ここではマウスパッドの上をマウスが滑るのに必要な力を計測し、相対的な表にしていきます。
マウスパッドの滑り計測方法
マウスパッドの滑り具合って結構主観的な部分が多くて、数値化したいと思ってたんです。
そんな時、このフォースゲージという「押す力」や「引く力」を測定する機器を使って数値化している動画を海外で見かけたので、「コレは・・」ということでアイデアをお借りすることにしました。
計測に使用するマウスは「Logicool G PRO Wireless GHOST」で固定。マウスフィートは最初から付属している通常のもので、交換などはしていません。ある程度摩耗はしていますが、この記事以降ほぼマウスパッド計測用にしようと思っているので大きな差はないはず。
測定手順
- X軸とY軸それぞれでマウスをフォースゲージで押し、ピーク値をホールドしてそれを押すのに必要な力として記録
- 7回ずつ繰り返して最大値と最小値を廃棄し、5回分で平均値を算出
- 単位はニュートンになっているのでこれをグラムに変換
- 最終的にXとYの数値から斜めにかかる力を出して滑り具合の数値とする
ちなみに実際にマウスを使う際は、手をのせた時に上からかかる重力なども加味しないといけないので、マウスには100gの重りを載せてみました。
フォースゲージを押す腕の力によっても数値が変動してしまうので、一定の力で押してかつ移動速度まで測定しないときっちりと正確な値とは言えないですね。ポイントAからポイントBまできっちり2秒で同じ距離を押してくれる機械みたいのないかな・・。
ガバってるといえばガバってるんですけど、そこまで繊細なテストにしようとすると機材もお金も足りないし、はっきり言って手に余るので 雰囲気でやります。なるべく一定の力にするように・・。

私が実際に現時点で所有しているマウスパッドしか行っていませんが、今後手に入れるマウスパッドは全て同様の計測を行なってリストを更新していく予定です。
マウスパッドの滑り比較表
新しいマウスパッドを手に入れて計測したら更新します。

マウスパッド | X軸 | Y軸 | 滑り具合 | ランク | タイプ | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|
Razer Firefly V2 | 26.3 | 28.6 | 38.8 | 1 | ハード | レビュー |
Xtrfy GP3 | 33.4 | 34.3 | 47.9 | 2 | ハード | - |
Logicool G640r | 40 | 37.9 | 55.1 | 3 | ソフト | - |
Artisan NINJA FX ヒエン SOFT | 40.8 | 38.5 | 56.1 | 4 | ソフト | レビュー |
Xtrfy GP1 | 40.2 | 39.4 | 56.2 | 5 | ソフト | レビュー |
Varmilo Sea Melody | 41.4 | 40.6 | 58 | 6 | ソフト | - |
X-Raypad Minerva | 40.8 | 42 | 58.6 | 7 | ソフト | レビュー |
Xtrfy GP4 | 43.2 | 41.6 | 60 | 8 | ソフト | レビュー |
Steelseries QcK+ | 42 | 42.8 | 60 | 8 | ソフト | - |
X-Raypad Equate Plus | 42.6 | 43.4 | 60.9 | 10 | ソフト | レビュー |
Odin Gaming Zero Gravity | 40.8 | 45.5. | 61.1 | 11 | ソフト | レビュー |
Razer Gigantus V2 | 44.5 | 45.7 | 63.7 | 12 | ソフト | レビュー |
Xtrfy GP2 | 47.1 | 47.5 | 66.9 | 13 | ソフト | レビュー |
マウスパッドが滑り落ちるスピード
こちらの表ではフォースゲージは使わず、マウスがパッドの上を滑り落ちるスピードを計測しました。
- 机の角度を約12°に固定
- スタート地点からマウスを手放す
- 10cmから30cmまでの20cmを移動するのにかかる時間を計測
時間はストップウォッチで手動で測っていますが、7回計測して最大値と最小値を廃棄し、5回で平均値を出しています。
マウスパッド | 速度(秒) | ランク |
---|---|---|
Razer Firefly V2 | 0.36 | 1 |
Xtrfy GP3 | 0.41 | 1 |
Xtrfy GP1 | 0.90 | 3 |
Logicool G640r | 0.95 | 4 |
Varmilo Sea Melody | 1.01 | 4 |
X-Raypad Equate Plus | 1.06 | 6 |
Xtrfy GP4 | 1.11 | 6 |
Artisan NINJA FX ヒエン SOFT | 1.16 | 8 |
Odin Gaming Zero Gravity | 1.17 | 8 |
Steelseries QcK+ | 1.20 | 8 |
X-Raypad Minerva | 1.23 | 8 |
Razer Gigantus V2 | 1.31 | 12 |
Xtrfy GP2 | 2.02 | 13 |
それぞれのマウスパッドについて
50音順にリファレンスとして置いておきます。
Artisan NINJA FX ヒエン SOFT
日本が誇るArtisanマウスパッド。ヒエンは梨地織タイプで表面のザラつきがかなりあります。SOFTは中間フォームの種類のことで、スピードとコントロールのバランスがとれたもの。ヒエン自体スピードがけっこうでます。
高品質で滑りも良いですが、ザリザリしてるので腕や手首が弱い人にはおすすめできません。
Logicool G640r
多くのプロやストリーマーに愛されるロジの大判マウスパッド。スピード的にはミディアムなバランスタイプに分類されますが、当サイトの計測ではよく滑るという結果になりました。値段が安めなのも強み。
Oding Gaming Zero Gravity
フォームの沈み込みが大きく、かなりのクッション性を有するマウスパッド。カラーリングが豊富で、ステッチのみ色違いだったり、ピンクやブルーだったりと好みに合わせて色々選べます。
無重力とは言っていますが、マウスがかっとぶわけではなくどちらかといえばコントロール寄り。
Razer FireFly V2
USB接続でフチがRGBに光るタイプのハードパッド。ハードなだけあって滑りは最高速。スピードにステ極振りなのでコントロールが難しいです。後はサイズが小さいのでハイセンシ向です。
Razer Gigantus V2
豊富なサイズが特徴かつ値段が非常にリーズナブル。真っ黒でミニマルなデザインですが、フォームはRazerらしい緑色とアクセントは光ります。割と滑るけどコントロール寄り。
Steelseries QcK+
超ロングセラー商品。厚みのあるマウスパッドが主流な中、厚さ2mmはかなりペラペラに感じます。薄いのが好きな人はいいかも。操作感はコントロール寄り。
Varmilo Sea Melody
淡い色で描かれたクジラと海のイラストが目を惹くマウスパッド。実は思いの外よく滑るタイプです。デスクを華やかにしたいならおすすめ。
X-Raypad Equate Plus
波がうねったような不思議な柄がクセになるマウスパッド。ヒエンと同じ梨地織で表面はサラサラしていますが、ザリザリとまではいかないので腕は安心。コントロールタイプ。
X-Raypad Minerva
とてもスムーズで触り心地の良い表面が特徴。無性に触りたくなるくらい。滑る止まるのバランスタイプで使いやすい。大きめのサイズはカラーが限られます。
Xtrfy GP1
Xtrfyの中では滑るスピードタイプでそれなりに速め。当サイトのテストでは結構速い方です。サイズはやや限られます。
Xtrfy GP2
GP1とはうってかわってコントロールタイプ。触ると表面がかなりザラザラしていて抵抗感がありますが、実際マウスも滑らないです。コントロールを極端に重視するなら良いかも。
Xtrfy GP3
ハードなのにコントロール寄りという不思議なハードパッド。それでも布製よりは断然滑ります。ハードが良いけど滑りすぎないほうが良いという方にはドンピシャかも。
Xtrfy GP4
スウェーデンの現代芸術家によって描かれた抽象画がおしゃれ。絵画を机に飾るようで雰囲気がガラッと変わります。操作はバランスダイプのコントロール寄り。
まとめ
ここまて、私が持っているマウスパッドの滑り具合を比較しました。
メソッド的にもっと固めたいなと思ってるので、そのうち全部刷新するかもしれません。むしろもっと科学的に計測する方法があったら教えて下さい・・!
新しいマウスパッドを手に入れたら随時更新していきます。もし測って欲しいというマウスパッドがあれば Twitter までお願いします。