LoLが10周年を迎え、Riot Gamesから新たに戦略カードゲームの「Legends of Runeterra(LoR)」が発表されました。
正式リリースは2020年予定ですが、プレビュー版として2019年10月17日〜21日までの4日間だけプレイ可能になりました。
2019年10月21日11時にサーバーはオフラインになってしまいましたが、ちょっと触ってみたので簡単にレビューしていきます。
Legends of Runeterra とは
世界で最もプレイヤー数が多く、国にしたら世界5位の人口にもなると言われている超メガヒットMOBAゲーム「League of Legends(LoL)」。
その生みの親であるRiot Gamesが、満を辞して発表したのが戦略カードゲーム「Legends of Runeterra」です。
LoLしか作ったことのないRiot Gamesでしたが、このLoRはまだクローズドベータテスト(CBT)にもなっていないのにかなりの完成度で期待が高まります。
私たちの多くは子供の頃からカードゲームをプレイしていました。ですから、別のデッキを試すために半月分の給料を投じたり、勝敗が運に左右され過ぎていたり、同じデッキばかりと対戦させられたり、バランスが壊れたカードが長く放置されていたりする、このジャンル特有の問題点を認識していました。
そう、この雑然としたデジタルカードゲーム業界にメスを入れる気満々 なのが伝わってきます。
ハースストーンがWorld of Warcraftをベースに作られているのと同じく、LoRもLoLのチャンピオンや世界観などをもとに作られています。
とは言ったものの、別にLoLをプレイしたことがなくても全く問題ないですし、物語なんて1ミリも知らなくても楽しめるゲーム内容となっているのでご安心を。
正式リリースは2020年内を予定しており、2019年11月にはさらなるテスト「エクスペディションプレビュー」が開催予定です。
今のうちに 事前登録 しておけば、2020年早春に予定されているCBTでプレイするチャンスが得られます。また、限定アイテムもプレゼントされます。
LoR の魅力
カードゲームとしてはそこそこ後発となるLoRですが、一体どのような武器を引っ下げて殴り込みにくるのでしょうか。
- 美しく描き込まれたグラフィック
- 心地よいサウンド
- LoLの物語をベースにした世界観
- よりカードゲームらしいターン制
- チャンピオンの存在
- パックを買う必要がない
ちょろっとプレイして感じたのはこんなところ。
1. 美しく描き込まれたグラフィック
仕上げてきたな〜 ってレベルのグラフィック。とても綺麗ですし、滑らかに動きます。
アニメーションも凝った作りになっていて、レベルアップなど熱い演出がされます。ガレンおじさんはくるくる回る。
チャンピオンやキャラクターの絵柄は日本人でも抵抗なく受け入れられるデザインだと思います。
ハースストーンのようにアメコミすぎず、シャドウバースのように萌え絵すぎない、かなり良い塩梅じゃないでしょうか。すごいクオリティが高い。
実はカードは額縁以上に描き込まれていて、背景までかなり気合が入っています。アートボードが美しいし、ちょっとした物語が書かれています。
レベルアップして精鋭まで登り詰めたシスリアさん。
これらはLoLの使いまわしではなく全て新しく描かれたものです。
2. 心地よいサウンド
バッググラウンドで絶えず流れている音楽は耳に残りますし、ネクサスが割れる音や攻撃の音は気持ち良い音です。
チャンピオンのセリフが一通りではないのもかなりポイント高いです。3,800にも及ぶ会話 を収録しており、様々な生きた会話を楽しむことが出来ます。
3. LoLの物語をベースにした世界観
LoLにはかなり奥深い世界観が設定されていますが、LoLをプレイしている時にそのストーリーに触れることはあまりありません。
LoRでは各地域の勢力やそこで戦う兵士たちが プレイアブルなカード として手元にきます。カード1つ1つにしっかりセリフなどが設定されており、その世界観に肉付けがされています。
チャンピオンも詳細画面を見るとセリフが表示されます。カードゲームあるあるですね。
4. よりカードゲームらしいターン制
LoRの基本的なUIはハースストーンとかなり似ているので、すぐに慣れると思います。
アタックフェーズとガードフェーズの2種類のフェーズが存在し、これは1ターンごとにぐるぐる入れ替わっていきます。
ハースストーンよりも細かいターン制寄りになっていて、自分が手札を1つプレイしたら相手が手札をプレイ・・というように順番に手札を出していきます。
敵の攻撃を魔法で防ぐフェーズがあるなど、カウンター戦法もとれるような戦略性が高いゲームシステムとなっています。
マナを3つまで次ターンへ持ち越すことができ、魔法にのみ使うことができます。これも戦略が広まる1つのシステムとなっています。
ネクサスのライフが20と少なめなため、1試合の時間もそこまで長くなりません。
5. チャンピオンの存在
最初に用意されているのはティーモ、エズリアル、フィオラやドレイブンといった24人のチャンピオンたち。
LoLで見慣れたこれらのチャンピオンたちをデッキのコアとして組み込むことになります。
システムとして特徴的なのは、このチャンピオンたちは一定の条件をクリアすると レベルアップ するということ。
ステータスは上がり、より強力なスキルを手に入れるので、どうやってレベルアップさせるか考えるのも重要です。
強力なチャンピオンをどのように運用するのか、シナジーをどう発揮するのかなど、チャンピオン中心に戦略が回っていきます。
6. パックを買わなくても良い

クエスト報酬で手に入るランダムカード
ランダムにカードが手に入るパックって開けるときは楽しいのですが、カードがダブリまくって全くコレクションが増えないときはキツイですよね。
ハースストーンなんか 新しい拡張が出るたびに万単位飛んでいきます し、それでもカードが揃わなくてデッキを組めないことなんてザラ。
LoRではそんな ランダムカードパックの販売を廃止 しています。
- ゲームをプレイすると報酬として手に入るランダムなカード
- ゲーム内通貨で購入できるワイルドカードで交換できるカード
この2つの方法を使い、全部で 318枚 あるカードを集めていきます。
経験値をためることによってもらえるボーナスチェスト。これを開けるとランダムなカードが手に入ります。
ゲーム内通貨はコインとシャードの2つが存在し、コインはリアルマネーで買える通貨、シャードはゲームをプレイする報酬で手に入る通貨です。
ワイルドカードを購入し、好きなカードをアンロックします。
実は私が始めた段階でもう全てのカードはアンロックされてしまっていたので、これらワイルドカードを使うに至りませんでした・・。11月のエクスペディションプレビューで試したい。
LoR のレビューまとめ
普通にかなり出来が良いし、プレイしていて熱中できる程度には面白い と思います。
PC版だけではなくモバイル版も登場予定で、クロスプレイ対応なので楽しみですね。
この画面何度見たことか・・。全画面だから圧迫感と敗北感がスゴイ。
同じ腕前の人と対戦できるランクマッチは2020年早春のCBTから。相手が強くて毎回ボコられる ので早く実装してほしいものです・・。
プレビュー版を遊びたおした人も、残念ながら今回はプレイできなかった人も、次回のエクスペディションプレビューとCBTを楽しみに待ちましょう!