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ZOWIE EC3-C レビュー。縦に短くなった安定のエルゴマウス

ZOWIEから発売されているゲーミングマウス「EC3-C」のレビューをしていきます。

本製品はレビューサンプルをご提供いただきました

目次

動画で見てみる

概要とスペック

BenQ ZOWIE

ZOWIE EC3-C」は多くのプロに愛されているECシリーズの新モデル。CシリーズはS・M・Lの3つのサイズ展開で、本マウスはその中で最も小さいSサイズとなります。

従来のECシリーズには時代遅れ感が出てきていましたが、今回のアップグレードモデルでまた追いついたという印象。

以前まではEC1とEC2の2サイズ展開でした。今回新しく仲間に加わったEC3-Cは、EC2をさらに縦方向へ短くしたシェイプ。縦軸の動かしやすさにフォーカスが当たっているマウスです。

正直センサーはなんでいまだに3360なのかとは思いますけど、軽くなったボディ・ケーブルのパラコード化・ホイールの改善など、持ちやすさはそのままに随所でアップデートされています。

カラー
接続有線
シェイプエルゴ
センサーPixArt PMW 3360
DPI3,200
ポーリングレート~1,000Hz
寸法119 x 61 x 41 mm
重さ70g
ボタン数5
ライティングなし
ケーブルパラコード 2m
オンボードメモリプロファイル x 1
ソフトウェアなし

同梱物

各サイドから見た外箱。いつものZOWIE箱です。

プラスチックがいまだに多いのでもうちょっとエコを意識してもいいかなとは思いますね。

  • マウス本体
  • 予備のマウスフィート
  • クイックガイドなど

同梱物は以上です。

デザインと性能

ZOWIE EC3-C」は右手用のエルゴノミクスシェイプをしています。デザイン的には従来のECシリーズと変わらずシンプルな見た目。

シェルはマットコーティング。グリップ力はしっかりあって、すっぽ抜けるようなことはありません。

汚れはかなりつきやすく、定期的にゴシゴシと掃除してあげないと見た目が指紋などでベトベトします。

サイズは実測で 119(長さ)x 59.5(グリップ幅)x 41.2(高さ)mmとなります。ECシリーズとしてはSサイズに分類されますが、大きさとしてはS寄りのMかなって印象です。

重さは実測で 75.7g でした。過去モデルからするとかなり軽量化されており、表にはハニカムなど見当たらずソリッドシェルのままです。

軽すぎず重すぎず、ちょうど良い重量感です。

各サイドからの見た目。

EC2を持っている人はシェイプを想像しやすいのですが、単純に縦方向に短くなっていると思えば大体合っています。後方のカーブはよりロープロファイル気味に、そしてグリップ幅と高さは少しだけ小型化されています。

トップとボトム。グリップ幅はそれなりに太め。

ここでシェイプを語るよりも、公式サイトの3Dモデリングをぐりぐり回してみたり、他ECシリーズとの比較を確認したりする方がイメージしやすいかと思います。

ビルドクオリティ

ビルドクオリティは極めて頑丈です。どこを強く押しても誤クリックは発生しないし、軋むような音もしません。

強く振ってもカタツキのような音は一切しません。

センサー

センサーは「PixArt PMW 3360」です。実績のある安定したセンサー。しかし、もう2世代も前になるのでもっと最新センサーでも良かったんじゃないかと思いますね。3370とか。

位置はほぼ中央。センサー自体のDPIは12,000まで対応していますが、本マウスでは3,200が設定できる最大のDPIです。

センサーテスト

ポーリングレート1,000Hzで、それぞれDPIが400、800、1,600の時のセンサーテストを行いました。

400DPI

800DPI

1600DPI

xCounts、xSumのどちらも綺麗な波を描いていて安定しています。

マウスフィート

マウスフィートは前後に大きめなものが1枚ずつ貼られています。黒タイプはコントロールタイプに分類されています。

スピードタイプのマウスフィートは公式で白色のものが別売りされています。

1セット4.99ドルなので悪くない値段ですが、日本へ直接発送しておらず、また日本での販売はされていないため、購入の難易度は意外と高め。

それよりも、EC3-CのマウスフィートのサイズはEC2のものと一緒ですので、HyperglideやeSports Tigerといったサードパーティ製を買うのが選択肢としては良さそうです。

LOD

LODは 1.4mm でした。長さ的には普通くらいで、短すぎず長すぎずといったところ。

マウスボタン

それぞれのボタンについて見ていきます

メインボタン

トップシェルと一体型のメインボタン。クリック感はかなり軽めで跳ね返りは弱め。非常にクリックしやすく連打も容易です。

左ボタンはプリトラベルがややあって、右クリックはポストトラベルがけっこうありました。右クリックは左に比べると少しフワッとした押し心地になります。

サイドボタン

やや大きめなサイドボタンの位置は少し高めに位置しており、普通に握っていると指は触れません。クリック感は軽めで跳ね返りも弱め、クリックしやすいです。

プリトラベルはありますが、ポストトラベルは皆無。薄型でそこまで出っ張っていませんが、平べったくて非常に押しやすい形です。

スクロールホイール

昔ながらのZOWIEホイールから一転し、1ノッチの感覚が狭まった24ステップになりました。それまでは16ステップだったので、大分感覚が異なります。

このおかげでウェブブラウジングなどにも使いやすくなり、汎用性は高まりました。

ガリガリとしたうるさい音はまだありますが、一般的なマウスのホイール感になった印象です。

ただし、旧型の1ノッチが広い仕様は確かにゲーム向きだと思えますので、以前のZOWIEホイールが好きだった方にとっては残念に感じる部分かもしれません。

クリックは浅くて軽めになっていて、押しやすさもまずまずです。

設定ボタン

底面にあるポーリングレートとDPIの変更ボタン。

ポーリングレートは125 / 500 / 1,000の3パターンで、ボタンを押し込むとライトが移動します。

DPIのLEDインジケーターは1つですが、DPIによって色が振り分けられているので、覚えてしまえば分かりやすいです。

色は 400(赤)/ 800(紫)/ 1,600(青)/ 3,200(緑)です。最も簡単な覚え方は、最小である400DPIの赤色を覚えておいて、そこからサイクルで800だな〜とか掴むと良いです。

ケーブル

ケーブルは従来の硬いラバータイプではなく、パラコード化されました。やや太めではありますが、マウスバンジーでは問題なく使えます。

写真の右側はEC2 DIVINAのラバーケーブルですが、これからすると大躍進といえるでしょう。硬さも比較的柔らかめで、ストレスなく使えます。

ブッシュ部分はかなり上向きな角度になっていて、ケーブルが地面と干渉しにくくなっています。

ソフトウェア

EC3-Cはソフトウェアがないプラグ・アンド・プレイ。

ソフトをインストールする煩わしさはありませんが、そのかわりマクロ作成やボタンアサインの変更といったカスタマイズ要素には欠けます。

クリック応答速度

クリック応答速度は一定のボタンを押しながらUSBを差し込むことで変更が可能です。

マウス裏のDPIボタンを見ていると、マウスボタン4を押しながら接続すると一瞬青に光り、マウスボタン5を押しながら接続すると一瞬緑に光ります。

マウスボタン4での接続が高速反応で、マウスボタン5は通常反応となります。高速が4ms、通常が8msのようです。

持ち方と使用感

一般的な持ち方とされる「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」の3つで持った使用感について見ていきます。

これらは個人的な感想で、持ち方や感じ方は人それぞれ違いますので参考程度にお願いします。

筆者の手のサイズは長さ18.5cm、横幅10cmの平均的な大きさです。Razerのハンドサイズ表によるとMサイズ相当になります。

かぶせ持ちつかみ持ちつまみ持ち

かぶせ持ち

エルゴシェイプといえばかぶせ持ち。相性はもちろん良くて、手をこわばらせずにリラックスした状態をキープできる安定したシェイプをしています。

手の小さい人はフィットしやすいかもしれませんが、手の大きい人はかぶせたいならEC1やEC2といった、より大きなサイズのマウスが好ましいかと思います。

つかみ持ち

つかみはかなり持ちやすいです。後方のロープロファイル気味なシェイプは手を乗せるのにちょうど良い角度で、自然に馴染みます。

縦に短いため、深いつかみができます。また、縦軸にちょっとつまむように動かすこともできるため、つかみとつまみのハイブリッドっぽい使い方もしっくりくるかなと思いました。

つまみ持ち

公式ではかぶせとつかみが推奨されていますが、縦の短さはつまみ持ちでも活かせます。可動域が広くとれるため、縦軸のコントロールがしやすいです。

他のマウスと比較

その他のマウスと簡単に写真で比較してみます。

EC2 Divinaと比較

EC2はDivinaブルーエディションしか持っていません。ちょっと分かりにくいですが、これら2つで比較してみます。

サイズ的にはそこまで大きく変わりませんが、縦方向の長さはだいぶ違います。EC3-CはEC2をそのまま短くしたというイメージですが、高さもちょっと低くなって、後方のカーブがよりなだらかになっています。

VAXEE Outset AXと比較

かなり似ているマウスといえばこのVaxee Outset AX。Outset AXは後方の膨らみが大きく、手にしっかり包まれるように当たる感覚なのに対し、EC3-Cの後方は添えるような形で自然に当たります。

グリップ幅は似たような太さですが、ピークの高さはAXの方がやや高いです。これもマウスを選ぶ時の大きな決め手になるでしょう。

分解してみた

分解すると保証が無効になる可能性がありますので、行う場合は自己責任で行って下さい。

後方のマウスフィートを取り外すとネジが1本。これを外すと分解できます。

取り外した状態。

トップシェル側。意外と内部で穴抜きされていました。

ベース部分。こちらも後方は内部で穴抜きされています。

メインスイッチはHUANOのブルー。

サイドスイッチは明記されていませんでした。

ホイールのスイッチはHUANOのレッドでした。

レビューまとめ

良いところ
  • シンプルなデザイン
  • 安心安定のエルゴシェイプ
  • 縦に短いやや小ぶりなサイズ感
  • 重量は少し軽めな部類
  • 軽くて押しやすいボタン
  • 柔軟なパラコードケーブル
  • ホイールが使いやすく改善
  • ドライバーレス
  • 価格はリーズナブル
イマイチなところ
  • センサーは3360
  • 右ボタンのポストトラベル
  • カスタマイズ性は少ない

以上「ZOWIE EC3-C」のレビューでした。

エルゴシェイプ好きなら是非試してみるべき絶妙な形のマウスで、Outset AXそっくりかな?と思いきやグリップ幅、高さ、後方のふくらみなどかなり異なる印象を受けました。

今までの硬いラバーケーブルにさよならするという英断のおかげで、柔らかくて使いやすいパラコードタイプになって取り回しは向上。

ホイールの使い勝手もアップしました。右ボタンやサイドボタンのプリ・ポストトラベルの不安定さがちょっとだけ引っかかりますが、私は全く影響なくゲームプレイできています。

次回作にはさすがにもうちょっと最新のセンサーを組み込んでほしいところですね、冒険を見てみたいです。とか不満点も少しはありますが、全体的に考えると普通にめちゃくちゃおすすめマウスですね。

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