HyperX Cloud II Pink レビュー。華やかな白とピンクのヘッドセット
HyperXから発売されるゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud II」のピンクカラーバリエーションをレビューします。
概要とスペック
「HyperX Cloud II」は発売以来大人気を誇るHyperXの代表的なゲーミングヘッドセット。
大型な53mmドライバーによる高音質、密閉感は強めだけどつけ心地はよい、そして低価格で手に入る…というのが強みです。
以前、ワイヤレス版であるHyperX Cloud II Wirelessをレビューしました。それよりも値段がグッと下がっているため、ケーブルで繋がっているけどコスパは高いと感じます。
今回紹介するのはCloud IIでも通常のカラーリングとは異なる、白とピンクのモデル。華やかな見た目をしているので、白系でデスクセットアップを統一したい人には嬉しいバリエーションです。
カラー | 白・ピンク |
接続 | 有線 |
オーディオ | ステレオ / 7.1chバーチャル |
タイプ | 密閉型 |
重さ | 303g |
スピーカー周波数特性 | 15Hz – 25kHz |
スピーカーサイズ | 53mm |
マイク | 着脱式マイク |
指向性 | カーディオイド(単一) |
マイク周波数 | 50 – 18kHz |
ライティング | なし |
接続端子 | シングル4極/USB |
対応コンソール | PC / PS4 / PS5 |
さらに詳しい技術仕様は公式サイトをごらんください。
同梱物
外箱は普段のHyperXとは違って白色です。
- ヘッドセット
- 着脱式マイク
- USBコントロールボックス
- クイックガイド
着脱式のマイク。白色で、ポップフィルターはグレー。グースネックになっているので曲げるとその形状を記憶してくれます。
臨機応変に取り外せるため、マイクのないヘッドホンとしても使えるのが良いところ。
USBオーディオコントロールボックスとケーブルも白色。
ここにサウンドカードが内蔵されています。7.1chバーチャルサラウンドを利用したい場合はこのボックスを使って接続しなきゃいけません。
デザイン
ピンクエディションということで、カラーリングは違えど基本的なデザインは従来のCloud IIと変わりません。
ちなみにこのカラーリングは昔に期間限定カラーとして登場していたことがあります。いわゆる復刻版といえますね。
ホワイトをベースに、光沢を帯びたピンクがアクセントに。
アルミで出来た頑丈なヨークはメタリックピンクで光ります。
ヘッドバンドの内側、ヨークの接続部分。LRが小さく印字されています。
ハウジングとの接続はむきだしのケーブルですが、神経質にならなくても引っかけるような心配は少ないでしょう。
ヘッドバンドにはロゴが刻印されています。
ピンクのスティッチが目を引くアクセント。
クッションの表面素材はPUレザー系、中身は低反発タイプです。
オーバルタイプのハウジング。中央には大きくHyperXロゴがピンクで描かれています。
イヤーパッドは白く、インナーメッシュはピンク。装着すると見えませんが、見えない部分にもこだわります。
マイクなしの本体だと290g。マイクもつけると302.5gでした。マイクは差し引きで12.5gくらい。
普通からちょっと軽いくらいの重量です。
端子は3.5mmの4極。オーディオとマイクに分けるスプリットケーブルは付属しません。
ですので、パソコンで使う場合はUSBコントロールボックス経由で接続しないとマイクが使えない可能性があります。
箱に明記されている対応機器は PC / PS4 / PS5 のみですが、3.5mm接続なら対応するコンソールで使えます。
HyperX Cloud II Pinkの特徴
本製品のメリット・デメリットといった特徴について紹介していきます。
白とピンクの明るいカラー
オリジナルのCloud IIは黒と赤のダーク系カラーですが、ホワイトは明るくて華やか。ピンクは光沢があって高級感もあります。
白系でデスクを統一してる人は嬉しい選択肢が増えました。
ネジも銀色、装着したら見えないイヤーパッド内もピンク、そしてイヤーパッドを外したスポンジもライトグレー。
黒いパーツがかなり少なく、とにかく徹底したカラーリングで気持ち良い。
53ミリドライバーの音質
大口径53mmから聞こえる音質は、この値段帯としては優秀です。
フラット気味の調整で、ベースが大げさに轟いたり高音がささるようなことはありません。ようするにバランスがとれてるって感じです。音楽を聴くのも良いレベルですね。
足音は聞き取りやすく、どちらから聞こえてきているかの定位も良いです。
USBオーディオコントロールボックスを使うことで、HyperX独自の7.1chバーチャルサラウンドも利用できます。臨場感が出て音が頭部周囲に出ているように感じますが、方向がつかみにくくなるのでFPSなどではおすすめしません。
バーチャルサラウンドにありがちなお風呂感は少ないのですが、あくまでステレオとして使った方が良いです。映画とかならオンにしてもいいかも。
長時間つけても疲れない
側圧はほどほどの強さで、しめつけはそこまで感じません。ヘッドバンドはそれなりの硬さですが、イヤーパッドはかなり柔らかめな低反発タイプなので、長時間つけていても疲れにくいです。メガネとかしてるとさすがにちょっと痛くなりますけどね。
装着した状態で左右に首を振ってもズレない程度にはフィット感があります。強く振るとさすがにずれていきます。
ヨークの調整幅はほどほどといったところ。頭がある程度大きくてもカバーできるサイズ感だとは思います。
ただし、首かけスタイルにするとかなり窮屈に感じました。
低価格でコスパ抜群
手が出しやすい低価格帯で、コスパは良いヘッドセットです。
事前予約だと1万円弱くらいなので、従来のCloud IIの7,980円からすると少し割高にはなっています。
似たような価格帯だとエントリークラスが多くなりますが、USB接続できるサウンドカード内蔵のコントローラーが付属するものはほとんどなかった気がします。
マイクの音質はイマイチ
ヘッドセット付属マイクの音質ってあまり期待できないんですが、このマイクも同じくらいですね。
こもり気味で破裂音がよくのります。ただめちゃくちゃこもるってほどでもなくて、コミュニケーションをとるなら十分です。
HyperXのコンデンサーマイクと比較してみたファイルを置いておきますので、イヤホンなどで聴いてみてください。
よりクリアに会話したいなら別途コンデンサーマイクを買うのがおすすめです。
単一指向性で、一方向以外の音は拾いにくい設計。
口元にかなり近づけないと音量があまりとれません。近づけるほど破裂音がのるというジレンマがあります。
レビューまとめ
以上「HyperX Cloud II Pink」のレビューでした。
Cloud IIヘッドセット自体は販売されて長い商品で、たくさんのプレイヤーに愛されています。白xピンクのカラーリングは実は昔一度発売されたものですが、最近はカラーの多様化が1つの流行りでもあるので復刻したのかなと。
性能の割に値段は安く、コスパが良い製品。見た目だけでなく音質やつけ心地も良い有線ゲーミングヘッドセットが欲しい方におすすめです。7.1chサラウンドに過度な期待は禁物ですので、ステレオヘッドセットとして認識しておいた方が良いと思います。