短縮されていることが記されています。

サイドボタンには以下のようなスイッチが採用されています。このロゴ、ブランドがよく分からない。昔から見るけど一向にわからない…。

サイドボタンのクリックはプリトラベルポストトラベル少なめですが、押し込んだ時の底打ちの柔らかさみたいなものは少し残っています。ハッキリとしたフィードバックを保ちつつ、硬すぎないクリック感を持ちますので優秀です。

今まで発売されているほとんどのゲーミングマウスのスクロールホイールにはメカニカル機構が採用されていて、これはエンコーダの回転で入力するものです。

DAv4 Proではオプティカルスクロールホイールを採用しました。こちらも同じくエンコーダは使いますが、内部がオプティカルによる信号検知となっているようです。

物理的な接触がないため、従来のホイールに比べて耐久性が高いです。ホイールは壊れることがよくあるんですよ。逆入力が起きたり、ステップを正しく認識しなかったり。そういった面倒ごとが発生しにくくなるという強みを持ちます。

また、物理接触が必要な場合は誤入力を防ぐためのディレイを入れなければなりませんが、オプティカルには必要ないため遅延も減ります。

スイッチの押下部分にはこのようなバネが採用されており、他では見ない機構となっていました。

ちなみにホイールスイッチはこちら。中に金属リーフが見えるのでこれはメカニカルですね。

これでスイッチはメインボタンとホイールエンコーダーがオプティカルとなりました。応答速度の高速化もさることながら、耐久値もスカイロケット。まだ私も長くは使えていないのですが、価格が高くても長期間使えるマウスという位置付けになりそうです。そういう意味ではコスパ良いのかも?

バッテリー

バッテリーは1000Hzで150時間持つとされます。8Kだと当然もっと短くなりますが、ベースとして電力効率がとても良くなっているので他のマウスに比べても持ちは良いです。

ドングル

ドングルが進化しました。以前までは延長アダプターみたいな小型ドングルだったのですが、半球型で一回り以上大きくなっています。

割とずっしり重い。これもコーティングされてて統一感ありますね。

接続状況を表すLEDステータスインジケータがありますので、ドングルの設置位置とマウスまでの距離が適正かどうかの判別が容易です。

バッテリー残量も確認できますし、この3つのインジケータはそれぞれ別のものに割り当て変更できます。

  • 接続オフ
  • バッテリーレベル
  • 接続品質
  • ポーリングレート
  • DPIステージ

上記5つから任意で選びます。実際にはオフが入ってるので4つか。自分が把握しやすいように入れ替えるっていうのは手ですね。

こういった痒いところに手が届くのはRazerらしい設計です。

ソフトウェア

Razer Synapseというダウンロードスタイルのソフトウェアです。最近はウェブドライバーが一般化していますが、Razerは頑なにインストールするタイプです。

賛否両論ですが、Razerがウェブドライバー作れないはずないので何かしらの考えがあるんだろうなと推測。

変更可能な項目内容
ボタン割り当て8ボタン
ドングルインジケーターLED3つとも変更可能
DPI1刻みで調整
ステージは1~5
ポーリングレート125 – 8,000Hz
ゲームモードと切り分け可能
感度マッチャー別マウスと感度を合わせられる
スマートトラッキング低 / 中 / 高 (LOD)
または非対称カットオフ
ワイヤレスパワーセーブ1分~15分
低電力モード5%~100%
動的感度加速出力カーブを設定
回転センサーアングルの回転
-44° から+44°まで

まとめ

Razerはナンバリングシリーズの新作が出るたびに大きな進化を感じることが多いのですが、今回のDeathAdder V4 Proはいつも以上のパワーアップぶりでした。

オプティカルホイールの採用は大きなトピック。さらにドングルはデザイン変更とインジケータ機能が追加されて利便性が向上、軽量化やセンサー進化も行われており、フラッグシップらしい完成度に仕上がっています。

デスアダーシリーズのファンはもちろん、エルゴ好きなら試さずにはいられない一台。その価格に間違いなく見合った性能を持った神マウスです。

提供: Razer

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