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iQunix F96 レビュー。フルサイズ並なのに限りなくコンパクトなメカニカルキーボード

iQunixから発売されているフルサイズキーボード「iQunix F96」のピーチエディションをレビューしていきます。

目次

概要とスペック

F96という名前からも推測できる通り、100%のフルサイズよりも少しキーが減った96%キーボードです。

TKL(テンキーレス)キーボード並みにコンパクトで、所狭しとキーが詰め込まれています。

配列は特殊なので慣れが必要ですが、ゲーム以外でもパソコンで作業する人にはめちゃくちゃ良い選択肢かも。

キーの数は減らしたくないけど、可能な限り省スペースなキーボードが欲しいならコレです。

ちなみにiQunixにはホットスワップ可能な60%タイプも売られていますが、今回のレビューは96%タイプのみにフォーカスしています。

カラー4色
接続有線(USB-C)
フォームファクター96%
寸法372 x 123.5 x 42 mm
重さ1060g
配列US ANSI
ケース素材アルミニウム
キースイッチCherry MX
キーキャップPBT
ロールオーバーNキー
ケーブル布巻き 1.8m
ライティングあり
ソフトウェアあり
マクロあり
プロファイル1つ

同梱物

今回購入したのはピーチエディション。外箱からしてかなりポップで可愛い感じ。

中はシックな黒のボックス。

  • キーボード
  • Mac用キーキャップ
  • ブラシ
  • キープラー
  • USB-Cケーブル
  • クイックガイド

同梱物は以上です。

デザインと性能

iQunix F96」のサイズは 372(横幅) x 123.5(縦幅) x 42(高さ) mm です。

フルサイズ並みの100キーを搭載しているのに、テンキーレス程度の大きさなのが最大の特徴。

編集とか仕事でどうしてもフルサイズは欲しいけど、ゲームもするからなるべく小さいと嬉しい・・そんな欲張りに答えてくれるモデル。

キーの間に隙間を与えずかなりギッシリと詰め込んでいます。さらに、レイアウトが特殊で他にはないキーの並び方。

特に右側が特殊。上部「PrtSc」の後は通常「Scrlk」ですが、代わりに「DEL」キーなどが配置されています。

また、矢印キーがテンキーにまではみだしています。通常テンキーの「0」は2uサイズですが、本モデルでは1uと半分の大きさに。その分右矢印キーが上手くフィットしています。

通常のフルサイズに比べてどれだけ圧縮されたサイズ感なのか「Razer Huntsman V2 Analog」と比べてみました。

フルサイズは大体ブロックごとに区切られていてスペースがあります。例えばF1〜F12を見るとこれだけで3つにブロック分けされています。

iQunixではこれらのスペースを全部詰めることにより、小型化に成功しています。

80%サイズとされるテンキーレス(TKL)キーボードと比べた時のサイズ感。比較対象は「ROCCAT Vulcan TKL Pro」です。

通常だと単純にテンキーがごっそり削られます。iQunixはそれらを残したまま、同じようなサイズにまでスケールダウンしています。むしろ縦幅ではiQunixの方が細くてスリム。

本モデルにはメディアコントロールキーなどは付属しません。ダイヤル好きからしたらマイナスポイントかもしれませんね。

60%や65%に比べると大きいのは当然ですが、TKLサイズでこの機能性は素晴らしいです。

ピーチエディションは色合いがポップでパステル。机を華やかに彩ってくれます。

他にも面白いカラーリングが揃っていますので、日本の正規代理店であるふもっふのおみせで見てみましょう。

ボディはアルミニウムでとても頑丈なビルドクオリティ。

板切れを張り合わせたコンテナのようなデザインです。無骨ではありますが色のおかげでゴツい印象は少なめ。

最近流行りのベゼルレスではなくしっかりキーが沈み込んでいるタイプですね。ベゼル自体は細め。

掃除がしにくくてゴミが溜まるのが微妙ポイント。

各サイドからの見た目。

印象的なカラーリングで気に入っています。

重さ

重量は実測で 1148.5g でした。

公称だと1060gでしたが、それよりも約90g重いので中々の誤差。

しっかりとフルサイズ級の重さ。1kgをこえると中々持ち運びしようとは思えませんね。

底面とチルトスタンド

底面も全てアルミニウム製で高級感が漂います。四隅には滑り止めのノンスリップラバー。

モデルナンバーが刻印されています。ステッカーとかでごちゃごちゃしていないのはむしろ好印象です。

手前側の滑り止めラバー。

奥側には脚がついています。本モデルではチルトスタンドの角度は変更できません。

人間工学に基づいて計算されていようが、これは調整できた方が嬉しかったですね。

角度は6度です。タイピングはしやすい角度だと思います。

ケーブル

ケーブル差し込み口は、背面から見て右端に位置しています。汎用性のある便利なUSB-C端子。

右端にあると、コイルケーブルを取り付けた時の見栄えが良いので好まれます。

付属のケーブルをさすと、何故かくぼみにフィットせず隙間ができます。特段グラグラするというわけでもないので、なんかちょっと気になった程度の話です。

ケーブルは白系に統一された布巻きで、長さは1.8mあります。やや硬めですが、キーボードケーブルとしては普通の印象。

キースイッチ

iQunixシリーズは最も有名なCherryMXスイッチを採用しています。

公式サイトをのぞいたら「赤 / 青 / 茶 / 銀 / 桃」の5種類が選べるみたいです。ただしふもっふのおみせでは赤軸しか輸入していないみたいなので、今回は赤軸バージョンとなります。

もし人気が出たら、今後軸色は増える可能性がありますね。

軸色レッド
クリック感なし
アクチュエーションポイント2.0mm
押下圧45cN
キーストローク4.0mm
用語解説

赤軸はリニアタイプとよばれ、クリック感はなくスッと滑らかな押し心地が特徴。バランスがとれているため、最も目にすることが多いタイプだと思います。

本モデルの赤軸は耐久値が5,000万回なので、アップデートされる前の旧バージョンっぽい。最新のは2倍の1億回打てるはずですので。

とはいえそもそも5,000万回も打鍵する?っていう疑問はありますが・・。

スムーズな押し心地で安定したリニア軸。全体的に打鍵感は良いですが、一部キーによっては擦れを感じることもありました。

また、強く叩くとアルミプレートの反響か、キンと甲高い音が鳴ります。

ちなみにはんだを外さないとスイッチはルブできないため、MODの手間はかなりかかります。

クリアハウジングなのでライトは綺麗に透過して見えます。

スタビライザー

コースタースタビライザーが採用されています。キーとスタビライザーの間にはられている黒いものは静穏化のためのフォームステッカーっぽい。なんか斜めに貼られてるのが気になるけど。

スタビライザーは最初からルブされているため、大型キーの打鍵感は悪くないです。スペースバーだけまだちょっとうるさいかも。

コースタータイプはスタビライザーのステムがむき出しになっているので、メンテナンスやルブが簡単にできるのが強み。

しかし、キーキャップを取り外しにくい、また戻しにくい、そしてルブすると汚れが広がりがちなのが欠点。

自分でKrytoxとかに塗り直すのも簡単なのでおすすめ。Holee Modができないため、小さな揺れは改善できません。

キースイッチにせよスタビライザーにせよ、完璧を求めなければ全く問題ない水準です。

キーキャップ

高品質なPBTキーキャップ。ピーチエディションでは「白に桃色文字」「桃に白文字」「青に白文字」の3色混合です。

いずれも昇華印刷のため文字が摩耗することはなく、末永く使えます。

フォントはやや細めで、ポップな感じに合っています。

裏側は一般的なCherryMXなどにハマるプラスタイプ。他のキーキャップへの着せ替えも可能です。

ちょっとした遊び心を忘れないのがいいです。

表面は少しだけザラついたPBTの質感です。

中にはこのように印刷がズレているものもあって気になりました。1・2と3・4を見ると高さがズレてますよね。QWERを見ると、Eだけ高さが違います。

クオリティコントロールは改善の余地がありそうです。

まさかあえてじゃないよね・・

ライティング

最初は白単色発光でしたが、ソフトウェアで複数のプリセットへと変更できました。

キーが詰まっているのと、フロートタイプではないこともあり、輝度マックスでもそんなに明るく感じません。

部屋を暗くすれば分かりますが、明るい部屋だと見えにくい。

キーキャップをよく見るとちょっと透過していることが分かります。文字は透過処理されていませんが、キー全体が薄く光ります。

プリセットはカスタマイズモードを抜かして17パターン用意されています。

ソフトウェア

iQunix公式サイトからソフトウェアをダウンロードすることでいくつかの設定を変更できます。

ソフトのUIはかなり町工場感溢れるクオリティ。これ、もうちょっとなんとかならないのかな・・。

ライティングの設定変更、キーのアサイン変更、マクロの作成ができます。

分解してみた

本キーボードは簡単に分解して清掃できるのも強みの1つ。

サイド部分は六角ネジで固定されているので、H1.5の六角を使って外していきます。

するとサイドだけパカッと外れます。

これを繰り返していくと4面全ての板が外れます。面白い作りですよね。ただ戻す時がちょっと大変でした。

角はめちゃくちゃ鋭角なので気をつけないと刺さります。

トッププレートとPCBの間に黒い静音フォームが挟まっています。また、PCBの下にもフォームがあります。

全部で10個のネジをプレートの上から外していくとボトムベースと分離できます。

PCBまで全部はずしたらボトムは薄い板切れでした。でもアルミだから硬い。

ネジがあったのでまさかと思ったら、チルトスタンドの脚を外せました。フラットめにして使うこともできそうです。または別の脚を自作して高さを変えるとか。

PCB裏面にはさらに静音フォーム。

PCBはこんな感じで全部はんだ付けされてます。ホットスワップだったら嬉しかったんですけどね。これを取り外すのは面倒そうなのでやめました。

はんだ部分を接写。

分解写真は以上です。

レビューまとめ

良いところ
  • フルサイズキーを搭載したTKLサイズ
  • 機能性とコンパクトさが共存
  • 高級感あふれるフルアルミ
  • おしゃれなカラーリングの数々
  • 安定のCherryMX軸
  • スタビライザーはルブ済み
  • 薄く透過するPBTキーキャップ
  • 使いやすいUSB-C端子
  • ビルドクオリティは抜群
  • 分解しやすい設計
  • ブラシなどの付属品が豊富
イマイチなところ
  • 値段が高い
  • 強く叩くと反響音
  • キーキャップの印刷ズレ
  • 脚の角度は調節不可
  • ライティングの輝度が低い
  • ソフトウェアのクオリティ

以上「iQunix F96 ピーチ」のレビューでした。

カラフルな見た目と、フルサイズキーなのにコンパクトサイズなのがめちゃくちゃいいです。

私はテンキー結構好きな人間なので、60%とか65%使う時に数字打つのに時間かかってストレスたまってたんですよね。しばらくはこのキーボードでそんなストレスから解放されながらゲームも楽しみたいと思います。

元の値段が219ドルなんですけど、日本価格は税込29,880円。さすがに高いかな・・。日本円にしたらとかじゃなくてそもそもが高い。

これがワイヤレスモデルか、ホットスワップ対応だったらもっと良かった。ちなみにワイヤレスモデルは本当に売ってます。

96%でフルアルミ、選択肢としてはかなり限られてしまうので、サイズ感に惚れたらちょっと高くても買ってしまうのはアリかもです。

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