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マウスのリフトオフディスタンス(LOD)について解説

リフトオフディスタンス(LOD)について解説

ゲーミングマウスを見るときの性能の1つにリフトオフディスタンスというものがあります。英語で表記すると「Lift Off Distance」で、頭文字をとってLODと称します。

これは一体何を意味するのか解説していきます。

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リフトオフディスタンス(LOD)とは

LODとはマウスを持ち上げた時にセンサーが反応しなくなる距離のことをさします。

LODが長いと、マウスを浮かせてポジション移動しようとした時にカーソルが勝手に動いてしまう可能性があります。意図していない分、エイムがズレてしまうといった弊害に繋がります。

マウスを浮かせてポジション移動

マウスを浮かせてポジション移動する」っていうのをもうちょっと詳しく説明してみますね。

マウスを動かしていてマウスパッドの右端まで来てしまった場合。それよりまだ右にカーソルを動かしたければ、マウスを持ち上げてまたマウスパッドの中央に置き直す必要があります。

この時、マウスは無駄に高く持ち上げずに必要最小限の低さで移動させることがほとんどなはず。それは単純に高くあげるほど手首が疲れてしまうということもありますが、移動する時間を極力短くするということを無意識にやっていると思います。

LODが長いとカーソルが勝手に追従してしまうため、無意味にマウスを高く持ち上げなければいけなくなります。LODが短ければカーソルが動く確率も減るし、マウスを低いまま動かせるので時間節約にもなります。

特にハイセンシには重要

これが特に重要なのはハイセンシでプレイする人。少しのマウス移動で視点が大きく動くため、余計な動きが発生するとエイムも大きくズレてしまいます。

ハイセンシでマウスを持ち上げる人は少ないかもしれませんが、いざ持ち上げた時にエイムがズレるのは嫌ですよね。

また、腕を振り回してエイムする人はなるべく一定の高さをキープしたいはず。なので、マウスを持ち上げる高さを意識しなくても良いLODの短さが地味に大事です。

マウスによってLODは変わる

LODはセンサーやマウスの構造、マウスフィートの厚みなどによって変わるので、マウスごとに違うと考えて良いでしょう。同じセンサーを搭載していても内部基盤の位置次第ではLODは異なります。

最も一般的かつ簡単なLODの測り方に、DVDを使う方法があります。DVD1枚の厚みが1.2mmなので、このようにしてマウスを小刻みに動かすと大体のLODが分かります。大雑把にしか分かりませんが、1.2mm以上か以下かは判断できますね。

LODチェックセット

当サイトではより細かく測るために1mmと0.1mmの金属板を敷いて計測しています。

マウスパッドによっても変わる

マウスによってLODは変わりますが、どんなマウスパッドを使うかによってもLODは変化します。

布系マウスパッドとハード系マウスパッドを使った時でも変わりますし、同じ布系でも表面素材や中間フォームが違うと異なるLODになる可能性があります。

自分が使うマウスパッドの上で計測しないと意味ないので、くれぐれも机の上とかでは測らないように。

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当サイトでは全てのマウスのLODを「Artisan ヒエン SOFT」という布系マウスパッドで計測しています。

どれくらいの距離が良いのか

所感では1.0mm前後だと優秀で、2.0mm前後までいくと長いと感じます。このあたりは実際問題使っている個々人の感想になると思いますので、自分が使いにくいと思わなければ全然気にしなくても良いです。

多くのフラッグシップセンサーを搭載したゲーミングマウスは1.0~1.5mmの間で収まっています。廉価版センサーを搭載したエントリーモデルほど、2.0mmなど長くなる可能性が高いです。

ただし、LODが2.5mmもあるから候補から外そう・・っていうのは大げさかなと思っていて、自分が使っていてあまり気にしたことがないのであればそんなに大きな要因として考えなくても良いかも。

LODは変更できる

多くのゲーミングマウスにはLODを変更する機能があります。マウスによっては本体に組み込まれているものもあれば、ソフトウェアで変更するものも。

センサー

例えば「Ducky Feather」はソフトウェアのないドライバーレスタイプですが、底面にスライダースイッチがあります。スイッチを動かすことによってLODの長さが変わります。

他には特定のマウスボタンを押しながらケーブルを接続するとLODが変更されるというマウスも存在します。VAXEEのマウスはそのタイプで、3つの長さに切り替えられます。

Razerのゲーミングマウスはソフトウェアを通じてLODの調整ができます。また、特定のRazerマウスパッドを選んでキャリブレーションすることもできます。

さいごに

LOD、リフトオフディスタンスについて解説しました。

  • LODはセンサーが反応しなくなる距離
  • LODはマウスごとに違う
  • 使うマウスパッドによっても違う
  • 最適な距離は人による

優秀なマウスは大体1.0mmくらいでセンサーが反応しなくなるものが多いです。2.0mm以上になるとやや長い印象ですが、長いからといってLODがそこまで大きな問題になることは稀です。

LODを変更できるマウスはそれなりにありますので、逆に低すぎるのが気になる人は調整の効くマウスを探すと良いかもしれません。マウスを持ち上げた瞬間にカーソルが止まるのは嫌だ、という人も当然いるはずですので。

ゲーミングマウスを選ぶときにLODを1つの指標にすることはかなり少ないと思いますが、もしLOD問題みたいなものが取り沙汰されていたら本稿を参考にしてもらえると嬉しいです。

リフトオフディスタンス(LOD)について解説

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