MOD(最短撮影距離)って何だろう?レンズ選定で役立つ豆知識

MODって何・・?レンズ選びに役立つ基礎知識

ガジェット撮影・デバイス撮影をする時に知っておきたい知識のひとつにMODがあります。

MODとは「Minimum Object Distance」の頭文字をとったもので、日本語にすると「最短撮影距離」です。

これは何かというと、どこまで被写体に近寄ったらピントが合わなくなるかをさします。

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ピントが合う最短距離のことですね!

MODを理解しておくと、レンズを購入した際に「全然近寄れないじゃん!」という失敗が減ります。

小さな被写体を撮影するなら死活問題。ぜひ覚えて次回のレンズ選定にお役立て下さい。

もくじ

MODについて知る

MODはレンズからではなく、カメラのイメージセンサーから被写体までの距離のことをさします。

カメラのボディにはセンサー位置が記載されているため、そこからの距離を測れば何となくイメージが掴めます。

この最短撮影距離以上に近づいてしまうと、ピントが合わずにボケてしまいます。

また、この距離が長すぎると被写体に近づけないのでサイズを上げることができません。

例えばキーボードの「ENTERキー」に注目して欲しい場合。50mmだと近寄れないからこんなサイズになってしまいました。

撮影している本人には意図が分かっても、視聴者までは届かない可能性が高いです。何を見せたいのかあやふやな映像はイカンです。

写真だったら高解像度で撮影しておいて後で拡大しちゃうのもアリですよね。でももし高解像度で撮影しなければいけなかったら?4Kで動画を撮るなら?

いくらレンズのミリ数が上がっても、MODが長くなってしまうと被写体から離れなければなりません。そうすると結果撮れる被写体のサイズは一緒、ということが起こり得ます。

画像左は「SONY SEL50F18F」という50mmレンズ。画像右は「SONY SEL35F18F」という35mmレンズ。

どちらもMODギリギリで撮影しました。

  • 50mmのMODは0.45m
  • 35mmのMODは0.22m

50mmよりも35mmの方がワイドです。しかし、MOD的には35mmの方が断然近寄れるため、結果として50mmよりも大きなサイズの画が撮れるという結果に。

もちろん歪み、背景の見え方、ボケ感とかは無視してます。

レンズによってMODは異なりますので、詳細な仕様書を公式サイトなどから確認しましょう。必ずどこかに記載されています。

ワーキングディスタンスについて

レンズの表面から被写体までの距離のことを「ワーキングディスタンス」と言います。MODとは距離が異なりますので覚えておきましょう。

ちなみにフードをつけたらその先端からを測ります。物理的に近づけてギリギリピントが合う距離という意味合いが正しいかも。

実際どこまでレンズが被写体に近寄れるのか?というのはMODよりもワーキングディスタンスの方が分かりやすい数値です。

最強はマクロレンズ!だけど・・

どのMODがベストなのか?と聞かれたら、それはレンズのミリ数による、という何とも言えない返答になります。

MODが短いだけのレンズを探すと、当然マクロレンズに行き着くことになります。

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例えば「SIGMA 24mm F3.5 DG DN」は、ハーフマクロという立ち位置ながらもMODは0.108mと極めて短いです。

ワーキングディスタンスがめちゃくちゃ短くて、被写体にキスするレベルで近寄れます。

ただしそこまで近寄ると自分の影が出てしまうし、24mmでいくら近づいても画は広いし歪むので使い道は限定的です。

あえてこんな感じの邪悪な雰囲気にしたかったら話は別ですけどね。

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望遠寄りの70mmや90mmになってくると、マクロレンズでもMOD自体はちょっと長くなります。例えば「SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO」のMODは約0.26m。

先の24mmレンズに比べるとMODは長く見えます。しかし、そもそも撮影できるサイズが大きいため、そこまで寄らなくても十分細かいマクロな部分を見せることができます。

被写体から距離を保ちながらマクロな部分を見せられるので、影に影響されることが少ないです。

このレンズ、カミソリマクロとの異名をもちますが本当にシャープな解像度で、肉眼で見てもよく分からなかった部分までしっかり描写してくれます。

じゃあとりあえずMODだけ見てればいいのかというとそんなことはありません。

例えばオートフォーカス(AF)のスピード。「SIGMA 70mm」は描写力こそ最高なものの、AFは遅くて動画ではあまり使い物になりません

ピントを固定すれば使えますが、AFで追っかけるのは諦めた方が良いです。

レンズごとの特性やボケ感なども違いますから、本当は大型家電店などで実際に覗いてみるのが良いですね。

ズームレンズは可変MOD

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ズームレンズは基本的に広角と望遠でMODが可変します。「SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN」を例に見てみましょう。

仕様書にはこのように書いてあります。

19 (W)-38 (T)cm

これはWide(広角側)で19cm。Tele(望遠側)で38cmになることを意味します。 

つまり、28mmの焦点距離の時、MODは19cmと短め。70mmまでズームすると38cmと2倍の長さになります。

写真で見てみるとこのようになります。28mmで被写体にMODギリギリまで迫った時と、70mmでMODギリギリに迫った時の画角。

プロダクトショットとしては70mmの方が歪みが少なく正解ですが、少しでも寄りたいなら28mmということになります。

ズームレンズのMODは可変する。これはなんとなく心に留めておいてくれれば良いです。

おすすめのレンズ

私は「SONY a7iii」を使っているのでEマウントレンズしか持っていません。

レンズごとに違いはありますが、基本的に純正レンズのAFが爆速なのでおすすめです。

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ただし50mmマクロはダメみたい

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これはマクロレンズではありませんが、35mmにしてはMODが0.22mと短く、卓上撮影してもそれなりに寄れるのでとても使いやすいです。AFも爆速だし、F1.8も魅力。

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90mmのマクロレンズで、かなり大きなサイズの画を撮れます。MODは0.28mです。被写体との距離も保てるので影の影響もなく、歪まないため製品撮影に向いています。

その他、安めなシグマのレンズなどもありですが、AFが遅いことが多いので動画で果たして使えるのかは微妙なところですね。

マニュアルでピント固定して使うなら問題ないと思いますが、やや足枷ができる感じは否めません。

さいごに

ガジェット・デバイス撮影をする方なら必ず覚えておきたいMODについて解説しました。

小さな被写体を撮るのに必ず理解しておきたいスペックです。

自分のレンズのMODを確認してみたり、次に買おうとしているレンズの数値を確認してみたりしましょう。

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