
そんな方のためにゲーミングマウスの選び方について解説します!
- 通常のマウスとの違い
- 持ち方の種類
- ゲームジャンル別の選び方
など、知っておくとためになることを書いてます。
ゲーミングデバイスは種類が多いですし奥も深いです。個人によって好き嫌い、合う合わないがありますので、自分にとって至高のゲーミングマウスを見つける旅路は果てしないものになるでしょう。
あなたはそんな 沼の入り口 に立っているわけですが、ハマればハマるほど楽しい世界(?)なのでぜひこの記事を参考にしてゲーミングマウスを選んでみて下さい。
ゲーミングマウスの特徴を知る
- なんでゲーミングマウスが良いの?
- 普通のマウスじゃダメなの?
そんな疑問について解説していきます。

マウスポインタが動けばゲームはプレイできますからね。
ただし!ランク戦など本気で戦って勝ち上がりたい場合、マウスのクオリティやセンサーの精度など少しでもいいものを使いたい。自分の道具に拘ることは大事ですし、勝つ確率を少しでも上げたいと考えるのは当然のこと です。
あとちょっとで勝てるところだったのに、マウスの挙動がいきなり変になって負けてしまった・・悔やんでも悔やみきれませんよね。
では ゲーミングマウスにしたらどう変わるのか? まずは特徴から見ていきましょう。
ゲーミングマウスの特徴とは
- 精度の高いセンサー
- DPI・ポーリングレート調整可
- 持ちやすいシェイプ
- カチッとしたクリック感
- 押しやすいサイドボタン
- 最近では軽量化
- 頑丈なビルドクオリティ
- マクロ作成可能
- キーバインドのカスタマイズ
- 柔らかいケーブル
- よく滑るマウスフィート
- オシャレに光る
持ちやすさは特に重要だと思っていて、自分の手と持ち方に馴染めば長時間プレイしても疲れにくいしパフォーマンスも上がります。
お値段は通常のマウスと比べると確実に高くなります。しかし最新センサーや抵抗感の少ないケーブルなど、値段分の価値はしっかり見出せるはずです。
マウスごとの詳しいレビューも行っているのでぜひレビューリストからご覧ください。
精度の高いマウスセンサー
通常のマウスと異なり、ゲーミングマウスはセンサーの精度が高いです。
- マウスカーソルを動かしたときに正確に追随してくれる
- いきなりカーソルが飛ぶようなスキップがない
このようなことが挙げられ、どちらも 一瞬で勝負が分かれるような場面では重要な要素 となります。ピクセル単位で自分が動かした分だけマウスカーソルが反応してくれるセンサーが最良です。
マウスにどんなセンサーが搭載されているかは公開されています。「PixArt PMW 3360」「PixArt PMW 3389」「Logicool Hero」「Razer FOCUS+」などが評価の高いセンサーです。
DPI(感度)は高いもので20,000まで対応しているものも。ただしこんなに高い感度を使うことはほとんどなく、400〜1,200ぐらいがもっぱら使うことになるでしょう。DPIは自分のプレイスタイルによって異なりますので、ゲーミングマウスでは複数のDPIをボタン1つでスイッチできるようになっています。
持ちやすいシェイプ
左右対称型にしろ、右手用エルゴノミクスタイプにしろ、ブランドやモデルによって様々なシェイプが存在します。
左右対称形
右手用エルゴノミクス
人によって持ちやすいと感じる形は異なりますので、色々試してみて自分にしっくりくるシェイプを見つけるのが1番です。
持ちやすい ということはマウス選びでも 最も重要なファクター です。手にフィットするなと感じたらそれ以上に越したことはありません。
左右対称形といっても、サイドボタンは左サイドのみのマウスが多いです。左利きの方は注意しましょう。
「Razer Viper Ultimate」や「Logicool G Pro ワイヤレス」などは完全な左右対称形で、右側にもサイドボタンがあります。
右手用は左右非対称なので左利きの方には向いていませんが、人間工学に基づいた設計で持ちやすくできています。
持ちやすさ天下一品の「BenQ ZOWIE EC2」やド定番の「Razer DeathAdder V2」などがおすすめ。
カチッとしたクリック感
ゲーミングマウスの多くはクリックした時に「カチッ」と小気味良い音をたてるメカニカルスイッチになっています。クリック耐久値も数千万回。
クリスピーなクリック音は癖になりますし、押すたびに気持ち良いです。また、スクロールホイールもスムーズに回るようになっていることが多いです。
サイドボタンあり
親指で押せる位置にサイドボタンが2つ付いているのがほとんどです。これはマウスボタン4・5という扱いになり、最近のゲームではデフォルトで何かしらのキーバインドがされていることも多くなってきました。
ここに割り当てるキーは人によって様々です。リーン(傾く動作)を割り当てたり、武器チェンジを割り当てたり、はたまたグレネードやウルトを割り当てることも。
キーボードでよく押し間違えてしまうキーがあるなら、サイドボタンに割り振ることでゲームプレイがスムーズになるでしょう。
サイドボタンにさまざまなキーをバインドできると、戦闘中のような目まぐるしいシーンでも選択肢が増える ので勝率を上げる手助けとなってくれます。
最近では軽量化
Finalmouseが火付け役となったゲーミングマウス軽量化ムーブメント。今では100gを越えるマウスを見ることは少なくなってきました。
ハニカム構造といって蜂の巣のように穴抜き軽量化されたボディが流行り、軽いものでは40g台のものも出現しました。
「Finalmouse Ultralight2」はなんと47gの超極軽マウスです。めちゃくちゃ軽い分やや小さめ。
なぜ軽いのが流行るかって、それは当然重いマウスを振るよりも疲れないからです。PCでFPSをプレイするローセンシ組は腕や手首をかなり使うので、ちょっと マウスが軽くなるだけで全体的な負担がグッと軽減 します。一度慣れると100gのマウス持った時に鉛みたいに感じて戻れなくなります。
頑丈なビルドクオリティ
- 強く押し込んでも変に曲がったりしない
- マウスボタンが不自然に動かない
- マウスホイールがカタカタしない
- コーティングが剥げにくい
ビルドクオリティとは上記のようなことに関する 全体的な品質のこと です。ゲーミングマウスは激しく動かしたり、強くボタンを押したりすることが多くあるので通常のマウスよりも頑丈な作りが求められます。
マウスのビルドクオリティは正直なところピンキリです。当然個体差もあります。多くの場合トラブルがあっても次の製造ロットから解消されるなど、きちんと対策を行うブランドが多いです。
柔らかいケーブル
ケーブルはマウスパッドや机に擦れて抵抗を生み出す原因となります。ゲーミングマウスの中にはそういった抵抗を極力なくすために柔らかいケーブルを使用するものが多くあります。
「Model D」や「Razer DeathAdder V2」などのケーブルはかなり柔らかく、抵抗なくスムーズに動きます。
しかし、中には硬いゴムケーブルの場合もあります。
ゴムケーブルだとどうしようもないのか?というとそうでもなくて、マウスバンジーというケーブルオーガナイザーを使うことで解決できることも。
このようなマウスバンジーでケーブルを上手く宙吊りにできれば快適です。
また、少し難易度は上がりますがパラコードケーブルに換装してしまうという手もあります。マウスは分解すると保証対象外になり得るので自己責任ですが、パラコードケーブルというめちゃ柔らかいケーブルに付け替えることでほぼ無線のような使い心地にまでアップグレードできます。
ゲーミングマウスのケーブルをパラコードに改造する方法を優しく紹介
なんだかんだ言いましたが、個人的には無線が最強です。「Razer Viper Ultimate」がメインマウスですが、快適すぎる・・。
無線 > 柔らかいケーブル > ゴムケーブル
です。ただし優先順位的にはシェイプ・大きさ・センサーの方が上ですので、ケーブルでマウスを決めることなきよう。
よく滑るマウスフィート
日本語ではマウスソールとも言ったりしますが、海外では「Mouse Feet」と呼ばれるので、当サイトではマウスフィートに統一しています。
これはマウスの底面に貼られているもので、抵抗を少なくして滑りやすくさせます。マウスフィートが粗悪だと滑りが悪いため、マウスを動かすのに力が必要になります。滑るものだと少しの力で動かせます。
滑れば滑るほどいいのかというとそうでもなく、ちゃんと止めたいときに止められるコントロールも重要です。これには下に敷くマウスパッドも影響してきます。
多くのマウスはそれなりに素晴らしいマウスフィートを備えていますが、HyperglideやCorepadといったマウスフィート専門ブランドから出ているものに付け替えるとより快適になることも。
これは消耗品ですので、マウスが気に入ったら予備のマウスフィートを買っておくことをおすすめします。Hyperglideは一番人気ですが、数が限られていて正規輸入品が売り切れの場合法外な値段で売り出されています。しかし、そこまでして買うものでもないのでやめておきましょう。
オシャレにRGBで光る
ゲームの ウデマエには全く影響しない項目 ですが、大なり小なりRGBで光るマウスが多いです。
綺麗に発色していると部屋や机の雰囲気も変わりますし、モチベーションアップにつながることもあるので あながちバカにできない要素 だと思ってます。
マウスによって光る箇所が違います。また、ソフトウェアの設定で、全体をブリンクさせたり、流れるように光の色を変えたりと様々なプリセットが用意されています。
私は常にガンガン光らせてますが、嫌いな人はソフトウェアで RGBをオフにすることも可能。光るからこのマウスは無理・・とか思わなくてOK。
マウスの持ち方について知る
人によってマウスの持ち方は異なり、大きく3つに分類することができます。
- かぶせ持ち
- つかみ持ち
- つまみ持ち
ゲーミングマウスにはさまざまなシェイプとサイズが存在するため、これらの持ち方と特徴について知っておくと便利でしょう。
ただし、本当におすすめなのは自分でナチュラルに持った時にどんな持ち方をしているか分析すること。マウスの持ち方なんて千差万別 なので、この3つに当てはまらないハイブリッドな持ち方も存在します。
ここで紹介した型に無理やりハメてマウスを探す必要もないし、この持ち方だからこのマウスは合わないかも・・と決めつけることもありません。持ち方だって意識的に変えることができますので、気に入ったマウスがあったらそれに合う持ち方を練習してみるのも手 です。
かぶせ持ち
最も多い持ち方がこの「かぶせ持ち」です。英語では「Palm Grip(パームグリップ)」。
手をマウス全体に覆いかぶせるように乗せるため、手とマウスが接触している部分が大きい。幅や長さがある大きめのマウスや右手用エルゴシェイプのマウスに向いています。
非常にリラックスした状態でマウスを握ることができ、スライドがしやすくなります。しかし、細かい移動調整が不得意なので精度は少し落ちます。また、素早く繰り返す動きに弱く、疲れてしまいます。
かぶせ持ちにおすすめのマウス
つかみ持ち
「つかみ持ち」という言葉からは持ち方を想像しにくいかもしれませんが、英語では「Claw Grip」といいます。爪のような形をしていますね。
ほとんどかぶせ持ちですが、人差し指と中指を立てるようにして持ち、手の腹の接触部分が少なくなっています。後方が高くなっているミディアム〜ハイプロファイル気味のマウスに向いています。
素早いスライドが可能で、かぶせ持ちよりも正確なエイム・クリックができます。指が立っている分疲れます。
つかみ持ちにおすすめのマウス
つまみ持ち
「つまみ持ち」は、その名の通りマウスをつまむようにして持ちます。英語では「Finger Tip」。
他の持ち方に比べて最も接触面が少なく、腕や手が浮いた状態になることが多くて疲れます。しかし、慣れるとかなり精度の高いマウス移動やクリックが可能になります。3つの中では 最も精度が高い でしょう。
つまみ持ちは小さいマウスに向いていますが、この持ち方はどのマウスでも通用しますし、思ったところでピタッとカーソルが止められるようになるのでおすすめ。
つまみ持ちにおすすめのマウス
目的別!至高のゲーミングマウス
FPSメインのプレイヤー向け
FPSプレイヤーは サイドボタンが2つのベーシックでシンプルなマウスがおすすめ。たくさんサイドボタンがあるマウスよりも、しっかりグリップできる方を選びましょう。
持ちやすさにこだわって、エイムの合わせやすさやクリックのしやすさを重要視しましょう。
イチオシは「Razer DeathAdder V2」。右手用エルゴシェイプで、かぶせもちに最適。サイドボタンは大きく押しやすい設計。長年多くのプレイヤーに愛された定番商品の最新アップグレードバージョンです。
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MOBAメインのプレイヤー向け
League of LegendsやDota2といったMOBAゲームがメインのプレイヤーには コントロール重視かつ軽いゲーミングマウスがおすすめ です。FPSとそんなにおすすめは変わりません。
ボタンが多い方が便利そうですが、コントロール精度が落ちてしまいます。また、マウスを小刻みに動かすことが多いため、なるべく軽い方が疲れなくて良いです。
58gと非常に軽い作りの「Model O-」がおすすめ。左右対称形で有線。持ちやすく軽いのでコントロールしやすいマウスです。ケーブルも柔らかく、値段も割と安価なので手が出しやすい。
その他のおすすめ
MMOメインのプレイヤー向け
FF14や黒い砂漠といったMMOがメインのプレイヤーには サイドボタンが豊富についたゲーミングマウスがおすすめ。沢山のスキルやマクロをバインドできるため、とても捗ります。
MMO用のは軽量化があまり進んでいないため、重いマウスが多いです。
左のサイドボタンの数をスイッチできる「Razer Naga Trinity」がおすすめ。最大で12個のサイドボタンを使えるので、キーバインドの選択肢が広がります。
その他のおすすめ
右手用エルゴシェイプ
右手用エルゴシェイプのマウスは数多くありますので、好きなブランドを選んでも良いですし、最もフィットする形を探し求めても良いでしょう。
おすすめは安価かつハイクオリティな「G-wolves Skoll SK-L」。中華製ですが全く侮れないマウスです。もしちょっとサイズが大きそうであれば、近いうちに「MINI」が登場予定ですので待っても良いかもしれません。
その他のおすすめ
左右対称がほしい人向け
左右対称マウスはいくつも存在しますが、サイドボタンまで右サイドにある完全な左右対称マウスは数えるほどしかありません。
無線の王様「Logicool G Pro ワイヤレス」は左のみならず右サイドにもボタンがある完全左右対称マウスです。プロの使用率も非常に高く、左利きの方にもおすすめできる最高品質のゲーミングマウス。
完全左右対称でいうと「Razer Viper」も右にサイドボタンがあります。Viperには有線タイプと無線タイプがありますが、どちらも完全左右対称ですので予算や好みに合わせて選ぶことができます。
その他のおすすめ
無線がほしい人向け
無線であれば現在最有力候補として2つのマウスが挙がります。
こちら長年「無線の王様」として独走し続けたロジクールの鉄板ワイヤレスゲーミングマウス。80gというそれなりの軽さと低遅延無線通信でプロにもよく使われています。
Razerから満を持して発売された最新技術搭載のワイヤレスゲーミングマウス。ロープロファイルで74gと軽く、世界的にもかなりの高評価を受けて無線マウス界に君臨しました。
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まとめ
ゲーミングマウスの特徴・持ち方・そして選び方について解説しました。
人の手の形やサイズは千差万別なので、持ちやすさを追求すると奥が深いです。人によって好みがありますので、型にハメすぎて考えると結局満足の行くマウスに出会えないことも あります。持ち方だって大きな3種類にはくくることのできないハイブリッド型の方もいます。
沢山のマウスに触れて自分にとって至高のゲーミングマウスを見つけるのが一番ですが、予算的にも普通は難しいです。本記事で紹介しているゲーミングマウスたちはどれも有名でしっかりしたゲーミングブランドのマウスですので、世界的な評価も高い。手に合う・合わないはともかく、どれを選んでも基本的に失敗は少ないです。
- ここで紹介したもので最も合いそうなマウスを試し、自分の基準を作る
- 次のマウスはもっと小さいもの・大きいもの・無線・・と選択肢を広げていく
まずはこの手順で始めてみると良いでしょう。

各ゲーミングマウスの詳細なレビューを見たい方は以下でレビュー記事をリスト化していますのでご覧ください。