MENU
ゲームギーク
デバイスレビュアー
ゲーミングデバイスレビューをする「GameGeek」の管理人。トータルで180個くらいはレビューしてきました。レビューなどの依頼はお問い合わせかツイッターまで

final VR3000 for Gaming レビュー。コスパゲーミングイヤホンの決定版

final VR3000 レビュー。1万円以下コスパゲーミングイヤホンの決定版

finalから発売されているゲーミングイヤホン「VR3000 for Gaming」をレビューしていきます。

タップできるもくじ

概要とスペック

ファイナル(final)
¥8,980 (2024/11/18 07:37時点 | Amazon調べ)

final VR3000 for Gaming」は、ゲームやVRの音源を制作者の意図通りに忠実に再現しようと設計された有線ゲーミングイヤホンです。

ゲーミングイヤホンのエントリー価格帯は5,000円付近ですが、本イヤホンはそれよりも2,000〜3,000円ほど高い値段。密閉感や定位感は聴き比べると値段分以上に違いがあるなと感じます。

正直言うと「shure SE215」とか、より値段が高くなれば当然グレードアップしていくんですが、7,980円でこの品質なら上出来だと思います。

カラーブラック
接続有線
オーディオステレオ(バイノーラル)
タイプカナル型
重さ20g
周波数特性
ドライバーダイナミック型6mm
スピーカー感度101dB
インピーダンス18Ω
マイクインライン
集音無指向
マイク感度
ケーブル1.2m
接続端子3.5mm シングル4極

同梱物

外箱。背面にはイヤホンの解説や、技術仕様について表記されています。

  • イヤホン
  • 替えのシリコンイヤーチップ4サイズ
  • イヤーフック
  • ケース
  • 保証書

替えのシリコンイヤーチップですが、最初からイヤホンに付属してくるMサイズを含めて、トータルで5サイズ付属してきます。

他のゲーミングイヤホンだと3サイズなので、より細かくフィット感を追い込めますね。

イヤーフックは、耳かけするケーブルを部分的にラバーで保護して、ケーブルのズレによる不快感やノイズをなくそうというアクセサリー。

デザインと性能

オールブラックのシンプルな配色で、目立つようなことはありません。

ハウジングはABSプラスチックで出来ています。特に高級感があるわけではありませんが、ビルドクオリティは普通に良いです。

finalのロゴはイヤホン内側に配置されていて、主張しません。

カナル型の中でも、シュアがけという装着方法を行うイヤホンですので、形はちょっと独特です。

記事執筆時点での値段は税込で7,980円です。Razerなどの他のゲーミングイヤホンに比べると、2,000〜3,000円ほど高くなっています。

ファイナル(final)
¥8,980 (2024/11/18 07:37時点 | Amazon調べ)

ケーブル

素材はラバーのラウンドケーブル。とてもしなやかなので、巻グセもないし使いやすいです。

端子からは2線になっていて、途中から二股に分かれます。

ケーブル長は1.2m。イヤホンの長さとしては丁度よいのですが、家のPCで使うにはちょっと短い。

端子は3.5mmの4極。直角に曲がったL字端子です。

音もマイクもこれ1本でOKですが、使用状況によっては音とマイクに信号を分離するスプリッターが必要になる可能性も。

L字だとスイッチなどにさした時、ケーブルが飛びださないのが強み。無理なテンションがかからないため、長持ちしやすくなります。

イヤーチップ

イヤーチップは黒いシリコンタイプ。

それぞれ左から「SS」「S」「L」「LL」です。中間の「M」はイヤホンに装着済み。

ちょっと変わってるのはノズルにさす側。左耳用はモノクロですが、右耳用は赤やピンクでカラフルになっています。

これ単純に見分ける用みたいです。普通にサイズごとに色変えた方が分かりやすそうな気もしますが…。

装着する時に左右を判別するためなら、このイヤーチップを確認するよりも、インラインコントローラーが付いている方で判断した方が早い。

ピンクの部分、ノズルにさすところは硬めのシリコンで作られていて、実際に耳にはまる丸みを帯びた部分は柔らかいシリコンで作られています。

このおかげでノズルにさすときにイヤーチップが潰れないため、簡単につけ外しが可能です。

RazerのHammerhead Duo Consoleはこの点最悪で、ノズル部分が柔らかくて上手くはまりません。下手すると5分くらい格闘することになります。

よく使うSONYのイヤーチップを試したところ、簡単にフィットしました。

最終的にはWF-1000XM4と同じ低反発タイプにして落ち着きました。シリコンよりも密閉感が増します。このイヤーチップは劣化が早いのが難点ですけどね。

マイク

右耳側のケーブル途中についているインラインマイク。

マイク音質はあまり良いとは言えません。やや籠もった感じです。

耳からぶら下がるタイプの無指向性マイクなので、ノイズの処理は苦手。

キーボードやマウスの音が結構入りますし、後ろで鳴るエアコンの音とかも入りがち。静かな場所で使ったとしても、常にホワイトノイズが流れている感じですね。

さらに難点がもう1つあって、シュアがけするとマイクの位置が右耳の真下あたりにくるんですよね。

どうなるかというと、マイクが服とか体に触れてノイズが起きます。Tシャツでも当たるし、パーカーとか着てたら常に衣擦れ音がのります。これが残念。

インラインコントローラー

インラインコントローラーのボタンはメディアコントロール用です。マイクミュートができないのが微妙なところかな。

ちなみに本イヤホンはシュアがけすることになるので、ボタンを目視するのは難しいです。上側が音量アップと覚えておけば大丈夫。

Mac、iPhoneではコントローラー効きました。PC、PS5コントローラー経由、手持ちSwitchでは動きませんでした。

互換性

3.5mmが接続できる端末ならどれでも使えます。

それぞれ音がちゃんと聞こえて、マイクが使えることを試しています。

全て問題なく使えましたが、Switchではマイクを試していません。

互換性チェック
PC
Mac
PS5
Switch
iPhone◯ ※

※ iPhoneは3.5mm→ライトニング変換端子を使用しました。

装着感と性能

ハウジングが特殊な形状で、シュアがけによって耳にねじ込まれるようにフィットする作り。

ねじ込まれるっていうのは大げさですけど、耳とイヤホンの隙間が少なくなるように作られていて、密閉感と遮音性は高めです。

それでいて圧迫感はあまりなく、ケーブルも耳にかけるので、イヤホンが下方向に引っ張られるようなテンションがありません。

耳の形によっては角があたって痛くなる…ということもありえそうですが、私は快適に使用できています。

遮音性はとても高い

カナル型は耳を塞ぐようにフィットするため、遮音性が高いのが特徴です。

低価格帯のゲーミングイヤホンをいくつか試してきましたが、その辺りで比較するとこの「VR3000」がダントツで遮音性が高いです。

横で喋りかけられても、耳からイヤホンを外さないと何を言っているのか聞き取りにくい。

遮音性が高いと音漏れも少ないし、音を聞き逃すことも少なくなります。

シュアがけは正直面倒だけど

ケーブルを耳の上に通して、上からイヤホンをはめるのが「シュアがけ」。シュアがけというのは、有名ブランドの「shure」からきているもの。

この装着方法ならケーブルによって下方向にテンションがかからないため、装着感は良いです。

ケーブルを耳上に通すのがちょっとだけ面倒ですが、ケーブルもかなり柔らかいため慣れればすぐに装着できます。

イヤーフックでケーブルノイズ減少

シュアがけしている状態で首を強く左右に振ると、耳に乗っているケーブルが揺られて動くことが分かると思います。

この煩わしさと、そのケーブルの動きによって発生するノイズを減少させるのがイヤーフック。

取り付けて装着してみると、耳近くではケーブルが動かなくなりました。

個人的には耳につける時、そして片付ける時に面倒なのと、ラバー感が好きじゃないのですぐ外しちゃいました。

音質について

f-core DUという6mmφのダイナミックドライバーを搭載。

音質は同価格帯のゲーミングイヤホンと比べたら遮音性と同じく良いです。

Razerは高音寄り、Logicoolは低音寄り…といった偏りがありましたが、本イヤホンはバランスがとれたクセのない綺麗な音を鳴らします。

何かの音に特化しているわけではありませんが、強いて言えばやや中音~高音が前に出ている印象です。

特に好みがなければ音楽も十分聞けると思います。音楽用途メインにするなら微妙かも。

定位について

VALORANTやApexで定位を確認してみましたが、音場がしっかりとしていて、定位は良いです。

RazerのHammerhead Duo Console使った時は、右を歩かれたら右から強く音が聞こえる…みたいな平面的な定位感のことが多かったんですよ。

このイヤホンではちゃんと周りに空間があるように認識できます。

ただし、やっぱり音の広がりではヘッドホンに敵わないなとも思います。

final VR3000の良さと注意点

良いところ
  • 密閉感のあるカナル型
  • つけ心地は抜群に良い
  • 遮音性は高い
  • 5つのサイズがあるイヤーチップ
  • 音質はクセが少なく良い
  • 定位感は結構良い
  • とてもしなやかなケーブル
  • コスパは抜群に良い
注意点
  • シュアがけがちょっとだけ面倒
  • マイクの音質とノイズ対処が良くない
  • マイクミュートがない
  • ケーブルはやや絡まりやすい
  • 他のゲーミングイヤホンに比べると値段は高め
ファイナル(final)
¥8,980 (2024/11/18 07:37時点 | Amazon調べ)

こんな方におすすめ

  • 音質と定位感を重視する
  • 遮音性が高いものを探している
  • 長時間つけても疲れないのがいい
  • コスパ最強求む

レビューまとめ

以上「final VR3000」のレビューでした。

シュアがけはちょっとだけ面倒なんですけど、耳にかけるとケーブルで下に引っ張られることもないし快適。ケーブルがかなりしなやかなので、慣れたら全然問題になりません。

とにかく遮音性が高くて、クセのないバランス型の音質が良いです。バイノーラルの視聴に適しているというのを売りにしているだけあって定位感も良い。

マイクがあまり良くないのが痛手ですね。別立てでマイク用意できるならそちらがおすすめです。

Razer・Logicool・HyperXの御三家から出ているゲーミングイヤホンに比べると2,000円~3,000円ほど高くなりますが、その値段を出してもこれ買った方がいいかもと思います。

このイヤホンにG333のマイクくっつけたら神イヤホンになると思う。

ファイナル(final)
¥8,980 (2024/11/18 07:37時点 | Amazon調べ)
final VR3000 レビュー。1万円以下コスパゲーミングイヤホンの決定版

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
タップできるもくじ