HyperX Pulsefire Haste Wireless レビュー。軽く、安く、無線なマウス
HyperXから発売されているワイヤレスゲーミングマウス「HyperX Pulsefire Haste Wireless」をレビューしていきます。
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概要とスペック
以前より発売されているHyperXの軽量マウス「Pulsefire Haste」のワイヤレスモデル。
HyperXってリーズナブルな値段でデバイスを販売してくれる印象が強いですが、このマウスもコスパ良いです。
元々の有線版モデルとスペックはほぼ据え置きとなっていますが、重さは微増に留まっています。これは素晴らしい。
しかし、センサーが3335と今では古い廉価版なままなのが気になるところではあります。
Pulsefire Haste有線版が気に入ってる人は必ず手にとってみるべきマウス。
カラー | 黒 / 白 |
接続 | 2.4GHz 無線 |
シェイプ | 左右対称 |
センサー | PixArt PAW 3335 |
DPI | 16,000 |
ポーリングレート | ~1,000Hz |
寸法 | 124 x 61.5 x 37.5 mm |
重さ | 61g |
ボタン数 | 6 |
ライティング | あり |
ケーブル | HyperFlex 1.8m |
オンボードメモリ | プロファイル x 1 |
ソフトウェア | あり |
外箱。
- マウス本体
- USBレシーバー
- USB延長アダプター
- USB-Cケーブル
- グリップテープ
- 予備のマウスフィート
- クイックガイド
外観と性能
「HyperX Pulsefire Haste Wireless」は左右対称型のワイヤレスゲーミングマウス。
以前発売された有線版Pulsefire Hasteが無線化したモデルです。
1msレポートレートの低遅延2.4GHzワイヤレスで、遅延は感じません。
シェルは軽量化のためハニカム構造となっていますが、両サイドには穴がありません。
マット仕上げで、Razer系マウスのように若干のザラ感を感じる表面をしています。
グリップテープが付属するので、よりがっしりとしたグリップ感が欲しい方は追加できます。
接続端子はUSB-C。
充電が切れたらケーブルを繋いで有線状態にして使うことができます。
ケーブルはちょい硬めですが及第点。
延長アダプターはよくある長方形タイプではなく円状になっています。見た目的に面白い。
ケーブルとUSBレシーバーをさして、マウス近くで使うのがおすすめです。トラッキングエラーを起こさないためですね。
ビルドクオリティは頑丈。
サイドを強く押したり、トップに負荷をかけたりしても軋むような音はしません。
強く振ってもラトル音はありませんでした。
底にはUSBレシーバーを収納しておけるソケット。
はめるのは簡単ですが、取り出すのはちょこっとだけ手こずるかも。
電源スイッチはオンの状態だと緑、オフだと赤になります。
これライティングじゃないんですよね、アナログ。
サイズと重さ
サイズは実測で 124 x 61.5 x 37.5 (LxWxH) mm でした。
グリップ幅の広いMサイズという分類。
重さは 61.6g でかなり軽量な部類です。
有線版を測ったら59.0gでしたので、当サイトの計測では2.6g重くなっています。
バッテリーを積んでいるわけなので、これくらいの微増なら大したものだと言えます。
シェイプをみてみる
有線版と形状は一緒ですが、トップが平べったいロープロファイル系の左右対称シェイプ。
グリップ幅が広いのが特徴的で、サイドのくぼみは少なくフラットな仕上がりです。
寸胴で無骨な印象のあるマウス。
このサイドのフラットさと幅広さは好き嫌い分かれると思います。
逆にこれがPulsefire Hasteを選ぶ1つの基準だと思うので自分の手に馴染んだら最高ですね。
持ち方と使用感
私の手のサイズは縦幅が18.5cm、横幅が10.5cmくらいです。
これらは個人的な感想で、持ち方や感じ方は人それぞれ違いますので参考程度にお願いします。
かぶせ持ち
グリップ幅の太さが逆にかぶせ持ちをリラックスして持てるようにしています。
サイドにくぼみはありませんが自然と持てます。
他の持ち方に比べたら相性は普通くらいですが悪くないと思います。
つかみ持ち
つかみ持ちとの相性は良いです。
ロープロファイルとはいってもそこそこトップのカーブはあるので、手の中にちゃんと収まります。
サイドのフラットさは掴むのに適していますが、グリップ幅は広いので手が大きめな方が持ちやすいでしょう。
つまみ持ち
サイドのフラットさはつまみ持ちでも良いです。
マウスボタンはそこそこ浅めにクリックしてもあまりクリック感が変わらないのも良いです。
高さも低めなので持ちやすいですが、グリップ幅が広めなので手が小さい~普通の人にはやや大きく感じそうです。
バッテリー
370mAhバッテリーを搭載しており、最大バッテリー寿命は100時間とされています。
多くのマウスは70〜80時間あたりを推移するので、それらと比較すると長め。
バッテリー寿命を最大にしたいならソフトウェアでホイールのライティングを切ると少し変わるかも。
センサー
センサーは廉価版マウスによく搭載される「PixArt PAW 3335」です。最大DPIは16,000。
センサーの挙動や精度的に問題なく使用できますが、2022年では古い廉価版センサーって感じですね。
特に違いが体感できるかと言ったら難しいとは思いますが、値段的にもう一段階上のセンサーでも良かったのではと思いますね。
センサーテストを1,000Hzポーリングレートで400、800、1600、3200DPIと変更しながら行いました。
xCountは点が荒ぶってましたが、xSumでは概ね問題なさそうでした。
しかしDPIのズレがかなり大きく、800ではかっても900をマークする感じ。
LOD
LODは 1.0mm でした。短めで優秀、問題ありません。
ソフトで「高」設定にも変更でき、そちらで計測すると 1.3mm でした。 微増って感じです。
マウスフィート
四隅に丸みのあるマウスフィートが貼られており、滑りは普通くらい。
カプセルみたいな面白い形してます。予備もあるので摩耗したら1回交換可能。
センサー周りにはなし。
丸め処理はほどほど良くて、特段引っ掛かりを感じることはありません。
マウスボタン
それぞれのマウスボタンについて見ていきます。
メインボタン
スイッチにはTTC Goldenマイクロスイッチが採用されています。
クリックは軽めで跳ね返りはほどほどです。
Kailhなどに比べたらクリスピーで歯切れが良いというわけではありませんが、連打しやすくて良いスイッチ。
ボタンの横ずれも軽微で全く問題ありません。
サイドボタン
艶ありコーティングのサイドボタン。
少し細めで、やや飛び出しているのですが丸みを帯びているのでツルッとしています。
位置的にも良いし押しやすいとは思います。ポチポチとした押し心地。
スクロールホイール
タクタイル感弱めでスルスルと軽いタッチで回転するホイール。
ホイール押し込みクリックは軽めですが、ペコペコとしたおもちゃっぽい音が鳴ります。
スイッチの中では1番安っぽい部分だと感じます。
有線版Pulsefire Hasteはもっと良かったので個体差はあるかも。
DPIボタン
ホイールすぐ後ろに位置する小さい艶ありのボタン。
ホイールとは結構離れているので誤爆の心配はないでしょう。
押し込むことでDPIがサイクルしていきます。
ホイールのライティングが対応するDPIの色に光ります。
ソフトウェア
Ngenuityというソフトをインストールして使用可能です。
- ライティング
- ボタン割り当て
- センサーDPI
- ポーリングレート
- LOD
などの設定が変更可能です。
バッテリー残量を数値で確認できるのは良い仕様。
ファームウェアアップデートがある場合、接続すると更新するか聞かれます。
有線版のPulsefire Hasteと比較
有線版モデルと比較してみます。
サイズなどはほぼ変更なし。
ボトムに関してはUSBソケットが追加されるなど微調整あり。
スイッチ系にやや違いを感じたのですが、有線・無線の違いというより個体差があるのかもしれません。
メインボタンは変化ありませんが、サイドボタンは無線版の方がストローク短めになっています。
ホイールクリックは無線版の方が音が大きくなりました。
後は、有線版はしなやかなケーブルでしたが無線版は硬いケーブルになってます。
レビューまとめ
以上「HyperX Pulsefire Haste Wireless」のレビューでした。
- グリップ幅の広い寸胴ボディ
- 無線化したけど重さは微増だけ
- センサーが3335で古い廉価版
- DPIずれがある
- メインクリックは軽くて連打しやすい
- ホイールはおもちゃっぽい感触
- バッテリーは100時間と長め
- 値段はとても安い
全体的に最新の流行やパーツを使っていませんが、値段が1万円を切る廉価版マウスとしてコスパは良いです。
PAW3335センサーに対して特に大きな問題を感じることはありませんが、ちょっと古いよねっていう印象はぬぐえません。
グリップ幅が広く、くびれの少ない寸胴ボディはいろんな持ち方に適性があるので好きな人は好きだと思います。
嫌いって方のももちろんいると思いますけど、有線版Pulsefire Hasteが好きな人とかは乗り換えるのかなりアリだと思います。