MENU

Seagate FireCuda 520 レビュー。Gen.4対応で耐久値抜群なNVMe M.2 SSD

FireCuda 520 レビュー

Seagateより発売されているGen.4に対応したNVMe M.2 SSD「FireCuda 520」をレビューしていきます。

本製品はSeagate様よりレビュー用サンプルをご提供いただきました

目次

概要とスペック

FireCuda 520」は最新インターフェースのPCIe 4.0(Gen.4)に対応した高速なNVMe M.2 SSD。

今までGen.4はRyzen用のチップセットに対応しているものばかりでしたが、Intelも11世代Rocket Lakeの登場でZ590チップセットが発売され、めでたく対応するようになりました。

シーケンシャル読み取り/書込み速度は最高5,000MB/4,400MBと高速。

180万時間というMTBFと圧倒的なTBWで耐久値は抜群。さらに、Rescueデータ復旧サービスが無料で使えます。

容量 500MB 1TB 2TB
インターフェース PCIe Gen4 x 4, NVMe 1.3
NAND 3D TLC
フォームファクタ M.2 2280-D2
シーケンシャル読み取り 5,000 MB/s 5,000 MB/s 5,000 MB/s
シーケンシャル書き込み 2,500 MB/s 4,400 MB/s 4,400 MB/s
ランダム読み取り 430,000 760,000 750,000
ランダム書き込み 630,000 700,000 700,000
TBW 850 1,800 3,600
MTBF 180万
Rescueデータ復旧サービス 3年
保証 5年
消費電力(アクティブ) 4.6W 5.6W 6.0W
消費電力(アイドル) 12mW 15mW 25mW

FireCuda公式サイトはこちら

同梱物

オレンジ色の外箱。

プラスチックケースに入ったSSDは静電気シールドバッグに梱包されています。

他にはRescueデータ復旧サービスというデータリカバリーサービスの案内と、保証に関する説明書。

  • メモリ
  • 説明書

同梱物は以上です。

デザイン

「Seagate FireCuda 520」はPCIe4.0に対応した高速なNVMe M.2 SSD。前世代である3.0と比べて2倍の帯域幅を持ちます。

FireCudaのステッカーが貼ってありますが、本製品にはヒートシンクが付属しません。別売りしているものを買う必要があります。

ただし、マザーボードにヒートシンクが始めからついている場合はかえって都合が良いですね。

私は「MSI MPG Z590 GAMING CARBON WIFI」を使っていますが、3つあるM.2スロット全てにヒートシンクが備わっています。

表側のステッカーを剥がすとこのようになっています。

NANDフラッシュはキオクシア 3D TLC NANDのTABBG65AWV、1枚あたりの容量は256GB。

DRAMキャッシュは SK Hynix H5AN4G8NBJR DDR4、1枚あたりの容量は512GB。

裏面にはシリアルナンバーや基本製品情報などがびっしり書かれたステッカーが貼られています。

重さは実測で8.5gでした。

耐久値が強み

「FireCuda 520 1TB」のTBW(Tera Byte Written)は1,800TB。

TBWは簡単に言うとSSDの寿命のことで、どれだけのデータを書き込んだらそれ以上書き込めなくなるかを表しています。

GameGeek

本製品はこの上限が他社に比べて高いのが強み

SeagateWD BlackSamsung
FireCuda 520SN850980 PRO
1,800TB600TB600TB

他社のGen4 SSDと簡単な比較。いずれも容量は1TBのものです。見てわかる通り、FireCudaは3倍ものTBWを誇ります。

また、同じく故障に関する指標であるMTBFは180万時間となっています。

MTBF(Mean Time Between Failure)とは平均故障間隔のことで、何時間に1回故障するかを示します。

数値が高いほど信頼性が高いですが、絶対壊れないというわけではないのであくまでも目安に。

SeagateWD BlackSamsung
FireCuda 520SN850980 PRO
180万時間175万時間150万時間

TBWほどの差はないものの、この中ではトップの信頼性です。

「FireCuda 520」は他社と比べて読み書きが爆速とは言えませんが、このように信頼性と耐久値を高めることによって付加価値を生み出しています。

Amazonのストレージレビューで★1がつくのは「壊れた」とかそういう内容の話が多いです。「壊れにくい」ということはそれだけでかなりの魅力だと言えます。

性能をチェック

ここからはPCに本SSDを搭載して性能をチェックしていきます。

テスト環境自作PC
CPUCore i7-11700K
クーラーNZXT Kraken X62
マザーボードMSI MPG Z590 GAMING CARBON WIFI
メモリG.Skill TridentZ Neo 3600Mhz 16GB x 2
GPUMSI RTX 2080 SUPER GAMING X TRIO
SSDSeagate FireCuda 520 1TB
電源Corsair RM850

普段からメインPCとして使用している本機。今回のレビューに合わせてCPUとマザーボードを新調しました。

更新前はCore i7-9700KとMSI Z390 GAMING PRO CARBONでしたが、その状態でPCIe3.0での性能チェックも簡単に行っていますので、合わせて見ていきます。

Crystal Disk Mark

最も有名といえるストレージのベンチマークソフト「Crystal Disk Mark」で転送速度の性能を見ていきます。

GameGeek

まずはPCIe4.0で接続した性能

読み込みが5,000MB/s近く、書き込みは4,300MB/s弱と概ね公称値と同じです。なぜか32GB以降は読み込みのみ速度低下します。

性能の指標として適しているランダムアクセス、読み込みは64MB/sあたり、書き込みは280MB/s前後です。こちらも32GB以降読み込みがやや遅くなります。

次にPCIe3.0で接続した場合の性能

あえてPCIe3.0で接続してみたところ、読み書きは3,300MB/s前後となり、PCIe4.0接続に比べるとガクッと数値が落ちます。しかし、4.0接続本来の性能は発揮できないものの一般的なNVMeで考えると十分な性能です。

今後PCIe4.0が主流になっていくことを考えると、先行して買ってPCIe3.0で使っておくというのも良いかもしれません。

ATTO

「ATTO Disk Benchmark」は複数のファイルサイズに対してどのような性能を発揮するかがわかるベンチマークソフトです。

設定はデフォルトのまま変更せずにベンチマークした結果、この様になりました。

これを分かりやすくグラフ化するとこのようになります。赤色が読み込みで、青色が書き込みです。

いずれもピークに達してからは落ち着きます。

DiskBench

「DiskBench」を使ってファイルのコピーにどれだけの時間がかかるかを測定します。

ファイル数14,297、総容量50.5GBのファイル・画像・動画・音声・zipがごちゃまぜになったフォルダーを転送するのにかかった時間を見てみます。

テストに使ったもう一方のストレージは「XPG SX8200 Pro」です。

FireCuda 520がAドライブ、XPGがDドライブとなっています。

DからAへコピーするのにかかった時間は33.528秒

AからDへコピーするのにかかった時間は69.593秒でした。

FF14ベンチマーク

FF14:漆黒のヴィランズのベンチマークテストでは簡単にローディング時間の測定ができます。

シーンFireCuda 520SXC8200 Pro860 QVO
11.5371.2641.87
22.5292.8364.445
33.0663.2674.502
41.8922.0662.677
51.0471.0981.699

シーン1~5にかかった時間は上記の表の通りになります。いずれも単位は秒。

FireCuda 520とSXC8200 ProはNVMe M.2ですが、860 QVOはSATAです。

ローディングにかかった累計時間はこの通り。

「FireCuda 520」はSATA接続の860 QVOに比べると爆速なものの、Gen.3のSX8200 Proとやや速い程度になりました。

Rescueデータ復旧サービス

「Seagate FireCuda 520」の特徴の1つに「Rescueデータ復旧サービス」というデータ復旧サービスがあります。

これは3年間の間であれば1度だけ無料でデータ復旧をしてくれるというサービスで、落下でも水没でも受け付けてくれるし、さらにいうと間違って消しちゃったもの復元対象です。

素晴らしいのは送料無料が無料で余分な手出しが一切ないこと、そして送り返されるデータは暗号化されているのでセキュリティも万全というところ。

通常のデータ復旧サービスは基本的に高額なものが多く、またデータ容量などによって価格は変動するため不安があります。

SSDは壊れにくいとはいえ、このようなサービスが無料でついてくるのは嬉しいポイントです。

データ復旧期間は1~1.5ヶ月ほどかかること、また100%のデータ復旧を保証するものではないことを留意しておきましょう。基本的にはバックアップを欠かさないこと。

レビューまとめ

良いところ
  • PCIe4.0対応で高速な読み書き
  • 圧倒的なTBWで寿命が長い
  • 180万時間あるMTBF
  • 3年間の無料データ復旧サービス
  • 5年保証もついてくる
イマイチなところ
  • ヒートシンクが付属しない
  • 読み書き性能だけだと普通
  • 価格は普通

以上「Seagate FireCuda 520」のレビューでした。

PCIe4.0の高速SSDとしては、最新のモデルに比べると読み書きが特に優れているわけではありません。しかし、何よりの魅力はその半端ない耐久性能

壊れにくい上に壊れた時の対策も出来ているので、信頼性ではトップクラスではないでしょうか。長く使っていきたい方、壊れるのが不安な方は優先的に候補に入れるべきSSDかも。

目次
閉じる