2019年8月27日に正式リリースされたハクスラ「Pagan Online」ですが、運営がマルチプレイを打ち切ってしまったのでシングルプレイヤーゲームとなりました。とても残念な感じのやつですね。
したがって名前からオンラインが消えて「Pagan: Absent Gods」とかいう名前になったみたいです。
個性的なキャラクターたちを育てながらアイテム探し・装備集めをとことん楽しむダークファンタジーゲームです。
Pagan Onlineとは

ダークな世界観のハック・アンド・スラッシュRPG。
見下ろし型アクションゲームで、ユニークなアビリティを持った合計10人にも及ぶ個性的なキャラクターを選んで育てていきます。
拾えるアイテムにはランダムな性能が付与されており、それらを求めてダンジョンを探索したり、キャラクターのスキルの組み合わせを試行錯誤したりと様々な遊び方ができます。
- ワラワラと出てくる敵をなぎ倒す爽快感
- ランダムで手に入る装備でパワーアップする快感
ハクスラ系の醍醐味はPagan Onlineにちゃんとそれらが備わっています。
Pagan Onlineは面白い?
正直言って相当微妙です。
久々にどっぷりハマれるかも?とかなり期待していただけに、イマイチ感が強かった。

グラフィックは結構綺麗で、UIも悪くないです。普通にそこそこ遊べるレベルだとは思います。楽しめる人は楽しめるでしょう。スマホアクションゲーの上位互換とか無双ゲーの見下ろし型と考えるとそんなに悪くない気もします。
しかし、当時満を持してアーリーアクセスから正式リリースとなったにしては全体的に未完成感が強かった。まぁ2,000円ならこんなものか・・とも思ってしまったものです。とはいえ最近はこれくらいの値段でも神ゲーが頻出する時代ですので、ちょっと残念。

ただしまだ発売して間もないですし、今後の伸びしろはありそうだと感じていたのですが、伸びしろどころかオンラインサービス終了しちゃいました。先見の明・・なし・・!
ある程度の時間つぶしにはなります。
Pagan Onlineがまだイマイチなワケ
- 小刻みに終わるクエスト
- ブロックごとに進行する戦闘
- もっさりめなバトルアクション
- アイテムの装備箇所が少ない
- 日本語翻訳が微妙
- 未実装・未完成な部分が多い
小刻みに終わるクエスト
最初は当然キャンペーンクエストを進めていくのですが、小刻みにクエストが分けられています。逐一パンテオンというロビーに戻ることになるのが億劫。

短くてこれはこれで良い、と思う人もいるかもしれません。私としてはこの短さのせいでテンポが非常に悪く感じました。キャンペーンじゃない任務モードはもうちょっと長いのですが、これもまた道中いちいち「ここで終わりますか?続けますか?」的なことを聞いてきます。そんなこといいから敵もってこい、です。

特にクエスト終了後のリワード画面みたいなのが意味不明で、さっさとロビーに戻してくださいと毎回苦痛に感じます。続けてプレイするモチベーションが毎回リセットされてしまう。
ディアブロみたいにシームレスにしてくれれば永遠とプレイできるのに、ステージデザインのせいなのかこれは残念な点。
ブロックごとに進行する戦闘

敵が最初から配置されておらず、マップの沸きポイントに入ると出入り口が塞がって出現してきます。小さい部屋での戦闘が何度もあるという感じ。
最初から敵がわらわら徘徊していて欲しかった。ワープのようにふわっと出てくるのがなんだか・・。

出入り口が閉じられるため、死にそうになっても逃げ道がありません。幸いポーションは連打できるので、難易度が高すぎるか?と聞かれたらそうでもないです。
クエストもそうなんですが、Pagan Onlineにはどうもシームレスさが足りない。地続き感が少ないです。
もっさりめなバトルアクション
WASDで動かすハクスラというのも珍しくて、どちらかというと無双ゲーやスマホゲーに近い印象。操作自体は別に問題ないです。しかし問題が一点・・。

クリック長押しで継続攻撃できるのですが、敵からダメージを受けるとたまに攻撃が止まってしまいます。その時はクリックしなおしに。これがしょっちゅう起きるため地味にストレスで、バトルテンポが微妙になります。

大型雑魚やボスの攻撃で石化・吹っ飛ばしなど操作不能になることも多く、これもストレスの一環となっています。操作不能になった数秒はなんだか無性に虚しくなります。一応緊急回避はありますが、クールダウンが長め。
敵をなぎ倒していく爽快感はあるのに、もったいない。
アイテムの装備箇所が少ない
- 武器
- アミュレット x 2
- リング x 2
- 護符
- ワード
- トーテム
これら8スロットが装備箇所。ディアブロ3だと13スロット+カナイキューブで3スロットの装備なので、やはり比べると少ない印象です。

装備がほぼ反映されないのも残念な点。武器だけですね。ほとんど見た目に反映する装備スロットなんてないから仕方ないといえば仕方ない。鎧とか兜とかありませんし。

ただ、着せ替えセットみたいなものを特殊アイテムと交換することができるのが救い。割と良い感じのスキンが揃ってます。
そのうち有料スキンとかぶっこんできそうなのが怖い。
日本語翻訳が微妙
日本語対応ですが、翻訳が未完成。ストーリーは割と頑張って翻訳されているのですが、話が長いし頭にあまり入ってこない。
ドラゴンの喋りとかいかにも雰囲気のある漢字とカタカナになっていますが、それが3行くらい出てくるともう読む気がなくなる。

UIも日本語にすると枠から飛び出してしまっているのもマイナスポイント。マウスホイールクリックが右マウスボタンになってるけど・・。

極め付けはスキル画面。ほとんど英語のままです。読めない人は「いやこれ何のスキル?」と首をかしげることでしょう。ちゃんとそこは頑張ってくれ・・。
未実装・未完成な部分が多い
まだ未実装な部分が多い。アーリーアクセスから抜けるんですから、主要な部分はちゃんと実装しておいてほしいですよね。

例えばリーダーボード。フレンドとパーソナルというタブが「近日公開」になっています。いやこれ未実装なの?と思いました。

アイテムショップでは売ることはできても買うことはできません。ハクスラだと買うことってあんまりないのですが、これも未実装?
この辺は近日公開と書いてあるので、実際本当に近いうちに実装されるのか注視しておきたいところ。
後は細かいバグが多いです。大半は目をつぶれますけどね。この辺ははたぶんホットフィックスで直されていくでしょう。
Pagan Onlineにも良いところはある
とりあえず期待していただけに残念感が強くて微妙な点を挙げていますが、伸び代を感じさせる良いところも当然あります。
- グラフィックが綺麗
- キャラクターたちが個性的
- まとまった敵を吹っ飛ばすと気持ち良い
グラフィックが綺麗

グラフィックは結構頑張っているなと思いました。
キャラクターやモンスター、攻撃エフェクトなどハクスラゲームとして悪くないクオリティです。敵が大量に出てくるとちょっと重く感じるくらい。

キャラクターにはそれぞれ緊急回避アクションがあるのですが、その動きがスムーズだし綺麗。こういう細かいグラフィックや動きに力を入れられるのは素晴らしい。
システム的にテコ入れすれば神ゲーになりそうな気がするのですが・・。
キャラクターたちが個性的

現在選べるキャラクターはトータルで10人います。そのどれもが個性的で、近距離・遠距離・ハイブリッド型など様々な戦い方をします。
最初はエルデンというハイブリッド型で始めたのですが、どうにもモサァッとしていました。しかし、ヘクターという銃火器メインのキャラクターに切り替えたら結構サクサク楽しい。
他のキャラクターをアンロックできるようになるまで少し時間がかかりますすが、使っているキャラが楽しくないと感じたら他のキャラクターを触ってみると良いかも。

このゲームではレガシーレベルという、キャラクターレベルとは別にプレイヤーレベルのようなものが存在しています。
これは全キャラクターの総レベル数で決まるので、多くのキャラクターのレベルを上げれば上げるほどレガシーレベルは上がります。強力な武器を装備するためには様々なキャラクターをプレイしてレガシーレベルを上げる必要があります。
色んなキャラクターを触るモチベーションにもなりますし、実際別のキャラクターを使うと違う戦い方になって楽しめます。
まとまった敵を吹っ飛ばすと気持ち良い

敵が大量に出てきてそれを速攻で吹っ飛ばす時とか結構な爽快感があります。装備の強さやビルド次第で敵が爆散していくので、そういったハクスラっぽい気持ちよさはあります。
近距離系はどうしても吹っ飛ばし攻撃などでバトルテンポがめちゃくちゃになりがちなので、やはり遠距離が強い。
まとめ:今のところディアブロ3の方がおすすめ
私はハクスラだとディアブロ3が大好きで、いまだにふとプレイすることがよくあります。
発売日は2012年なのにいまだにものすごくクオリティが高いと感じます。ブリザードは神。今やスイッチで持ち運べるようになっています。
Pagan Onlineの方が最近ですが、やっぱり比べるとまだシステム的に未成熟ですね。グラフィックは綺麗なので、開発が正しい方向に進めば化ける可能性を秘めています。少し時間がかかるのは仕方ないでしょう。
結局ディアブロ3も今のゲームスタイルが確立されるまではかなり長い期間アップデートを繰り返しています。ハクスラはある程度システムが完成しないと面白みがないので、今ならディアブロ買った方がいいかもしれませんね。ディアブロももはやほとんどアップデートされない過去の遺物となりつつありますが・・。