Logicool G433 レビュー。見た目が可愛いサラウンド対応ゲーミングヘッドセット
Logicoolから発売されているおしゃれな見た目をしたゲーミングヘッドセット「G433」をレビューしていきます。
本製品はレビュー用サンプルをご提供いただきました
概要とスペック
「Logicool G433」は価格帯的にミドルレンジとなるゲーミングヘッドセットで、有線でサラウンドサウンドに対応しています。
何より大きな特徴として、見た目が角張ったゲーミングらしいデザインではなくカジュアルなデザインになっています。カラーも4色展開。
どちらかというと見た目や装着感、そして汎用性に重きを置いたヘッドセットですが、音はクリアでパワフルです。
カラー | 黒・赤・青・青カモ |
接続 | 有線 |
タイプ | 密閉型 |
重さ | 259g(ケーブル除く) |
ドライバー | 40mm Pro-G |
スピーカー周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
インピーダンス | 32Ω |
感度 | 107dB@1kHz SPL 30mW/1cm |
マイク | 着脱可能 |
マイクサイズ | 4mm |
マイク周波数特性 | 100Hz – 10kHz |
ライティング | なし |
接続端子 | 3.5mm |
ケーブル長 | 2m / 1.5m |
対応コンソール | PC / Mac / PS4 / Xbox One / モバイル |
同梱物
外箱。中にはヘッドホン本体。
付属品はめちゃくちゃ豊富です。
- ヘッドセット本体
- 3.5mmケーブル
- モバイル用ケーブル
- Y型スプリットケーブル
- USB DAC
- 着脱式マイク
- 予備のイヤーパッド
- キャリングポーチ
- クイックガイド
ヘッドホンがすっぽり収まる布ケース。中の隙間にケーブルといった他の付属品も全部入るので、これ1つでフルセット持ち歩けます。
デザインと性能
「Logicool G433」は黒一色で可愛いフォルムの有線ゲーミングヘッドセット。他にも赤や青といったカラーリングも展開されています。
マイクもケーブルも全て着脱式になっており、持ち運びに適したモデルです。ソフトウェアを利用することで7.1chサラウンドサウンドにも対応。
丸みを帯びたハウジングが特徴で、表面はプラスチックではなく布で覆われています。他のロジクールヘッドセットと一線を画すのはこのファブリックな外見。
ヘッドセットって、必ずハウジングを触ってつけたり外したりするので、ここを持った時のフィーリングってとても大事だと思います。
本当はもっとソフトでフワッとした触り心地だと最高だったんですが、ちょっと硬めですね。
ヘッドバンドのトップ部分はプラスチックで出来ています。細身でスタイリッシュな見た目。柔軟性はほどほどあって、捻ることができます。
ヘッドバンド下の頭頂部を守るフォーム。表面素材はスポーツメッシュで、通気性には優れていますが触り心地は少し抵抗感を感じます。
ヘッドバンドとハウジングを接続するアーム部分。ケーブルが露出していないのは頑丈で良いです。
ハウジングは90度強回転します。横方向のフィット感は得やすく、止めたいところでピタッと止まります。
スライダーは黒色のステンレススチールでノッチ感のあるタイプ。横にラインが入っていますが、これを1メモリとして最大で13段階まで可動します。
最も縮んだ状態から伸ばすと、片側最大約40mm伸びます。両サイドを伸ばし切ると約80mmですね。G331やG431は100mmまで伸びたので、それよりは小さめな可動域です。
といっても、頭の大きめな人でもカバーできる程度の大きさは確保していると思います。どうしても不安なら先に紹介した100mm伸びる方がおすすめです。
左側のハウジング、前にはマイクを取り付ける端子、下方にはケーブルを取り付ける端子がそれぞれ備わっています。
重さ
重さはヘッドセット本体が 263g で、マイクが 9.6g でした。両方合わせても 272.6g でかなり軽量です。長時間つけてても疲れにくく、家でも外でも使いやすいです。
イヤーパッド
イヤーパッドは丸みのある楕円形デザイン。奥のドライバーが透けて見えています。
表と裏。内寸は縦70.5mm、横が49.2mm、厚みは約20mmです。大きめで開放感のあるサイズです。
やや硬めで反発力は強めなので、側圧的はちょっとあります。加えてこのタイプは角に縫い目があって、そこが硬めなので気になるかどうかですね。
素材はスポーツメッシュタイプ。通気性はそれなりに良いのですが、触り心地はどちらかというと抵抗感を感じるラフなタイプ。
使っていると、ヘッドセットが動くたびに少し擦れる音がします。とはいえ、耳が擦れて痛くなることはありません。
蒸れにくさは強みですが、密閉度は薄いため音漏れは結構あります。外の音をシャットアウトしたい場合は向いていません。
予備として付属してくるイヤーパッドは素材が異なっており、触り心地が滑らかなマイクロファイバータイプ。
こちらはヘッドセットをつけていてもメッシュが擦れるような音はしませんし、着け心地もかなり良いのでおすすめです。
マイク
マイクは着脱式のカーディオイド4mmマイク。
使わない時は取り外しできるため、軽量化にもなるし視界からマイクがなくなるのでとても便利です。
マイクの内側は青色でマーキングされているので口元に当てる方が分かりやすいです。
マイクアームはしなやかなラバーで、曲げた形のまま保ってくれます。口元に近づけやすいので使い勝手は良いです。
ケーブル各種
ケーブルは着脱タイプ。左のハウジング下に接続します。
この布巻きタイプがPC用。オーディオコントロールにはボリューム調整とマイクミュート機能がついています。長さは2mとちょうどよい長さです。
右のラバータイプがモバイル用。インラインマイクが内蔵されていて、オーディオコントロールのボタンは音楽の再生ボタンなどの機能を持っています。こちらは1.5mとちょっと短め。
モバイル用のケーブルついてくるのは嬉しいですね
PC用のケーブルは4極端子となっていますが、音声とマイクを分けなければいけない場合はY型スプリットケーブルを使います。
PCで接続するならUSB DAC経由が最もおすすめです。
ヘッドセットがソフトウェアで認識されるようになるため、細かいイコライザーの設定や7.1ch疑似サラウンドサウンドが使えるようになります。
装着感について
スライダーの可動域はG331やG431に比べてやや狭いものの、それなりに大きくなるので頭が大きめでもフィットすると思います。
イヤーパッドはそこまで柔らかくないので、側圧は強くないですがやや圧迫感はあります。
通気性に優れたスポーツメッシュ素材は蒸れにくいですが抵抗感があるため、個人的には予備のマイクロファイバーイヤーパッドの方がおすすめです。密閉度も若干高まります。
重量は約270gちょっととかなり軽い設計ですので、長時間ゲームに没頭していても重さで首が痛くなるといったことはありません。
ヘッドバンドのフォームはやや硬めですが着け続けても痛みは感じにくいです。ただし首かけした時に少しザラつきが気になるかも。
音質について
40mmのPRO-Gドライバーを搭載しています。低音よりも中・高音域に寄せたバランス型な印象です。クリアかつパワフルで価格に見合った良い音質です。
音楽や映画に使うにはもうちょっと音の広がりがあったほうが良いですが、ゲームメインとしては十分良いと思います。
7.1ch疑似サラウンドサウンドは音が広がりますがこもり気味になり、ディテールが失われるのでステレオでの使用推奨です。
マイク音質はヘッドセットとしては普通くらい。音質が良いとは言えませんが特に問題なく使えます。
USB DAC経由のマイクボリュームがやや小さいのが気になる点ですね。
ソフトウェア
本ヘッドセットはUSB DACを通して接続することで G HUB ソフトウェアに対応します。これはPCのみで、PS5などでは使えない機能ですので注意です。
低音や高音のブースト、または細かくイコライザーで音を作ることができます。
サラウンドサウンドでは方向ごとの音量を調整できます。
レビューまとめ
- 良いところ
-
- カジュアルで可愛い見た目
- カラーリングが豊富
- アクセサリーがとても多い
- 小型でもパワフルな音質
- それなりに幅広めなサイズ可動域
- 長時間つけても割と快適
- 着脱可能なマイク
- かなり軽い
- 価格は安め
- イマイチなところ
-
- メッシュはザラつきが気になる
- マイク音質は微妙~並
- 7.1chサラウンドは微妙
以上「Logicool G433」のレビューでした。
ゲーミングらしからぬカジュアルなヘッドセットで、家でのゲーム用以外に外へ持ち出したりするのにも向いていて汎用性が高いです。
キャリングポーチに一式入れてカバンに放り込んでおけばどこでもどんな状況でも使えます。
見た目と付け心地重視ですが、スポーツメッシュは通気性が良いものの触り心地はラフ。イヤーパッドは予備としてついてくるマイクロファイバータイプに付け替えるのがおすすめです。
音質は40mmと小さめなドライバーにしてはパワフルでクリア。この価格帯でゲーム用としてはかなり優秀だと感じます。ただマイクはちょっと微妙ですね。
見た目重視の方は後悔しないと思います。