Ducky Mecha Mini レビュー。アルミニウムの重厚感がたまらない60%キーボード
人気の60%キーボード、Ducky シリーズに新しい仲間が登場しました。
その名も「Ducky Mecha Mini」。ダッキーメッチャミニ、ではありません。メカミニです。
サイズは「Ducky One 2 Mini」と同じ60%、キー配列が異なるわけではないし、サイズもほとんど同じです。では一体何が違うのか?
それはベースのフレーム。
「Ducky One 2 Mini」ではプラスチックだったのに対し、「Ducky Mecha Mini」は重厚感のあるアルミニウムになっています。
それだけ?と思うかもしれませんが、このアルミニウムフレーム最高に滑らかで高級感たっぷりなのに、値段は少し高くなっただけです。良い意味で悩ましい選択肢が増えました。
現在は ふもっふのおみせ で購入することができます。
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概要とスペック
台湾のメーカー「Ducky Channel」によって製造されているゲーミングキーボード。Duckyは2007年からキーボードの製造を開始し、以来高品質なキーボードを開発し続けている会社です。
そんな Ducky が発売した「Ducky Mecha Mini」は従来の60%キーボードのフレームを重厚なアルミニウムに変更したもの。比較するとかなり重いですが、どっしりとしていて高級感があります。
- コンパクトサイズで机すっきり
- アルミフレームでどっしりと重厚
- Cherry MX軸から選べる
- ビルドクオリティが高い
- Fnキーを使ってフルサイズなみのキーに
- 内蔵プロファイルにマクロ登録可能
- イラスト付きキーキャップ付属
60%としての魅力はこのようにしっかりと詰まっています。特に、机が狭い人やコンパクトで可愛いキーボードを求めてる人にはおすすめです。世界中で多くのプロに愛されているキーボードでもありますので、品質は折り紙付き。
60%サイズキーボードですので、テンキーはもちろん矢印キーやF1~F12キーなどごっそり削られています。サイズは 295 x 108 x 40 mm と小さめです。実は「Ducky One 2 Mini」と比べると 7mm ほど幅が小さくなっています。
重量は実測で 824g です。見た目はコンパクトなのに、アルミフレームなので結構重いです。どっしりとしていてちょっとの力じゃ動きません。とても良い。
ただし持ち運びをよくする人にとっては大変なので、プラスチックで軽量タイプの「Ducky One 2 Mini」の方が良いかも。
キー軸は Cherry MX シリーズから選べます。今回選んだのはブラウン軸ですが、他にもスピードタイプの銀軸やサイレントのピンク軸などを選ぶことができます。
ビルドクオリティはかなり高く、ガタつきなどはありません。キーの押し込みがスッと行くので気持ち良いです。
接続は USB-C の着脱式ケーブルなので持ち運びも出来ますし、別途おしゃれなケーブルを装備して楽しんでも良いです。
サイズ | 60% |
寸法 | 295 x 108 x 40 mm |
重量 | 824g(実測) |
スイッチ | Cherry MX |
キーキャップ | PBT ダブルショット |
ロールオーバー | Nキー |
ケーブルコネクタ | USB Type-C |
ケーブル長 | 1.4m |
ライティング | RGB |
ソフトウェア | なし |
マクロ | ハードウェア |
プロファイル | 6つの内蔵プロファイル |
同梱物
外箱です。
蓋を開けるとプラスチックカバー。長いあいだ家を離れる時などはこれを被せておくとホコリ除けになります。
キーボードの奥には付属品が入っています。
Ducky印のキープラー。キーキャップを外す時に役立ちます。Duckyは別売りのキーキャップも売ってますので交換の際に活躍します。また、定期的にキャップを外して洗浄するのもおすすめ。
付属してくる赤色キーキャップ。好きなように配色しましょう。
2019年はイノシシ年でしたので、イノシシ柄のスペースバーが付属してきます。ちゃんと柄の部分が光るように透過処理されてるのがポイント高い。
2020年のロットからはネズミになるんじゃないかと思います。
接続用の着脱式 USB-C ケーブル。
同梱物はこれで全部です。
デザインと性能
60%なのでコンパクトで可愛いサイズです。ベゼルは細く、スッキリした見た目です。
黒がメインカラーですが、アクセントとして赤色のキーキャップが付属しています。全てのキーの文字は透過処理されているので、RGBで美しく光ります。
ベースのフレームは全てアルミニウム。プラスチックよりも高級感・重厚感がかなり増しています。触り心地もかなり滑らか。
「One 2 Mini」や「One 2 SF」ではベゼルとベースがセパレートしていました。「Mecha Mini」はワンカラーで滑らかな一体型となっています。
かなり頑丈で、端っこのキーを強く押し込んでもベースが曲がるようなことは一切ありません。
ベゼルは従来品よりも細く作られています。
手前からの見た目です。
右サイドから。奥に向かって緩やかな傾斜があります。この角度から見ると分かりやすいのですが、キーが浮くフロート設計です。
こちらは「Ducky One 2 Mini」。ベゼルデザインとキーの浮き方が全く違うことが分かります。
後ろからの見た目です。
Ducky ロゴと Mecha Mini のプリント。
逆サイドは USB-C の差込口。 着脱式は持ち運びに便利ですし、ケーブルを変えて楽しむことができるのでイチオシです。案外硬いので外れることはあまりないでしょう。
背面の足を使って角度調整ができます。高さ的には足を立てた状態と立てない状態の2パターン。この足もしっかりアルミニウムで出来ていて頑丈です。
足を立てるとこのような傾斜になります。私は足を立てた方がタイピングしやすいです。
PBTダブルショットキーキャップ
「Ducky Mecha Mini」のキーキャップは PBTダブルショット。
電気耐性・熱耐性に優れたPBT樹脂を使い、2色の層を使ったダブルショット成形。摩耗耐性があるのでタイピングしまくって使い込んでも、印字が薄れたり削れたりすることがありません。
安心してタイピングできます。
「Ducky One 2 SF」が出るまでは、付属のカラーキーキャップは文字部分が光りませんでした。今はしっかりバックライトが反映される透過文字になっています。
Cherry MX のブラウン軸
今回の軸は、タクタイルタイプの ブラウン軸 にしました。
軸色 | ブラウン |
クリック感 | あり |
アクチュエーションポイント | 2.0mm |
押下圧 | 55cN |
キーストローク | 4.0mm |
クリック感があるけれど青軸のようにカチッとした音のしない、ソフトな感触のブラウン軸。赤・ブラウン・青と比べると、最もバランスのとれた軸で、スタンダードという位置づけです。
- 青軸だと音がうるさすぎる、クリッキーすぎる
- 赤軸だとクリック感がなさすぎる
このように感じていたらブラウン軸が最適かもしれません。「Ducky Mecha Mini」が採用しているのは Cherry MX なので、シルバー軸やピンク軸も選ぶことができます。自分の好きなものを選びましょう。
Fnキーを駆使すれば他のキーも使える
60%キーボードには、DELキーや矢印キー、F1~F12といったキーがありません。
じゃあ使えないの?というとそんなことは全くなく、Fnキーと同時押しすることで、Fnレイヤーに記録されたキーを入力可能 です。
キーキャップの手前にプリントされているのがFnレイヤーキーです。例えば「Fn」を押しながら「L」を押すことで右矢印キーになります。
Fn+Ctrlのレイヤーもあり、マクロを登録しておくこともできます。
RGBライティング
「Ducky Mecha Mini」はRGBで光ります。
プリセットで用意されたエフェクトが9種類。どれも美しいです。
1 | ウェーブ | 左から右へ波打つ |
2 | カラーサイクル | 1色ずつフェードで変わる |
3 | レインドロップ | 雨のようにランダムで光る |
4 | リップル | 押したキーから波が発生 |
5 | ランダムリアクティブ | 押したキーが光る |
6 | リアクティブ | 押したキーと周りが単色で光る |
7 | 呼吸 | 単色でゆっくり光って消える |
8 | フルバックライト | 全灯 |
9 | レーダー | Hを基準に光が回転する |
10 | ライトオフ | 消灯 |
全ライティングは上記の通り。これらは「Fn+Alt+T」の同時押しでサイクルしていけます。
最もベーシックな「ウェーブ」は色が滑らかに移り変わっていって綺麗です。ちなみに私の一番のおすすめは「リップル」で、押したキーから光が波紋をうつように流れていきます。
Ducky Mecha Mini – 操作方法
背面にあるディップスイッチとハードウェアマクロについて説明します。
背面ディップスイッチについて
背面のディップスイッチを切り替えて、キーの位置を入れ替えることができます。他にも「Caps Lock」を「Fn」キー扱いにしたり、Nキーロールオーバーか6キーロールオーバーか選ぶことも可能。
DIP1 | DIP2 | DIP3 | DIP4 | 結果 |
---|---|---|---|---|
OFF | OFF | Alt / Win / Fn/ Ctrl | ||
ON | OFF | Fn / Alt / Win/ Ctrl | ||
OFF | ON | Alt / Fn / Win / Ctrl | ||
ON | ON | Alt / Win / Ctrl / Fn | ||
OFF | Caps Lock = Caps Lock | |||
ON | Caps Lock → Fn | |||
OFF | Nキーロールオーバー | |||
ON | 6キーロールオーバー |
マクロについて
ソフトウェアでマクロ制御するブランドも多いですが、Duckyはハードウェアマクロオンリーです。とっつきにくくて挫折してしまう方もいるかもしれませんが、コツさえ掴めば簡単にサクサク登録できます。
ハードウェアマクロの使い方は、説明すると長くなってしまうので別記事にまとめてあります。「Ducky One 2 Mini」のものですが、マクロの仕様は全く変わらないので参考になるはずです。
まとめ
コンパクトな60%キーボードだけど、ベース部分がアルミニウムになって高級感・重厚感ともに増した大人気キーボード「Ducky Mecha Mini」をレビューしました。
Duckyのコンパクトキーボードシリーズは種類も豊富です。それぞれ長所がありますので、そこを見極めた上で購入すると良いでしょう。
- アルミニウムの重厚感が良い
- キーが浮いている方が好み
- あまり持ち歩く予定はない
逆に上記以外であれば「Ducky One 2 Mini」がおすすめ。プラスチックですが決して安っぽくはなく、軽くて持ち運びに適しています。ホワイトバージョンもあって、RGBライティングとの相性が良いので非常に映えます。
60%キーボードは当然キーが少ないのですが、「Fn」キーと組み合わせることで使えるキーの数は増やすことが出来ます。慣れたらより素早く・違和感なくタイピングできるようになるでしょう。
しかし、動画編集やプログラミングなどゲーム以外での使用用途があるのであれば、作業効率が落ちてしまうことは否めないかも。そういった場合は矢印キーなどがついている「Ducky One 2 SF 65%」の方がおすすめかもしれません。
もしフルサイズを使っているのであれば、ぜひこの60%キーボードは試してみてもらいたいです。小さいので机のスペースも広くなりますし、キーボードにマウスがぶつかるかどうかという悩みも減ることでしょう。見た目もオシャレで可愛いのです。