Pwnage Ultra Custom Wireless Ergo レビュー。色にもっと自由を
色を自由にカスタムできるワイヤレスゲーミングマウス「Pwnage Ultra Custom Wireless Ergo」のレビューをしていきます。
軽量マウスを自分好みの色にカスタマイズしたい・・でも塗装はハードルが高い・・!という方におすすめ。3つのパーツを載せ換えるだけでカラフルにカスタマイズしたマウスが出来上がります。
その外観や性能、そして買い方まで見ていきます。
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概要とスペック
マウスボタン・DPIボタン・トップシェルと3つにパーツが分かれていて、それぞれを好きな色にカスタマイズできるのが最大の特徴。
日本ではエルゴタイプをふもっふのおみせから購入することができます。ただし最新型の左右対称バージョンは海外の公式サイトで購入することになります。発送料は高いですが日本まで国際発送してくれるので、購入方法についてあとで書いておきます。すぐに見たければもくじから飛んで下さい。
ベースカラー | 白 / 黒 |
交換プレート | 9色 |
接続 | 無線 |
センサー | PAW3335 |
DPI | 16,000 |
スイッチ | Omron 20M |
寸法 | 120 x 66 x 42 mm |
重さ | 58 – 72g |
ボタン数 | 6 |
ケーブル長 | 2m / Type-C |
LEDカラー | RGB |
連続使用時間 | 40時間 |
ソフトウェア | あり |
同梱物
今回購入したのはベースとなるブラックと、交換用カスタムプレートを2セット。真ん中がベースマウス、左右がカスタムプレートです。
そう・・ブラックを買ったのです。買ったつもりだったんです。なぜかホワイト届いてました。もっと言うと、無線じゃなくて有線版を買ったのに無線版が届きました。
サポートに連絡したらこんな間違いは初めてだと言っていたので、これから買おうかなと思ってる方はたぶん大丈夫でしょう。ちなみに有線の方が30ドル安いので、ぶっちゃけお得な買い物をしてしまいました。
付属品はやまもり。
USB-Cケーブルは2mとちょっと長めです。標準ケーブルとしては珍しくパラコードっぽい縞々模様。
シリコンで柔らかいDPIボタン。マウスに最初からついているものとあわせて、全部で4つ。
厚みが3mmと5mmの2種類があります。グリップスタイルに合わせて変更しましょう、と説明書には書いてあるのですが、どっち使ってもあんまり変わらないです。予備扱いですね。
0.3gしか軽くなりませんが、押さないというなら外してしまってもOK。
これはボタンスペーサー。ボタンシェルの内側に貼る小さなクリアプレートで、厚みの違いでクリック感をコントロールできます。
この部分に張り付けて使います。ピンセットなどを使わないと外せません。
厚み | 感触 |
---|---|
0.5mm | ソフト&サブトル |
0.6mm | ライト&ソフト |
0.7mm | ライト&クリスピー |
0.8mm | クリスピー&タクタイル |
これがなければ始まらない、USBレシーバードングル。
1点不満なのは、どこにもロゴが書いてないこと。こういった小さな部品はなくしやすいし取り違えやすいので、ロゴは入れておいてほしいですね。
USBレシーバーを延長できる USB-C to USB-A アダプター。
ケーブルと組み合わせて使います。レシーバーが遠くて動作が不安定になっちゃうときとかに使えそう。
付属してくる予備プレートたち。白のマウスでも黒のパーツがついてくるのは嬉しいですね。
取扱説明書。
英語ですけど分解の仕方とか組み立て方とか丁寧に載ってます。困ったら頑張って読んでみよう!
ベースの同梱物はこれで全部。
続いてカスタムプレートを見てみます。
細長い外箱。背面には中身と同じ色にチェックが入っています。
今回一緒に購入したオレンジ。メインパーツが3つ、DPIボタンが3mmと5mmの1つずつ、それとボタンスペーサーです。
黄色も同じセット内容。これらのセットは1つあたり$12なので、110円レート換算で1,300円くらい。そんなに高くないので色は多めに買っておくと後で楽しめますよ。
デザインと性能
マウスはエルゴタイプのワイヤレスゲーミングマウス。あらゆる部分がハニカム構造で軽量化されています。
サイズは 120 x 66 x 42 mm で、分類的には中サイズです。シェイプ的には「Sharkoon Light² 200」と全く一緒ですが、発売時期的に考えるとこのPwnageのOEMっぽいですね。
重量はパーツによって若干変わるのでなんとも言えませんが、パッケージされてきたそのままだと 70g でした。やや軽め。
エルゴシェイプなので右に向けて傾斜があります。丸みを帯びた柔らかいシェイプ。
左サイド。ハニカム構造ですが内側から補強されているため、強く押し込んでも軋まないくらい頑丈です。
右サイド。こちらにはボタンはないです。
後ろから。左右非対称です。
ビルドクオリティ
パーツが付け替え可能となると不安になるのがビルドクオリティ。しかし、ベースとなる部分はガッチリ補強されていて頑丈ですし、マウスをブンブン振ってもカタカタといった音は全くしませんでした。
センサー
センサー位置は少し前方寄り。重心もやや前重。
センサーは PAW3335 で、最大DPIは16,000。
センサーテスト
ポーリングレート1,000Hzで、それぞれDPIが400、800、1,200の時のセンサーテストを行いました。
400DPI
800DPI
1200DPI
xCountsではポジティブアクセルが発生していますが、xSumの波形は良好なので問題なさそうです。
500Hzポーリングレート
ポーリングレートを500Hzに下げてテストを行うとxCountsも問題なくなりました。
LOD
LODは1mm でした。かなり短くて優秀です。
マウスフィート
マウスフィートはPTFEで滑りは上々。4スミにあるのですが、全部サイズが微妙に違います。
マウスボタン
「Pwnage Ultra Custom Wireless Ergo」のメインボタンはオムロンのメカニカルスイッチで、カチッとしたクリスピーな押し心地と音です。
押し心地に関してはスペーサーを使って微調整できるのも本マウスの特徴。
サイドボタンはワイドめな作りで平べったいです。押し心地はかなりソフトで、軽い力で押し込めます。ちょっとフワッとしてるかな、もう少し硬い方が良かった。
後ろ側のボタンは強く押し込みすぎるとトップカバーがパカッとあいちゃいます。とはいえ、ゲーム中にそんな強く押すことはないでしょうから心配いりません。
スクロールホイールの回し心地は軽め、タクタイル感はちゃんとあります。クリック感も良いです。
ホイールの内部は光るようになっており、DPIによって色が変わります。
スクロールホイールのすぐ後ろにはシリコン製のDPIボタン。平べったくて大きいので、実は結構押しやすい。間違えて押すことはそんなにはないと思いますが、間違えてしまうようなら別のボタンをアサインした方が良いかも。
底面のセンサーすぐ左にあるスライド式スイッチ。
- 上へスライド:LEDオフで電源ON
- 真ん中:電源OFF
- 下へスライド:LEDオンで電源ON
たぶん、ソフトウェアをインストールしない人向けの省エネ機能だと思います。
バッテリーはLEDオンの状態で連続40時間。LEDオフの状態で連続66時間の使用が可能です。自動スリープ機能がないっぽい ので、夜間に電源切り忘れると翌日電池がめちゃ減ってます。
充電は1時間で出来ます。が、やっぱりちょっと不便な感じは拭えないかも。
ケーブル
柔らかい布巻きの疑似パラコードケーブル。地味に太めで、硬さは普通くらい。公式ではパラコードと説明しているけど、本当のパラコードには柔らかさで全く敵いません。
ケーブルをマウスに接続するとこんな感じ。端子の部分がかなりゴツいので、一気にダサくなります。
若干下向きなのでケーブルが地面に擦れます。端子はギリギリ大丈夫。やはり有線で使うことはかなり二の次っぽい作りですね。充電がメインと考えておきましょう。
ケーブルは市販品でも代用できます。
ライティング
後方の内部にあるPWNAGEのロゴが光るようになっています。
トップシェルを外して見るとこのようになっています。
後方部分を半周するようなラインが綺麗に光ります。
後はDPIボタンが光ります。
センサーが反応すると後方のライトが消灯するのですが、たぶん省エネのためかな?この機能自体のオン・オフはありません。マウスを振ってるときはDPIボタン以外消灯します。
ソフトウェア
Pwnageの公式サイトからオリジナルソフトウェアをダウンロードできます。
キーアサインの変更、ポーリングレートの変更が可能。プロファイルは5つまで保存可能。
DPIの数値設定やスクロールホイールのライティング変更などなど。
マクロの作成もできます。
ソフトウェアでライティングは微調整可能です。エフェクト的には3つしかなくて「常時発光」「呼吸」「ストリーミング」または「オフ」となります。
カラーカスタマイズ
「Pwnage Ultra Custom Wireless Ergo」最大の魅力であるパーツの換装をしてみます。ツールレスで出来るのが最高ですね。
トップカバーは一番うしろのお尻から持ち上げると簡単に外れます。
あっさり外れました。
実は、内蔵バッテリーも交換可能。電源がどうしてもヘタってきたら考えましょう。
DPIボタンは爪などでひっかければポロッと外れます。
ボタンカバーが一番外しにくいです。フロント側に少し押し込みながら上に持ち上げると外れます。
分解はこの3パーツで終わり。すぐ終わるので気軽に着せ替えできます。
黄色いボタンカバー、オレンジのDPIボタンとトップカバーにしてみました。
こちらはオレンジのボタンカバー、黄色のDPIボタンに、黒のソリッドトップカバー。
ソリッドトップカバーは 7g で、ハニカムトップカバーは 4g なので、3gの差 があります。
カラーは全部で9色(白・黒のぞいて)販売されているので、多ければ多いほどいろんな組み合わせで遊べます。
持ち方とそれぞれの使用感
中サイズのエルゴマウスですので、どの持ち方も割とフィットします。
個人的にはかぶせ持ち~つかみ持ちあたりが一番ですね。
かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち |
---|---|---|
◎ | ◯ | ◯ |
かぶせ持ち
エルゴシェイプと大きさがマッチして、かぶせ持ちにピッタリです。かなり良いです。
つかみ持ち
高さがあるので、かぶせ持ちよりはフィット感は薄いですが全然OK。
つまみ持ち
万能のつまみ持ち。悪くないけどグリップ幅が結構広いためちょっと持ちにくいかもしれません。つまみの場合トップカバーがいらないので、外せばかなり軽量化できます。
Ultra Custom の購入方法
現在は「ふもっふのおみせ」が代理店をしているので日本で購入することができます
「Pwnage Ultra Custom Wireless Ergo」を海外の公式サイトで購入する方法について、ここでざっくり説明しておきます。日本へちゃんと発送してくれるので、送料は高いですがふもっふで取り扱っていないものを買ってみたい人はぜひ。
トップページで「Order Now」をクリック。ここが「Ultra Custom Wireless」という表示になっていなかったら、上のメニューなどから探してみて下さい。
カスタマイズページでパーツを選んでいきます。
黒か白か、ベースとなるマウスの色を選びます。
次に「Button Cover」「DPI Button」「Top Cover Shell」の3つのパーツに好きな色をアサインします。
ここで色を選ぶと、その色のプレートセットがまるまるカートに追加されます。1つ12ドル ですので、3色別の色を選んだら+36ドルになります。金額が大きく変わるので注意。
選択が終わったら左下に「Add to cart」というボタンがあるので、横に書いてある金額を確認してからクリックします。
カートに追加されたら右下にある「Checkout」をクリックして精算に進みます。
チェックアウト画面。
右にはカートの中身と金額が表示されているので、間違いがないか再度確認します。この段階では送料が加算されていません。
このように入力していきます。
Paypalで支払えるならそっちの方が楽でしょう。ただし、私はPaypal注文した後に「住所が確認できないのだけれど、これで合ってる?」というメールが来ました。Paypalで支払うとそういったメールが来る可能性が高いので心構えはしておきましょう。住所が合ってれば「The address is correct」とかなんとか返事しておけば良いです。
発送方法の選択。通常の発送が30ドル、UPSだと40ドル。
通常の発送だと2週間弱くらいで届きました。ちょっとでも早く欲しいなら10ドル上乗せしても良いかも知れませんね。
クレジットカードがPayPalか選んで支払います。
最後に一番下の「Complete Order」をクリックすると注文完了。
レビューまとめ
- 良いところ
-
- 豊富なカラーカスタマイズ
- 比較的軽量なエルゴシェイプ
- 低遅延ワイヤレス
- 40時間バッテリー、充電は1時間
- ビルドクオリティは良い
- 値段はリーズナブル
- イマイチなところ
-
- 自動スリープ機能がない
- USB-Cケーブルの端子がでかい
- USBレシーバーが無地
カラーカスタマイズはおもちゃみたいで面白いし、センサーや使い心地などを考えても全体的に良いマウスです。
パーツ付け替え可能なのに目立ったガタツキなどなく、しっかりした作りでちゃんとしています。自動スリープがないので、ちゃんと電源を切らないとすぐに電池がなくなります。これはかなり不便・・。
値段もワイヤレスにしては89ドル(110円レートで1万円以下)とかなり低価格。ただし日本で発売していないので海外公式サイトから購入する必要があり、送料に最低でも30ドルはかかってしまいます。
さらに私の場合、黒の有線を買ったのに白の無線が届くという全くめちゃくちゃなオーダーになりました。このようなオーダー間違いは初めてだったとサポートでも言っていたので、基本的にはそこまで神経質にならないでも大丈夫でしょう。むしろ有線買って無線届いたらお得っちゃお得ですしね・・。