Razerのデバイスは日本で正式発売するまで待つべき?海外サポート体験実録
Razerのゲーミングデバイスって、毎回確実に海外で先行販売されるんです。海外で発売されてしばらくしてから日本での発売時期がアナウンスされて、大体1ヶ月とか遅れて販売される印象ですね。
遅いときは永遠に出ないんじゃないかってくらい待たされるときもあると思います。
ここでは、Razerのゲーミングデバイスは日本で発売されるまで購入を待つべきなのか?それとも世界ポータルサイトから個人輸入で買っちゃうべきなのか?私なりの意見とか経験談について書いていきます。
個人輸入のメリットと落とし穴
Razerの公式ネットショップサイトってあれ世界共通ストアなんですよね。
ここにアクセスしてもらえば分かると思いますが、全部日本語で書かれています。でもこれ、ここから注文しても日本からは発送されず、シンガポールかどこかから発送されてきます。
大体Razerの製品って、世界で発売(海外)→日本の代理店が日本で発売。っていう順序なんですよ。冒頭でも書きましたがこのタイムラグ、遅いときで1ヶ月とか2ヶ月もあるときがあります。人気なものは速い印象ですけどね。
個人輸入すると、とにかく最速で手に入ります。これはでかい。送料も安くて10ドル前後なのに、FedExでめちゃくちゃ届くの速いです。オーダーしたら平均3~4日くらいで届きます。
Razerって事前に発売告知とかしないでいきなり発売することが多いですからね。日本じゃ売ってないけど、公式サイト見たらもう今すぐ買えるじゃん!みたいな。
しかし、そこには落とし穴もあります。日本の正規代理店を通さないため、日本ではサポートを受け付けてもらえません。
もちろんRazer本家の保証とサポートは生きていますので、何かトラブルがあったら本家に連絡すればいいわけです。で、何が必要になってくるかというと英語力。
このマイサポートポータルは日本語で書かれていますが、基本英語で会話することになると思います。メールだけでいいなら別に辞書引きながらでも問題ないかもしれません。でもね、電話かかってくることもあります。英語喋れない人だと焦りますよね。
さらに、対応がめちゃくちゃ遅い。サポートセンターの技術部門だとか色んな場所をたらい回しにされます。人が変わる度に状況の確認まで入るもんだから、もう何週間もかかります。
Huntsman Miniで経験したサポートの微妙さ
私は大体Razer製品って世界共通ポータルサイトから買っちゃうんです。レビューするには速く届いた方がいいですからね。
で、「Razer Huntsman Mini」も当時最速でポチったんですけど、レビューした後に気づいたことがありました。
キーキャップの1つに傷がついている。しかもこれ表面じゃなくてキーの内側っぽいのです。PBTダブルショットの層の間みたいな。
箱から出す時って毎回写真撮るんですけど、拡大して見てみてもパッケージから開けた瞬間から付いていました。
で、なんか嫌だったのでサポートに連絡しました。キーキャップ、1キーだけ変えてくれないかと。
交換までめちゃくちゃ時間かかりました
Razerサポートのヤバさが分かる時系列
一応言っておきますけど、これは日本の代理店さんじゃなくて海外の本家サポートの話です。日本で正規代理店経由で購入された方はもっとサポート体制厚いと思われます。
では、わかりやすいようにHuntsman MiniでのRazerとのやり取りを時系列でまとめます。時は2020年ですね。
日付はメールが来た日。大体それから12時間以内くらいには返答しています。
- 7月17日
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Razerの海外サポートに「Pのキーキャップに傷が入っていたから交換して欲しい」と連絡。
- 7月19日
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サポート担当のチェスターからメールが返ってくる。箱から出した時にそうなってたか?などの質問がくるので返答。購入証明書をpdfで添付する。
- 7月23日
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なぜか担当がいきなりジョシュに変わる。交換対応可能だから住所を教えてくれと言われるので伝える。
どうやらキーボード全部交換になるらしく、面倒だしもったいないのでキーキャップだけ交換できないか聞いてみる。
- 7月27日
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新製品なのでキーボードごと交換になっちゃうと言われるので、それならそれでOKと伝える。
- 7月28日
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担当がマークに変わる。電話したけど繋がらなかった!と言われた。でも着信履歴はなし。日本だからちゃんとカントリーコード入れてくださいと教える。
- 8月3日
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担当がレイラニーに変わる。そろそろ驚かなくなってきた。いつなら商品受けとれるか聞いてきたので、いつでもいいよと言う。
この時点でもはや2週間ほど経過しており、ややどうでもいいムードに入る。
- 8月10日
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担当がケンに変わる。ついにFedExで送る算段がついたよ!という連絡。とりあえず製品が届くなら良しとしよう。
ただし返却用のラベルをプリントアウトする必要があり、これが面倒だった。サイズが合わないとリーダーで読み込めないために、FedExのお兄さんがめちゃくちゃ困ることになる。
- 8月19日
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長い沈黙の後、またマークから電話が繋がらないよ!と連絡が来る。もはや意味不明。自分はタイムトラベルしているかという錯覚に襲われる。
日本のカントリーコードを入れるように再度うながす。
するとレイラニーからその日のうちに電話。なぜマークじゃない。何話したか忘れたけど、とりあえず住所とかの確認、いつごろ到着しますよとか、返送の手順とかを聞かされる。これメールで良いのでは?と思ったけど本人確認したかったのかも。
- 8月25日
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新担当のロンからついにデバイスを送ったとの連絡。ついに!!忘れましたけど、多分8月末か9月頭くらいにデバイスを受け取った気がします。
と、こんな経緯。
最初に交換を打診してから、交換品のデバイスが自宅に到着するまでなんと1ヶ月半くらいかかっています。
その間交代した担当の人数、実に6人。
ずっと英語でメールのやりとりして、最終的には電話もかかってきました。これ英語全く分からない人だったら詰みです。
もし電話があっさり繋がっていたらもっと早く交換になったかもしれません。ただ、電話したいって言われても英語無理だからメールにしてって言えばそのように対応してくれる気がします。多分時間は余計かかりますけど。
結局、日本の発売待った方がいいの?
もしどうしてもすぐに欲しくて仕方ないんだったら、海外から買っちゃって良いと思います。
ただし・・Razerみたいな超大手の製品でも初期不良品は少なくないですから、見切り発車で買って故障品が来た時の絶望感は半端ないでしょう。
そんなに急がない、英語は嫌、という方は素直に日本で発売するのを待つ方がおすすめです。
個人的にはRazerくらいの企業だったら日本語対応できるサポートスタッフ増やしてほしいとも思いますけどね。むしろ立候補してみたい。