Logicool G413 TKL SE レビュー。予算きつめ向け、1万円を切る廉価版キーボード
Logicool Gから発売されているメカニカルキーボード「G413 TKL SE」をレビューしていきます。
キーボードってそもそも1.5万円くらいはするものばかりで、本製品の1万円を切る価格に適うものはそう多くありません。
けっこう粗の目立つ部分はありますが、いいね~って部分も散見します。
予算を渋めに考えている人は候補として考えたい安価なキーボードとなっています。
動画で見てみる
チャンネル登録 よろしくお願いします。
概要とスペック
「Logicool G413 TKL SE」はゲームにも日常作業にも便利なテンキーレスサイズを採用した有線タイプのメカニカルキーボード。
キースイッチの強い擦れ感やスタビライザーのカタツキが気になるところではありますが、アルミニウムプレート、PBTキーキャップあたりは価格が安い割に頑張ってる素材だと思います。
LEDは白色のみですが、特にRGBにこだわりのない人にとっては問題なし。白のみとはいえ、フォントがぶっとくて映えるので悪くない見た目してます。
公式サイトにおける価格設定は税込10,890円となっていますが、実売としては1万円を切るような形になります(記事執筆時点)。
カラー | ブラック |
接続 | 有線 |
フォームファクター | TKL |
寸法 | 355 x 127 x 36.3 mm |
重さ | 650g |
配列 | 日本語配列 |
ケース素材 | アルミニウム |
キースイッチ | タクタイル |
キーキャップ | PBT |
ロールオーバー | Nキー |
ケーブル | ラバー 1.8m |
ライティング | 白色 |
ソフトウェア | あり |
マクロ | あり |
プロファイル | 1 |
外箱。
- キーボード本体
- 保証書やステッカー
同梱物は以上です。
デザイン
「Logicool G413 TKL SE」はトータル88キーを有する日本語配列タイプ。
普段は英語配列ばかり使っているので、久々に日本語触ると新鮮でキー打ち間違えますね。
アルミニウムシャーシで屈強な品質。マット仕上げで品のある見た目をしています。
ベゼルレススタイルでスッキリ。ゴミ掃除もブロワーで楽々。
右上にLogicool Gのロゴと、CapsLockなどのLEDインジケーター。
底のケースはプラスチックタイプで、隅には滑り止めのゴムが貼り付けられています。
触った感じ防滑性は普通です。木の机に置いて使っていて変にずれることはないので及第点とします。
チルトスタンドは1段階です。
サイズと重さ
寸法は 355 x 127 x 36.3 mmで、フルサイズキーボードに比べてコンパクトになったテンキーレスモデル。
一般的なフルサイズである「Razer Huntsman V2 Analog」と比較してみると大きくサイズが異なることが分かります。
キーボードの横幅が大きすぎるとマウス操作の際にぶつかってしまうことが多く、またはマウスとの距離を話しすぎて体が開いてしまうのであまりおすすめしません。
重さは約638gで軽めの部類です。持ち運びにも支障はありません。
ケーブル
最近では珍しくなってきた着脱に対応していない有線ケーブル。
キーボードを定期的に入れ替えるような方にはちょっと不便ですが、このキーボード1本でいくなら全然OK。
ラバーケーブルでそこそこ硬め。長さは1.8mあるので十分です。
キーキャップ
廉価版キーボードだとキャップは大体ABSプラスチックになることが多いのですが、ここはこだわって品質の高いPBTです。
脂汚れが目立たないのでテカらず気持ちよく使えます。触り心地も変にグリップせずサラサラしています。
ただそのままだと文字がめちゃくちゃ見にくい。ライト前提の作りになってます。
一番気に入ってるのはフォントのぶっとさ。これドストライク、まじで最高。
ゴシックでもこれでもかってくらい太くて、白色LEDと組み合わせるとまたいいんですよ。
日本語配列なので他に使いまわせないのが悲しい。
F1~F12のキー手前にはFNレイヤーのメディアコントロールキーが印字されています。
キースイッチ
Logicoolのタクタイルスイッチは押下圧が50gとちょっと重めで、アクチュエーションポイントは1.9mmと深めです。
キーストロークは4.0mmなので普通くらい。
ゲーミンググレードとお茶を濁しているあたり、Romer-Gじゃないんだなーって思ってたら「Long Hua」と書いてありました。これはKailhの軸ですね。
- アクチュエーションポイント:キーを押した時にどのポイントで信号が送られるかの接点
- 押下圧:キーを押すのに必要な力
- キーストローク:キーを押した時に沈む距離
スイッチを押すと強めの擦れを感じ、タイピング体験としては微妙な部類です。
ルブしたいけどホットスワップじゃなくてはんだづけタイプなので手間がかなりかかります。はんだ外してまた付け直すわけですからね。
この辺は値段的に割り切るしかないかなってとこ。
スタビライザー
スタビライザーは見た感じクリップオンタイプです。
端を叩くとカチャカチャと高い音を出すため、ルブすると良くなるでしょう。
ライティング
ライティングは白色LEDのみ。北向きでフォントがしっかり光るような設計です。
横から見てもライトは分かりにくい感じ。
FN+F12を押すと5種類あるライティングエフェクトをサイクルできます。
ソフトウェア
本キーボードはソフトウェアに対応していません。
Logicool G HUB ソフトウェアを起動してもこのように宣言されます。
分解チェック
簡単に分解チェック。
ネジの数がとんでもなくて、全部で17本外しました。そんなにいる?!
底はプラスチックケースで、特にフォームなどは敷かれていません。
こちらが基板の裏。各キーがはんだづけされています。
せっかくなのでマスキングテープを貼るテープMODしてみました。
打鍵感は多少良くなった気がします。
レビューまとめ
以上「Logicool G413 TKL SE」のレビューでした。
- 屈強なアルミ合金ボディ
- 高品質なPBTキーキャップ
- フォントが最高
- 価格が安い
- スイッチの擦れが強い
- 着脱できないラバーケーブル
- シンプルなライティング
スイッチの感じはあんまり好きじゃないんだけど、この価格にしてはアルミプレートとPBTキーキャップって頑張りますね。
キーキャップのフォントがカッコいい。最高。