
ゲーミングマウスのクリックの軽さを数値化して比較してみた

ゲーミングマウスのメインボタンを押し込む時に必要な力のことを「アクチュエーションフォース」と言います。
英語にすると長いし何それって感じなので、これをもっと簡単に言うと「クリックの軽さ」みたいになります。
今回はボタンをどれだけの力で押した時に反応してくれるのか?という部分に焦点を絞って、私が持っている全てのマウスで計測していきます。
タップできるもくじ
クリックの軽さとは

「クリック感」みたいに統一感のある言葉があったら良かったんですけど、ちょっと違うんですよね。クリック感となってくると考えなきゃいけないファクターがすごく増えてしまいます。
例えば跳ね返りの強さ、ストロークの浅さ、プリトラベル・ポストトラベルの量、さらにはボタンのシェイプすらも感覚的には影響するでしょう。
GameGeekさすがにそこまで細かく計測するのは現実的に難しい・・
この「クリックの軽さ」っていうのは、単純にマウスボタンを押した時にどれだけの力でスイッチが押されたことになるのか、ということです。


弱い力で反応するならクリックは軽いし、力を込めなきゃ反応しないならクリックは硬いとか重いみたいな表現になります。クリックが重いってあんまり聞かないような気がするんですけど・・皆さん使いますかね?
このクリックの軽さはプレイに大きな影響を与えます。例えば、硬ければ誤クリックが減って、しっかりクリックした感がフィードバックされますが、一方で力が必要だったり連打がしにくかったりします。
例えば、LoLみたいな一生マウスボタンをカチカチ連打し続けるようなMOBA系ゲームには致命的です。クリックが硬いと連打した時に「クリックできなかった」みたいなミスが生まれます。


特にマウスって左マウスボタンを押す人差し指よりも、右マウスボタンを押す中指の方が操作しにくいと思うので、右クリックが硬いと余計微妙かも。
どの硬さがいいかは人それぞれだと思いますが、マウスを選ぶ時の1つの基準になりえるのかなと思いますので、ここではそのクリックの硬さを数値化して比較していきます。
クリックの軽さのテスト方法
押し込む力を計測できる「デジタルフォースゲージ」というツールを使います。先端に尖った円錐のアタッチメントを取り付け、そこに加わった力を記録していきます。
人が指でマウスボタンをクリックした時の「軽い」「重い・硬い」といった感覚を数値化しようという試みです。


このようにマウスのボタンを押すことで先端にかかった力のピークを観測していきます。
フォースゲージの反応モードは高速に設定していますが、それでも私がもっているものだと反応が少し遅めなんですよね。なので、速くクリックしてしまうと数値にすごいバラツキが出てしまいます。



もっといいやつ欲しいけど高いんだコレが・・


常に一定の力とスピードで押すように気を配ってみました。カチッと鳴ったら測定終了。ピーク値を記録しますので、最も力が加わった時の数値を確認できます。
あくまで手動なので、そういった意味では信憑性に欠ける部分があります。その程度のテストだと思って見てもらえるといいかなぁと。
ただ、これ軽いな・・とか、これかったい!みたいに思ってたマウスは割と適正そうな値が出ましたので、ある程度の指標にはなるかと思います。


マウスはゴムブロックを後ろに置いて動かないように固定。


また、マウスボタンはクリックする位置によって軽さが違います。


そこで、ほぼ全てのマウスでスクロールホイールの真横付近を狙いました。私の場合、多くのマウスでその位置に指がくるからです。
左右でクリックを5回繰り返し、平均値を算出してクリックの軽さとします。
個体差はあります
マウスによってはスイッチ周りの仕上げとかQC的な部分でも確実に個体差が存在すると思われます。
なので、今回は私の持っている個体の結果を載せていますが、必ずしも皆さんが持ってるマウスと同一になるとは限りません。
と、まぁ一応注意事項について触れたところで、早速リストを見ていきましょう。
クリックの軽さのリスト
この表はソートしたり検索したりできます。
[table id=40 responsive=scroll /]
一点補足で、「Pwnage Ultra Custom Wireless Ergo」はクリックを最も硬いプレートに変更しています。
評価
- 〜50:軽い
- 〜60:普通
- 70〜:硬い
スイッチとか間違ってたら Twitter などで教えていただけると助かります!
クリックのグラフ
計測の所感
最も軽いメカニカルタイプは?
もっとも左クリックで軽かったのは「Logicool G203」でした。他にはEndgame Gear系やVAXEE系のマウスが軽めという結果に。
右クリックが軽かったのは「Glorious Model O Wireless」です。次点で「SteelSeries Rival 3」でした。
スイッチごとにソートして分布を見てみると、やはりスイッチそのものというよりもマウスの構造などが強く影響している感じなのかな。Kailh GM 8.0とかは確かに良いクリック感なのがなんとなく分かりますが・・。
特にRazerのオプティカルとかは軽いかと思っていたのですが、Naga Proとかかなり硬かったです。
最も硬いスイッチはどれ?
最も左クリックが硬かったのは「Xtrfy M1 RGB」でした。ずば抜けてます。
右クリックで硬かったのは「Razer DeathAdder V2」でした。なぜだ?って感じですよね、私も思ってます。左クリックがかなり軽いのになぜか右クリックがかなり硬い印象でした。
個人的な意見ですが、右マウスボタンを押し込む中指の方がクリックする時に力を伝えにくいので、左クリックよりも右クリックの方が軽いマウスが好きです。
今回の結果で例えれば「Endgame Gear XM1r」とか「ZOWIE EC3-C」とかですね。
同じ系統のマウスでも違いがある
例えばですが、ZOWIEのS1とS2は両方とも同じHuanoスイッチを搭載したサイズだけが異なるマウスです。
結果としては左クリックではS1が「44.3g」でS2が「51.6g」と、クリックの軽さには違いが生じています。他に同じコピーを持ってないのでこれ以上の検証はできませんが・・。
同じスイッチを使っていてもシェルが少し変わればそれが影響するのか、または単純に個体差があるのか。
私の検証サンプルでは今回のような結果となりましたが、皆さんが持っているマウスでは違うフィーリングの可能性も否めません。
さいごに
ゲーミングマウスのメインボタンの「クリックの軽さ」を数値化してリスト化しました。
軽いのがいいとか硬いのがいいっていうのは人の好みによると思います。ここで提示した数字が、マウスを探す時の参考の1つになればいいなと思いながらカチカチ計測してました。
クリックの軽さだけでマウス決めるのは中々ないと思いますので。サイズ・重量・シェイプなど様々な要因に加えて、このクリックも検討に入れていきましょう。




















