Razerも69gの軽量ゲーミングマウスはただ軽いだけじゃありません。
- 完全な左右対称型マウス
- 右側にもサイドボタンあり
- オプティカルマウススイッチで応答時間短縮
- ハニカム構造ではない
Razer Viper は左利きの人でも全ての機能を余すことなく使える左右対称型マウスです。左右対称型なら色んなマウスがあるのですが、右側にもサイドボタンが付いているのは珍しい。
そしてもう1つの注目はオプティカルマウススイッチ。赤外線クリック検知を採用し、光のように高速なクリック反応を実現しました。
軽量ゲーミングマウスではよくあるハニカム構造(穴抜き)ではないのも人によっては嬉しいポイントです。サイズを小さくしたわけでもなく、しっかりとRazerらしい見た目を残しながら軽量化しています。
そんな注目の「Razer Viper」をレビューしていきます。
概要とスペック
ハニカム構造ではないのに 69g という軽さで、Model Oにも匹敵します。Razerらしい見た目で軽量化されているのは嬉しいですね。
左右対称型で、両サイドにサイドボタンが2つずつ付いています。右側にサイドボタンのある軽量ゲーミングマウスは珍しい。左利きの人には朗報です。
従来のメカニカルスイッチではなく、オプティカルスイッチを採用して応答時間が短くなっているのもポイントです。
他のRazerマウスと重さ比較
Razerのマウスは重めのものが多いです。私が以前愛用していたDeathAdder Eliteなんか105g。軽量マウスに慣れた今持ってみるとすごく重い。
他のRazerマウスはどれくらい重いのか表にしてみました。
Razer マウスの重さ一覧 | |
Razer Viper Mini | 61g |
Atheris | 66g |
Viper | 69g |
Viper Ultimate | 74g |
Abyssus Essential | 78g |
DeathAdder V2 | 82g |
Basilisk X Hyperspeed | 83g + 電池重量 |
Basilisk V2 | 92g |
Basilisk Essential | 95g |
DeathAdder Essential | 96g |
Mamba Elite | 96g |
DeathAdder Elite | 105g |
MAMBA Wireless | 106g |
Basilisk | 107g |
Basilisk Ultimate | 107g |
Lancehead | 111g |
Naga Trinity | 120g |
Atherisはコンパクトな持ち運び向けマウスなので軽い。Viperと比べてもかなり小さいサイズになっています。
こう見るとViperやっぱり軽いな!と思いますね。
外観と性能
Viperは左右対称型ゲーミングマウス。
トップシェルにラインが入っていて、アイアンマンを彷彿とさせるデザインです。もしくはカブトムシ。あれ、Viperって毒蛇じゃなかったっけ?
デザイン的に万人受けするかといったら微妙かなと思います。私は嫌いじゃないですけどね。ちなみにこのトップシェルのラインはかぶせ持ちしても全く気になりません。
左側。サイドボタンが2つ。表面はラバーテクスチャになっていて、柔らかすぎずほどよいグリップがあります。
後ろから。Razerロゴは光らせていないとほとんど視認できません。
右側にもサイドボタンが付いています。これがViperの特徴の1つ。
裏側。DPIスイッチが裏側に移動しました。ゲーム中にDPIを切り替えることはほとんどないと思うので、悪くない設計だと思います。
マウスフィートの滑りも良い。
サイズはDeathAdder EliteやModel Oと似たような大きさ。比較してみると、特にModel Oとよく似ていることが分かります。
手の小さめ方には合っているのではないでしょうか。私はDeathAdderより持ちやすいと感じました。
Viperはロープロファイル(高さが低い)です。Model Oと比べると同じくらいの高さ。DeathAdder Eliteと比べるとかなり低く設計されています。
私の手のサイズは18cmくらいですが、つかみ持ちが1番しっくりきました。かぶせ持ちやつまみ持ちもフィット感は良いです。
サイドボタン
サイドボタンです。結構クリック感があり、押すのに適度な力が必要です。ボタンのポジションとサイズが絶妙で、普段使わない人の場合でも誤クリックはほとんどないと思われます。
Razer Viperはマウスの右側にもサイドボタンが2つ付いていて、左利きの人でもサイドボタンがしっかり使えるように設計されています。
1つ懸念していたのは、右利きプレイしている時に右側サイドボタンを誤クリックすること。しばらく使ってみましたが、あえて押そうとしないと押すことがなかったので全く問題ありませんでした。
マウスホイール
マウスホイールはやや固い感触。どれだけスクロールしたか分かりやすい設計ですが、個人的にはもう少し滑らかな回転だと嬉しかった。
DeathAdder Eliteの時はマウスホイールがキュルキュル言ってたので、今回はそんなことなくて安心してます。これはたぶん個体差の問題だと思いますが・・。
DPIスイッチが裏側に
裏側にはDPIを変更するスイッチがあります。
スイッチのすぐ上にある「DPI STAGE」というLEDの色が変わるので分かりやすいです。
DPI変更ってどこかのボタンに割り当てられていることが多いのですが、ゲーム中にDPIを変更することはあまりありません。ですので、触ることのできない裏側に移動したのは良い改良じゃないかと。
Razer オプティカルマウススイッチ

© Razer
光のスピードで反応する「Razer オプティカルマウススイッチ」。最高速 0.2 ミリ秒という驚異の応答時間で、従来のメカニカルスイッチの3倍の速さを誇っています。
オプティカルマウススイッチは、金属の物理的接触で電気信号を送信しません。シャッターを開いて赤外線で電気信号を送信します。
メカニカルスイッチでは、金属同士のぶつかりによって信号を送るため、一度に複数の信号が送信されてしまうバウンシング効果がありました。
オプティカルスイッチでは金属同士がぶつからない=バウンシング効果が発生しない=クリック誤動作のためのデバウンスディレイソフトウェアが必要ないということになります。そのため、より正確で速い反応が可能となったわけです。
そして摩耗も少なくなるため、クリック耐久回数は40%もアップしています。
センサーテスト
Mouse Testerを使って5Gオプティカルセンサーのテストを行いました。
どちらもセンサーは良好に見えますが、1000Hzで若干飛んでいます。
500Hzでは綺麗に収束しているので、500Hzが良いでしょう。
ポーリングレート:500Hz
ポーリングレート:1000Hz
マウスケーブル
RazerのSpeedflexケーブルが採用されています。ケーブルとしてはかなり柔らかい部類。抵抗感も少ないです。
DeathAdder Eliteのケーブルと比べると太くなっており、よりしなやかになっています。
デスクの端で眠っているRazer Nagaのケーブルも見てみましたが、細くて固い。かなり進歩したんだなと感じます。
USBコネクタ。Razerの緑色のパーツが特徴的。
ライティング
Razer Chromaに対応。1680万色で光ります。
光っていないとトップ部分のRazerロゴは視認が難しいほど薄い。マウス全体のカラーがシンプルなブラックにより近づいてとても良いデザインだと思います。
RGBで光るのはこのロゴだけです。かなり控えめなライティングですね。ロゴだけってのがまた潔い感じもします。
ソフトウェア
Razer Synapse 3に対応。
左利き用への変更ボタンがあります。
左利きへ変更すると左クリックと右クリックが入れ替わります。
5つまである内蔵DPIの感度を任意の数字に変更可能です。
選べるポーリングレートは 125 / 500 / 1000Hz 。
Razer Chromaに対応。「CHROMA STUDIO」で一斉に同期している場合は個別でRGBの設定をしないといけません。
レビューまとめ
満を持してRazerから発売された69gの軽量ゲーミングマウス「Razer Viper」。
Razer Viperの良い点
- ハニカム構造なしの69g
- 完全左右対称
- 右側にもサイドボタンがついている
- オプティカルスイッチで応答時間短縮
- DPIスイッチが裏側に配置
- しなやかなケーブル
- でしゃばらないRGBライティング
Razer Viperのイマイチな点
- もっと軽いマウスがある
- 見た目が万人向けしないかも
- 少し値段が高め
今はModel OからViperにシフトして使ってみていますが、かなり使いやすいです。クリック感が独特なのでちょっと慣れるまで時間がかかりましたが、気持ち反応は良い気がします。
右側のサイドボタンが珍しいので、左利きの人には特におすすめです。